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== 生活史 ==
== 生活史 ==
[[ファイル: Eel-life-circle1.svg|thumb|left|ウナギの生活環]]
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海洋で産卵が行われ孵化した稚魚は汽水域から淡水の河川で成長する。湖沼河川で5年から12年程<ref name="suisan.60.311"/>度生活し性的な成熟が近づいた親魚は降海し産卵場所まで回遊する間に成熟する。一方、耳石に含まれる [[ストロンチウム]] の分析から[[ヨーロッパウナギ]]と同じように河川遡上を行わない「海ウナギ」や汽水と淡水を複数回行き来している「河口ウナギ」の存在が明かとなっている<ref>新井崇臣、[https://doi.org/10.2331/suisan.73.652 耳石が解き明かす魚類の生活史と回遊] 日本水産学会誌 Vol.73 (2007) No.4 P.652-655, {{doi|10.2331/suisan.73.652}}</ref><ref name="suisan.72.350"/>。なお、日本近海で捕獲された産卵回遊中の親魚(銀ウナギ)の耳石分析の結果から、再生産に関与している個体の約85%に淡水遡上歴が記録されていなかったとする研究がある<ref>Katsumi Tsukamoto, Izumi Nakai, [http://www.nature.com/nature/journal/v396/n6712/abs/396635a0.html Do all freshwater eels migrate?] Nature 396, 635-636 (17 December 1998), {{doi|10.1038/25264}}</ref>。
海洋で産卵が行われ孵化した稚魚は汽水域から淡水の河川で成長する。湖沼河川で5年から12年程<ref name="suisan.60.311"/>度生活し性的な成熟が近づいた親魚は降海し産卵場所まで回遊する間に成熟する。一方、耳石に含まれる[[ストロンチウム]]の分析から[[ヨーロッパウナギ]]と同じように河川遡上を行わない「海ウナギ」や汽水と淡水を複数回行き来している「河口ウナギ」の存在が明かとなっている<ref>新井崇臣、[https://doi.org/10.2331/suisan.73.652 耳石が解き明かす魚類の生活史と回遊] 日本水産学会誌 Vol.73 (2007) No.4 P.652-655, {{doi|10.2331/suisan.73.652}}</ref><ref name="suisan.72.350"/>。なお、日本近海で捕獲された産卵回遊中の親魚(銀ウナギ)の耳石分析の結果から、再生産に関与している個体の約85%に淡水遡上歴が記録されていなかったとする研究がある<ref>Katsumi Tsukamoto, Izumi Nakai, [http://www.nature.com/nature/journal/v396/n6712/abs/396635a0.html Do all freshwater eels migrate?] Nature 396, 635-636 (17 December 1998), {{doi|10.1038/25264}}</ref>。


