えきペディア

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えきペディアは、日本の地下鉄トイレエレベーター・出入口などのバリアフリー設備を案内図と写真で説明するウェブサイト大阪市NPO法人まちの案内推進ネットが作成・運営し、登録者による投稿も可能となっている。

日本全国9都市43路線、全732駅のバリアフリー情報にアクセスすることが可能である。

2006年11月、大阪市営地下鉄の公開からスタート。

2007年9月7日都営地下鉄東京地下鉄(東京メトロ)・横浜市営地下鉄に関する駅のバリアフリー情報を公開。同年9月末に福岡市地下鉄2008年には2月28日仙台市地下鉄3月5日名古屋市営地下鉄3月19日京都市営地下鉄3月27日札幌市営地下鉄4月17日神戸市営地下鉄のそれぞれ全駅のバリアフリー情報をサイトで公開した。

2008年3月30日に開業した横浜市営地下鉄グリーンラインは同年4月30日に、同年6月14日に開業した東京メトロ副都心線は同年7月28日にそれぞれ公開された。 これに伴って、日本全国の地下鉄駅リストや、車椅子で利用可能な出口・トイレの一覧表も作成され、公開されている。

又、2008年度には、助成により色覚異常に対応する為の研究を進め、その成果はホームページにも反映された。

これらの成果を元に2009年9月30日には、iPhoneおよびiPod touch用のアプリケーション、「えきペディア地下鉄マップ東京2010(地下鉄案内)」をリリース。

それに先駆けて2009年東京アジアユースパラゲームズでは、ソフトバンク社の協力を得て、ベータ版を無償提供した。

また、2009年10月末にはwebサイトの内容を、持ち歩きに便利なB6判の書籍にした「えきペディア地下鉄バリアフリーマップ大阪」を 2011年3月には「えきペディア地下鉄バリアフリーマップ横浜」を、2012年3月には「えきペディア地下鉄バリアフリーマップ京都」を発行、 その後も、各地のNPOと協働し郵便局の年賀寄付金の助成を受けながら、2014年4月には「えきペディア地下鉄バリアフリーマップ札幌」、「えきペディア地下鉄バリアフリーマップ神戸」、2015年4月には「えきペディア地下鉄バリアフリーマップ福岡」を発行した。 公共交通利用におけるバリアフリー情報の案内提供システムのモデル構築に対して、2010年度には、グッドデザイン賞(公共サービスシステム部門)および、 国際ユニバーサルデザイン協議会のIAUDアウォード優秀賞を受賞している。

前述、書籍版「えきペディア」では、1Book for 1Book with Your Messageというプログラムも実施。 これは、購入者が1冊購入する毎に1冊、手書きのメッセージを添えて、地域の障害者団体や学校に寄贈することができるというもの。

他にも、NPO法人まちの案内推進ネットの本拠地である大阪市を初め、仙台市、京都市などの各都市で主要駅をピックアップして、A5判8ページ、ハンディに持ち歩けるサイズの駅バリアフリー情報の印刷物「えきペディアらくらく乗換マップ」シリーズを発行するなど、様々なメディアでの情報提供を展開している。

2016年8月からは、全国のセブン‐イレブンの複合機で、えきペディアMAPを購入・プリントできるようになった。

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