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'''プリンセス・オブ・ウェールズ''' ('''Princess of Wales'''、'''ウェールズ公妃'''、'''ウェールズ大公妃'''、'''ウェールズ大侯妃''')とは、[[イギリス]]の[[プリンス・オブ・ウェールズ|プリンス・オブ・ウェールズ(ウェールズ公)]]の妃に自動的に与えられる[[称号|儀礼称号]]({{lang|en|courtesy title}})である。 |
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2005年以降[[チャールズ (プリンス・オブ・ウェールズ)|チャールズ]]の妻[[カミラ (コーンウォール公爵夫人)|カミラ]]がこの称号を持っているが、チャールズの前妻[[ダイアナ (プリンセス・オブ・ウェールズ)|ダイアナ]]がプリンセス・オブ・ウェールズとして国民的人気と知名度があったため、カミラは呼び名({{lang|en|style}})としてこの称号を用いず、[[コーンウォール公|コーンウォール公爵]]夫人(スコットランドにおいてはロスシー公爵夫人)の称号を用いている。 |
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== プリンセス・オブ・ウェールズの一覧 == |
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=== 儀礼称号以前のウェールズ公妃 === |
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*[[イザボー・ド・ブロウズ]] - [[ダヴィズ・アプ・グリフィズ]]の妃 |
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*[[エリナー・ド・モンフォール]] - 独立時代最後のウェールズ公[[ルウェリン・アプ・グリフィズ]]の妃 |
* [[エリナー・ド・モンフォール]] - 独立時代最後のウェールズ公[[ルウェリン・アプ・グリフィズ]]の妃 |
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== 称号喪失原因 == |
== 称号喪失原因 == |
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=== 夫の国王即位の例 === |
=== 夫の国王即位の例 === |
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歴代のウェールズ公妃のうち、夫のウェールズ公が国王に即位した者は、ジョージ2世妃キャロライン、ジョージ4世妃キャロライン、アレクサンドラ、メアリーの4人である。彼女たちは夫の即位と同時に王妃 |
歴代のウェールズ公妃のうち、夫のウェールズ公が国王に即位した者は、ジョージ2世妃キャロライン、ジョージ4世妃キャロライン、アレクサンドラ、メアリーの4人である。彼女たちは夫の即位と同時に王妃({{lang|en|Queen consort}})になった。 |
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カミラも、夫チャールズが国王に即位すると、多くの法学者の解釈によれば自動的に王妃になる。しかし、彼女は王妃の称号を名乗ることを辞退し、'''王配'''(''Princess consort'')の称号を名乗ることを希望している。 |
カミラも、夫チャールズが国王に即位すると、多くの法学者の解釈によれば自動的に王妃になる。しかし、彼女は王妃の称号を名乗ることを辞退し、'''王配'''(''{{lang|en|Princess consort}}'')の称号を名乗ることを希望している。 |
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=== 夫の死の例 === |
=== 夫の死の例 === |
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ジョーン、オーガスタは、夫との死別によりウェールズ公妃でなくなり、'''ウェールズ公太妃'''(''Dowager Princess of Wales'')となった。 |
ジョーン、オーガスタは、夫との死別によりウェールズ公妃でなくなり、'''ウェールズ公太妃'''(''{{lang|en|Dowager Princess of Wales}}'')となった。 |
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アンは、夫エドワードとの死別によってウェールズ公太妃となった後、グロスター公リチャードと結婚し、夫が[[リチャード3世 (イングランド王)|リチャード3世]]として王位に就いたため王妃となった。 |
アンは、夫エドワードとの死別によってウェールズ公太妃となった後、グロスター公リチャードと結婚し、夫が[[リチャード3世 (イングランド王)|リチャード3世]]として王位に就いたため王妃となった。 |
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=== 夫との離婚の例 === |
=== 夫との離婚の例 === |
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ダイアナは、夫チャールズとの離婚により、自動的にウェールズ公妃の称号を失った。また、殿下 |
ダイアナは、夫チャールズとの離婚により、自動的にウェールズ公妃の称号を失った。また、殿下({{lang|en|HRH:Her Royal Highness}})の敬称をつけられる資格を失った。 |