卵から2-3日で孵化した仔魚は'''[[レプトケファルス]]'''(葉形[[幼生]]、Leptocephalus)と呼ばれ、成魚とは異なり[[柳]]の[[葉]]のような形をしている。この体型はまだ遊泳力のない仔魚が、海流に乗って移動するための浮遊適応であると考えられている。仔魚・稚魚期は主に[[マリンスノー]]を餌としていることが明かになり<ref>{{cite journal|author=Michael J. Miller, Yoshito Chikaraishi, Nanako O. Ogawa, Yoshiaki Yamada, Katsumi Tsukamoto and Naohiko Ohkouchi|title=A low trophic position of Japanese eel larvae indicates feeding on marine snow|journal=Biol. Lett.|year=2012|doi=10.1098/rsbl.2012.0826}}</ref><ref>友田努ほか、[https://doi.org/10.2331/suisan.81.715 ウナギ仔魚はマリンスノーの起源物質を摂取する] 日本水産学会誌 Vol.81 (2015) No.4 p.715-721, {{doi|10.2331/suisan.81.715}}</ref>
卵から2-3日で孵化した仔魚は'''[[レプトケファルス]]'''(葉形[[幼生]]、Leptocephalus)と呼ばれ、成魚とは異なり[[柳]]の[[葉]]のような形をしている。この体型はまだ遊泳力のない仔魚が、海流に乗って移動するための浮遊適応であると考えられている。仔魚・稚魚期は主に[[マリンスノー]]を餌としていることが明かになり<ref>{{cite journal|author=Michael J. Miller, Yoshito Chikaraishi, Nanako O. Ogawa, Yoshiaki Yamada, Katsumi Tsukamoto and Naohiko Ohkouchi|title=A low trophic position of Japanese eel larvae indicates feeding on marine snow|journal=Biol. Lett.|year=2012|doi=10.1098/rsbl.2012.0826}}</ref><ref>友田努ほか、[https://doi.org/10.2331/suisan.81.715 ウナギ仔魚はマリンスノーの起源物質を摂取する] 日本水産学会誌 Vol.81 (2015) No.4 p.715-721, {{doi|10.2331/suisan.81.715}}</ref>レプトケファルスは成長して稚魚になる段階で[[変態]]を行い、扁平な体から円筒形の体へと形を変え150-500日後に「[[シラスウナギ]]」となる<ref>橋本博、{{PDFlink|[http://www.fra.affrc.go.jp/kseika/211028/program4.pdf 完全養殖への挑戦その2 -シラスウナギの大量生産をめざせ!-]}} 水産総合研究センター第7回成果発表会講演要旨集</ref>。シラスウナギは体型こそ成魚に近くなっているが体はほぼ透明で、全長もまだ5 cmほどしかない。シラスウナギは[[黒潮]]に乗って生息域の東南アジア沿岸にたどり着き、川をさかのぼる。流れの激しいところは川岸に上陸し、水際を這ってさかのぼる。川で水棲昆虫・魚・甲殻類を捕食して成長し、5年から十数年ほどかけて成熟する。その後ウナギは川を下り、産卵場へと向かうが、その経路に関してはまだよく分かっていない。海に注ぐ河口付近に棲息するものは、[[淡水]]・[[汽水]]・[[海水]]に常時適応できるため、自由に行き来して生活するが、[[琵琶湖]]や[[猪苗代湖]]等の大型湖沼では、産卵期に降海するまで棲息湖沼と周辺の河川の淡水域のみで生活することが多い。また、近年の琵琶湖等、いくつかの湖沼では外洋へ注ぐ河川に堰が造られたり、大規模な河川改修によって外洋とを往来できなくなり、湖内のウナギが激減したため、稚魚の放流が行われている。

レプトケファルスは成長して稚魚になる段階で[[変態]]を行い、扁平な体から円筒形の体へと形を変え150-500日後に「[[シラスウナギ]]」となる<ref>橋本博、{{PDFlink|[http://www.fra.affrc.go.jp/kseika/211028/program4.pdf 完全養殖への挑戦その2 -シラスウナギの大量生産をめざせ!-]}} 水産総合研究センター第7回成果発表会講演要旨集</ref>。シラスウナギは体型こそ成魚に近くなっているが体はほぼ透明で、全長もまだ5 cmほどしかない。シラスウナギは[[黒潮]]に乗って生息域の東南アジア沿岸にたどり着き、川をさかのぼる。流れの激しいところは川岸に上陸し、水際を這ってさかのぼる。川で水棲昆虫・魚・甲殻類を捕食して成長し、5年から十数年ほどかけて成熟する。その後ウナギは川を下り、産卵場へと向かうが、その経路に関してはまだよく分かっていない。海に注ぐ河口付近に棲息するものは、[[淡水]]・[[汽水]]・[[海水]]に常時適応できるため、自由に行き来して生活するが、[[琵琶湖]]や[[猪苗代湖]]等の大型湖沼では、産卵期に降海するまで棲息湖沼と周辺の河川の淡水域のみで生活することが多い。また、近年の琵琶湖等、いくつかの湖沼では外洋へ注ぐ河川に堰が造られたり、大規模な河川改修によって外洋とを往来できなくなり、湖内のウナギが激減したため、稚魚の放流が行われている。


