生田目
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生田目(なばため)は、栃木県芳賀郡益子町の町名、あるいは日本語の苗字の一つ。下野国(現・栃木県)にある「生田目」という地名に始まり、下野国を拠点とする武家の一族として興った生田目氏(なばため うじ)が名乗る名字などにもなった。その後、この名を起源として、様々な派生名と表記揺れが生まれている。
地名
[編集]地名としての生田目(なばため)は、生田目氏が名乗り始めた当時でいうところの下野国芳賀郡生田目荘の地域にあたり、近世における下野国芳賀郡生田目村(江戸幕藩体制下の下野黒羽藩領生田目村)、現在における栃木県芳賀郡益子町生田目などにその名を留める。
「なばため」の語源は、「なば」が「隠(なば)る」で、「た」は「田」、そして「め」は「間」のような意味で、「隠田」を意味するという。
関連する地名等
[編集]名字
[編集]生田目(なばため)は、日本語の名字の一つである。
派生名と表記揺れ
[編集]「なばため」と読む名字は、派生形の多さ、表記揺れの大きさで知られる。「生田目」「青天目」「那波多目」「天生目」「生畑目」「天女目」「生天目」「名畑目」と記す8つの名字がある。読みはこれ以外にも、「生田目、生天目、生畑目(なまため)」「生田目(いくため、なめため)」「名畑目(なはため)」「天生目(あまなめ、あまのめ)」がある[1]。
関連する人名
[編集]生田目とその派生形を名字とする著名人の一覧。生誕年順。
- 生田目
- 生天目
- 那波多目
- その他
- 青天目
- 青天目澄子 (なばため すみこ)
- 架空の人名。2017年(平成29年)のNHK朝ドラ『ひよっこ』の主要登場人物の一人。脚本家の岡田惠和は、金の卵として全国各地から集団就職列車で上京する若年中卒労働者としての女工たちの名字を各人の出身県に当時多かったもので、語感の良いものにするという製作意図をもって設定し、福島県磐城地方出身の女工の名字を「青天目」にしたことを明かしている[2][3]。第116話「さて、問題です」では、劇中劇として描かれるクイズ番組で彼女の元同僚・兼平豊子が回答者として出演するが、「青天目」の読みが最終問題として出された時、手強いライバル回答者が誤答する一方で、豊子は見事に正答し、それによって物語が新しい展開に移行するという、重要かつ印象的な扱いがなされた。
脚注
[編集]- ^ “実在苗字辞典 なき~なん”. myoujijiten.web.fc2.com. 2020年10月21日閲覧。
- ^ “朝ドラ人気ヒロインの名前由来は? おしん、め以子、谷田部みね子…”. www.sponichi.co.jp. 2020年11月12日閲覧。
- ^ “ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ! 2018/04/12(木)19:30 の放送内容 ページ1”. TVでた蔵. 2020年11月12日閲覧。