諸橋精光
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諸橋 精光(もろはし せいこう、1954年1月1日[1] - )は新潟県長岡市出身の真言宗豊山派の僧侶で、また絵本作家・紙芝居作家。
来歴
[編集]1954年、新潟県長岡市の千蔵院に生まれる。幼少期から絵や漫画を描くことを好んだ[2]。
1977年、創形美術学校造形科を卒業[要出典]。油彩画を専攻した[2]。
1981年、大正大学仏教学部を卒業する[要出典]。参拝者に絵本を描くことを思い立ち、1981年から全40巻の『仏教説話体系』の存在を知ってその絵本化に取り組む[2]。当初はコピーによる手作りだった[2]。
寺に親しんでもらうために1982年に『こども祭』を始め、その出し物として翌年から大型紙芝居を制作するようになる[2]。当初は美術大学出身の妻との共作だったという[2]。その後、紙芝居師の右手和子と出会ったことで仏教説話以外の題材(児童文学)も紙芝居に用いるようになった[2]。
受賞歴
[編集]- 1993年、『なめとこ山のくま』で第31回高橋五山賞を受賞
- 2001年、正力松太郎賞奨励賞を受賞
- 2005年、正力松太郎賞本賞を受賞
- 2007年、土屋文明記念文学館賞を受賞
著作リスト
[編集]- やまぶし石ものがたり(紙芝居、童心社、1989年)
- あらしのうみのゆうれい(紙芝居、小泉八雲原作、童心社、1991年)
- なめとこ山のくま(紙芝居、宮沢賢治原作、童心社、1993年)
- 茂吉のねこ(紙芝居、松谷みよ子原作、童心社、1994年)
- あき寺のばけもの(紙芝居、西本鶏介再話、童心社、1994年)
- 鬼のつば(紙芝居、童心社、1996年)
- りゅうのなみだ(紙芝居、鈴木出版、1997年)
- はしれ!チビ電(絵本、童心社、1997年)
- モチモチの木(紙芝居、斎藤隆介原作、鈴木出版、2001年)
- ナムチンカラトラヤーヤー(絵本、松谷みよ子原作、小学館、2001年)
- おぼん、もくれんさんのおはなし(紙芝居、鈴木出版、2003年)
- おひがん、月のウサギ(紙芝居、鈴木出版、2003年)
- 般若心経絵本(絵本、小学館、2005年)
- ごんぎつね(紙芝居、新美南吉原作、鈴木出版、2005年)
- へんじをしたほらあな(紙芝居、西本鶏介脚本、鈴木出版、2006年)
- ジャータカ絵本(絵本、大法輪閣、2007年)
- くもの糸(紙芝居、芥川龍之介原作、鈴木出版、2007年)
- ぽっかぽか(絵本、小学館、2008年)
- 月の輪グマ(講談社「これだけは読んでおきたい日本の名作童話」所収、2009年)
- 小僧さんの地獄めぐり(紙芝居、鈴木出版、2010年)
- 水仙月の四日(紙芝居、宮澤賢治原作、鈴木出版、2011年)
- ポップアップ絵本「おしゃかさま」(鈴木出版、2012年)
- 川道の観音さま(絵本、千手院、2012年)
- とべ!カーピー(絵本、鈴木出版、2013年)
- おしゃかさま(紙芝居、全4巻、鈴木出版、2014年)
- おだいしさま(絵本、(有)豊山、2014年)
- 地獄極楽絵本(絵本、小学館、2014年)
- 月夜とめがね(紙芝居、小川未明原作、鈴木出版、2019年)
- 注文の多い料理店(紙芝居、宮澤賢治原作、鈴木出版、2019年)
- セロひきのゴーシュ(紙芝居、宮澤賢治原作、鈴木出版、2019年)
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.278
- ^ a b c d e f g まちを知る 住職はアーティスト! 紙芝居・絵本作家の諸橋精光さんが伝える「表現の楽しさ」 - 長岡市情報発信メディア「な!」(2016年11月8日)2022年4月28日閲覧。