=== 産卵場所の解明 ===
=== 産卵場所の解明 ===

2019年3月3日 (日) 09:17時点における版

ニホンウナギ
ニホンウナギ
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ウナギ目 Anguilliformes
亜目 : ウナギ亜目 Anguilloidei
: ウナギ科 Anguillidae
: ウナギ属 Anguilla
: ニホンウナギ A. japonica
学名
Anguilla japonica
Temminck & Schlegel, 1847
英名
Japanese eel

ニホンウナギ(日本鰻、学名Anguilla japonica)は、ウナギ科ウナギ属ウナギの一日本朝鮮半島からベトナムまで東アジアに広く分布する。河川生活期は色が黄ばんで見える事が「黄ウナギ」、海洋生活期は銀色に見える事から「銀ウナギ」(銀化ウナギ)と呼ばれる事がある[2]

特徴

成魚は全長1 m、最大で1.3 mほどになる。細長い体形で、体の断面は円形である。は丸く、口は大きい。体表は粘膜に覆われぬるぬるしているが、皮下に小さなを持つ[3]腹鰭はなく、背鰭尾鰭臀鰭が繋がって体の後半部に位置している。体色は背中側が黒く、腹側は白いが、野生個体には背中側が青緑色や灰褐色、腹側が黄色の個体もいる。また、産卵のため降海し成魚は背中側が黒色、腹側が銀白色になる婚姻色を生じ、胸鰭が大きくなる。

成魚が生息するのは中流から下流河口などだが、内湾にも生息している。細長い体を隠すことができる砂の中や岩の割れ目などを好み、日中はそこに潜んでじっとしている。夜行性で、夜になると餌を求めて活発に動き出し、甲殻類水生昆虫カエル、小魚、ミミズなどいろいろな小動物を捕食する。えらの他に皮膚でも呼吸できるため、体と周囲が濡れてさえいれば陸上でも生きられる。雨の日には生息域を抜け出て他の離れた水場へ移動することもあり、路上に出現して人々を驚かせることもある。濡れていれば切り立った絶壁でも体をくねらせて這い登るため、「うなぎのぼり」という比喩の語源となっている。

生活史

ウナギの生活環

海洋で産卵が行われ孵化した稚魚は汽水域から淡水の河川で成長する。湖沼河川で5年から12年程[2]度生活し性的な成熟が近づいた親魚は降海し産卵場所まで回遊する間に成熟する。一方、耳石に含まれるストロンチウムの分析からヨーロッパウナギと同じように河川遡上を行わない「海ウナギ」や汽水と淡水を複数回行き来している「河口ウナギ」の存在が明らかとなっている[4][5]。なお、日本近海で捕獲された産卵回遊中の親魚(銀ウナギ)の耳石分析の結果から、再生産に関与している個体の約85%に淡水遡上歴が記録されていなかったとする研究がある[6]

卵から2-3日で孵化した仔魚はレプトケファルス(葉形幼生、Leptocephalus)と呼ばれ、成魚とは異なりのような形をしている。この体型はまだ遊泳力のない仔魚が、海流に乗って移動するための浮遊適応であると考えられている。仔魚・稚魚期は主にマリンスノーを餌としていることが明らかになり[7][8]レプトケファルスは成長して稚魚になる段階で変態を行い、扁平な体から円筒形の体へと形を変え150-500日後に「シラスウナギ」となる[9]。シラスウナギは体型こそ成魚に近くなっているが体はほぼ透明で、全長もまだ5 cmほどしかない。シラスウナギは黒潮に乗って生息域の東南アジア沿岸にたどり着き、川をさかのぼる。流れの激しいところは川岸に上陸し、水際を這ってさかのぼる。川で水棲昆虫・魚・甲殻類を捕食して成長し、5年から十数年ほどかけて成熟する。その後ウナギは川を下り、産卵場へと向かうが、その経路に関してはまだよく分かっていない。海に注ぐ河口付近に棲息するものは、淡水汽水海水に常時適応できるため、自由に行き来して生活するが、琵琶湖猪苗代湖等の大型湖沼では、産卵期に降海するまで棲息湖沼と周辺の河川の淡水域のみで生活することが多い。また、近年の琵琶湖等、いくつかの湖沼では外洋へ注ぐ河川に堰が造られたり、大規模な河川改修によって外洋とを往来できなくなり、湖内のウナギが激減したため、稚魚の放流が行われている。

