遠藤啄郎
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遠藤 啄郎(えんどう たくお、1928年12月4日 - 2020年2月7日[1])は、日本の劇作家・演出家・舞台用の仮面作成者。横浜ボートシアター代表。本名は遠藤 琢郎。
人物・来歴
[編集]- 1928年、神奈川県平塚に生まれ、甲府、若松、東京、北海道旭川にて育つ。[2]。
- 1952年、東京芸術大学油絵科卒業後、個展グループ展などで作品を発表[2]。五十嵐広三(のち政治家)らと、北海道アンデパンダン展でも活動[2]。
- 1959年頃より、ラジオ、オペラ、ミュージカル、舞踊、人形劇、演劇などの脚本ならびに演出家に転向。
- 舞台作品の日本国外での公演も多く、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど30都市におよぶ。
- 長期公演としてはパリのオルセイ劇場での、人と人形の劇「極楽金魚」の一ヶ月公演がある。
- 代表作の「小栗判官照手姫」は、Edinburgh FestivalやSibiu international theatre festivalにも招待される。
- 1972年、劇団・太陽の手を結成。
- 1981年、横浜の運河に浮ぶ木造船内を劇場とし、横浜ボートシアターを結成。
- 1983年、第18回紀伊国屋演劇賞受賞。
- 2001年、横浜文化賞受賞。
- その後、多摩美術大学映像演劇科、日本オペラ振興会、オペラ歌手育成部などで講師をつとめる。
- 2020年2月7日、急性腎不全のため死去[1]。91歳没。
代表作
[編集]- 「つげかいどう・よしはるむら・あざ…」つげ義春原作(芸術祭参加)1971年10月31日[3]
- 「小栗判官・照手姫」(第18回紀伊国屋演劇賞受賞)、
- 「マハーバーラタ・若きアビマニュの死」
- 「王サルヨの婚礼~魔縁の妃~」
- 「仮面の四季」(セゾン劇場特別公演)
- 「夏の夜の夢」(シアターコクーン、プロデュース公演)
- 「龍の子太郎」(青山劇場五周年記念)
- 「耳の王子」(横浜ボートシアター・インドネシア国立芸術大学共同作品)
- 「OGURIとTERUTE」(シアターχプロデュース ケイ・タケイとのコラボレーション作品)
- 「恋に狂ひて」(横浜ボートシアター 説経シリーズ第2弾)
著作
[編集]- 「極楽金魚」(フレーベル館)
- 写真集「横浜ボートシアターの世界」(リブロポート)、
- 脚本集「仮面の聲」(新宿書房)
脚注
[編集]- ^ a b “遠藤啄郎さん死去、91歳 横浜ボートシアター代表”. 朝日新聞社. (2020年2月9日) 2020年2月9日閲覧。
- ^ a b c 「北海道新聞」1996年11月27日夕刊2面
- ^ [1]