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離婚後、ダイアナは''Diana, Princess of Wales''と名乗った。これは、貴族と離婚した女性が「自分自身の個人名+離婚前の称号に基づく呼称」を離婚後の呼称として用いることを許されている慣例に従った、原則的措置にすぎない。将来国王になることが予定されている[[ウィリアム |
離婚後、ダイアナは''{{lang|en|Diana, Princess of Wales}}''と名乗った。これは、貴族と離婚した女性が「自分自身の個人名+離婚前の称号に基づく呼称」を離婚後の呼称として用いることを許されている慣例に従った、原則的措置にすぎない。将来国王になることが予定されている[[ウィリアム (ケンブリッジ公)|ウィリアム]]の母親としてふさわしい呼称を与えるべく、何らかの配慮があったと考える人も少なくないが、この呼称方法は特別に創設されたものではない。また、ダイアナが離婚後もウェールズ公妃の称号を保持したという解釈は誤りである。この誤解は本国イギリスにおいても広く見られる。 |
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== 関連項目 == |
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2019年9月17日 (火) 14:17時点における版
プリンセス・オブ・ウェールズ (Princess of Wales、ウェールズ公妃、ウェールズ大公妃、ウェールズ大侯妃)とは、イギリスのプリンス・オブ・ウェールズ(ウェールズ公)の妃に自動的に与えられる儀礼称号(courtesy title)である。
2005年以降チャールズの妻カミラがこの称号を持っているが、チャールズの前妻ダイアナがプリンセス・オブ・ウェールズとして国民的人気と知名度があったため、カミラは呼び名(style)としてこの称号を用いず、コーンウォール公爵夫人(スコットランドにおいてはロスシー公爵夫人)の称号を用いている。
プリンセス・オブ・ウェールズの一覧
歴代のウェールズ公妃を年代昇順に並べると、次のようになる(括弧内は称号を持っていた期間)。
画像 | 名前(期間) | 期間 | 年数 | 配偶者 |
---|---|---|---|---|
ジョーン(1361年 - 1376年) | エドワード3世の長男エドワード黒太子 | |||
アン(1470年 - 1471年) | ヘンリー6世の長男エドワード | |||
キャサリン(1501年 - 1502年) | ヘンリー7世の長男アーサー | |||
キャロライン(1714年 - 1727年) | ジョージ1世の長男ジョージ・オーガスタス(→ジョージ2世) | |||
オーガスタ(1736年 - 1751年) | ジョージ2世の長男フレデリック・ルイス | |||
キャロライン(1795年 - 1820年) | ジョージ3世の長男ジョージ・オーガスタス・フレデリック(→ジョージ4世) | |||
アレクサンドラ(1863年 - 1901年) | ヴィクトリアの長男アルバート・エドワード(→エドワード7世) | |||
メアリー(1901年 - 1910年) | エドワード7世の次男ジョージ・フレデリック・アーネスト・アルバート(→ジョージ5世) | |||
ダイアナ(1981年 - 1996年) | エリザベス2世の長男チャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ | |||
カミラ(2005年 - ) | エリザベス2世の長男チャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ |
儀礼称号以前のウェールズ公妃
- イザボー・ド・ブロウズ - ダヴィズ・アプ・グリフィズの妃
- エリナー・ド・モンフォール - 独立時代最後のウェールズ公ルウェリン・アプ・グリフィズの妃
称号喪失原因
ウェールズ公妃は、夫の国王即位、夫の死、夫との離婚などによって、ウェールズ公妃の称号を自動的に失う。
夫の国王即位の例
歴代のウェールズ公妃のうち、夫のウェールズ公が国王に即位した者は、ジョージ2世妃キャロライン、ジョージ4世妃キャロライン、アレクサンドラ、メアリーの4人である。彼女たちは夫の即位と同時に王妃(Queen consort)になった。
カミラも、夫チャールズが国王に即位すると、多くの法学者の解釈によれば自動的に王妃になる。しかし、彼女は王妃の称号を名乗ることを辞退し、王配(Princess consort)の称号を名乗ることを希望している。
夫の死の例
ジョーン、オーガスタは、夫との死別によりウェールズ公妃でなくなり、ウェールズ公太妃(Dowager Princess of Wales)となった。
アンは、夫エドワードとの死別によってウェールズ公太妃となった後、グロスター公リチャードと結婚し、夫がリチャード3世として王位に就いたため王妃となった。
キャサリンは、夫アーサーと死別によってウェールズ公太妃となった後、義弟のヘンリー8世と結婚したため、ヘンリー8世の妻として王妃となった。そしてヘンリー8世との婚姻が無効と宣言されると、再びウェールズ公太妃となった。
夫との離婚の例
ダイアナは、夫チャールズとの離婚により、自動的にウェールズ公妃の称号を失った。また、殿下(HRH:Her Royal Highness)の敬称をつけられる資格を失った。
離婚後、ダイアナはDiana, Princess of Walesと名乗った。これは、貴族と離婚した女性が「自分自身の個人名+離婚前の称号に基づく呼称」を離婚後の呼称として用いることを許されている慣例に従った、原則的措置にすぎない。将来国王になることが予定されているウィリアムの母親としてふさわしい呼称を与えるべく、何らかの配慮があったと考える人も少なくないが、この呼称方法は特別に創設されたものではない。また、ダイアナが離婚後もウェールズ公妃の称号を保持したという解釈は誤りである。この誤解は本国イギリスにおいても広く見られる。