「過激派」の版間の差分
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「過激主義」({{lang-en|extremism}})とは「極端な手段または見解の提唱」を意味する<ref>{{cite web |url=http://www.merriam-webster.com/dictionary/extremism |title=Definition of extremism |publisher=[[:en:Merriam-Webster Dictionary]] |accessdate=4 December 2015}}</ref>。この用語は主に[[政治]]的または[[宗教]]的な意味で、その社会の主流の意見からかけ離れていると認識される[[政治思想]]を指すために使用される<ref name="The Free Dictionary">{{cite web|url=http://www.thefreedictionary.com/extremism|title=Extremism – definition of |publisher=[[:en:The Free Dictionary]]|accessdate=4 December 2015}}</ref>。またこの用語は批判的・侮蔑的なニュアンスを持って使用される場合も多いが、批判的な意味を持たず学術的な意味でも使用されている。 |
「[[過激主義]]」({{lang-en|extremism}})とは「極端な手段または見解の提唱」を意味する<ref>{{cite web |url=http://www.merriam-webster.com/dictionary/extremism |title=Definition of extremism |publisher=[[:en:Merriam-Webster Dictionary]] |accessdate=4 December 2015}}</ref>。この用語は主に[[政治]]的または[[宗教]]的な意味で、その社会の主流の意見からかけ離れていると認識される[[政治思想]]を指すために使用される<ref name="The Free Dictionary">{{cite web|url=http://www.thefreedictionary.com/extremism|title=Extremism – definition of |publisher=[[:en:The Free Dictionary]]|accessdate=4 December 2015}}</ref>。またこの用語は批判的・侮蔑的なニュアンスを持って使用される場合も多いが、批判的な意味を持たず学術的な意味でも使用されている。 |
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どのような主張が「過激」と呼ばれ、どのような組織が「過激派」と呼ばれるかは、時代や分野や立場によって変化しており、学術的に客観的な基準は存在しない。[[左翼・右翼|左右両翼]]の思想に存在し得る。[[20世紀]]以降は各国の[[憲法]]などに基本的[[人権]]と記載されている思想も、時代によっては「[[危険思想]]」「過激思想」であり、取締りの対象であった。また[[労働争議]]や人権問題などでは実力行使を許容する判断基準にも依存する。 |
どのような主張が「過激」と呼ばれ、どのような組織が「過激派」と呼ばれるかは、時代や分野や立場によって変化しており、学術的に客観的な基準は存在しない。[[左翼・右翼|左右両翼]]の思想に存在し得る。[[20世紀]]以降は各国の[[憲法]]などに基本的[[人権]]と記載されている思想も、時代によっては「[[危険思想]]」「過激思想」であり、取締りの対象であった。また[[労働争議]]や人権問題などでは実力行使を許容する判断基準にも依存する。 |
2020年4月7日 (火) 18:39時点における版
過激派(かげきは、英語: extremist)とは、過激な方法で、主義、理想を実現しようとする党派、グループ。急進派[1]。対比語は穏健派など。
概要
「過激主義」(英語: extremism)とは「極端な手段または見解の提唱」を意味する[2]。この用語は主に政治的または宗教的な意味で、その社会の主流の意見からかけ離れていると認識される政治思想を指すために使用される[3]。またこの用語は批判的・侮蔑的なニュアンスを持って使用される場合も多いが、批判的な意味を持たず学術的な意味でも使用されている。
どのような主張が「過激」と呼ばれ、どのような組織が「過激派」と呼ばれるかは、時代や分野や立場によって変化しており、学術的に客観的な基準は存在しない。左右両翼の思想に存在し得る。20世紀以降は各国の憲法などに基本的人権と記載されている思想も、時代によっては「危険思想」「過激思想」であり、取締りの対象であった。また労働争議や人権問題などでは実力行使を許容する判断基準にも依存する。
当初は過激派や急進派などと呼ばれた組織が、後に政権を獲得したり穏健化した例も多い。フランス革命の革命派、ロシア革命のボリシェヴィキ(元来はこれの和訳が過激派である)、日本の幕末の尊皇攘夷派、パレスチナのファタハ、アイルランドのIRA暫定派、南アフリカ共和国のアフリカ民族会議、東チモールの東ティモール独立革命戦線、ネパールのネパール共産党統一毛沢東主義派などである。大正後期の日本では、ボルシェビキが「過激派」とも訳されていた。ファタハは1990年代以降、ハマースやヒズボラとの対比で「穏健派」と呼ばれるようになった。
第二次世界大戦後の先進国の有名な左翼系過激派には、日本赤軍、ドイツ赤軍、イタリアの赤い旅団、アメリカ合衆国の共生解放軍などがある。また直接行動を行うグリーンピースやシーシェパードなどの一部の環境保護団体は、予告なく暴力行為や破壊活動を行うことがあるため「環境過激派」とも呼ばれている[4]。ISILなどいわゆるイスラーム過激派などは、主要国政府によってテロ組織と認定された組織とされているが、その対象は国によっても異なっている。
なお日本では主に暴力革命や武装闘争を掲げる新左翼系党派を、1960年代以降マスコミ等で「過激派」と呼んでいる。
脚注
- ^ 精選版 日本国語大辞典 - コトバンク
- ^ “Definition of extremism”. en:Merriam-Webster Dictionary. 2015年12月4日閲覧。
- ^ “Extremism – definition of”. en:The Free Dictionary. 2015年12月4日閲覧。
- ^ COP15に乱入もくろむ環境過激派(NewsWeek)