産卵場所の解明

長らく正確な産卵場所は不明でフィリピン東方海域とされていた時期もあるが、外洋域の深海ということもあり長年にわたる謎であった。しかし、2006年2月、魚類学者の塚本勝巳らの研究チームが、ニホンウナギの産卵場所がグアム島マリアナ諸島の西側沖のマリアナ海嶺スルガ海山付近であることを突き止めた[5]。これは孵化後2日目の仔魚を多数採集することに成功し、その遺伝子を調べニホンウナギであることを確認したものである[10][11]これにより、「冬に産卵する」というかつての説は否定された。

2008年6月および8月には、水深が2,000m以上もある西マリアナ海嶺南部海域で水産庁水産総合研究センターによる調査チームが成熟したニホンウナギおよびオオウナギの捕獲に世界で初めて成功した[10][12]。トロールの曳網水深は200-300mであった。雄には成熟した精巣が、雌には産卵後と推定される収縮した卵巣が認められた。また、水深100-150 mの範囲で、孵化後2-3日経過したと思われる仔魚(プレレプトケファルス)26匹も採集された。さらに、プレレプトケファルスが生息する層の水温が、26.5-28℃であることを初めて確認した[13][10]。同チームは2009年の調査においてさらに南方の海域で8個体(雌4、雄4)のニホンウナギと2個体(雌1、雄1)のオオウナギを捕獲した。トロールの曳網水深は150-300mであり、周辺には海山のような浅場はなかった[14]。これの結果から、海山上に生息しているわけではなく中層を遊泳しながら産卵をしていると考えられる[10]

この推定を基に、塚本らの研究チームが周辺海域をさらに調査したところ、2009年5月22日未明、マリアナ海嶺の南端近くの水深約160メートル、水温が約26℃の海域で、直径約1.6 mmの受精卵とみられるものを発見。遺伝子解析の結果、天然卵31個を確認した[10]。天然卵の採集は世界初であると同時に、水深約200 mで産卵され、約30時間かけてこの深さまで上がりながら孵化することも判明した[15][16]。さらに同チームでは、2011年6月29日学術研究船白鳳丸に搭載したプランクトンネットを用いて、産卵直後から2日程度経過した147個の受精卵の採取に成功した。新月の2-4日程度前の日没から23時の間、水深150-180 mで産卵されたと推定される。

種の保全状態評価

国際自然保護連合(IUCN)により、2014年から絶滅危惧種(EN)の指定を受けている[1]

天然のニホンウナギの捕獲量(トン)の推移(1950-2010年)[17]
ニホンウナギ 内水面漁業・養殖業魚種別生産量累年統計(種苗採捕量)1957-2015年
ニホンウナギ 内水面漁業・養殖業魚種別生産量累年統計(種苗採捕量) 1990-2015年

密漁問題

日本ではニホンウナギの個体数が、密漁で著しく減っているとして[18]、2013年2月1日に環境省レッドリストで情報不足から絶滅危惧IB類へカテゴリー変更が行われた[19][20]。2014年6月12日、国際自然保護連合(IUCN)はニホンウナギを「絶滅する危険性が高い絶滅危惧種」に指定しレッドリストに掲載した[21][22][23][24]

絶滅危惧種

2018年には、流通の不透明さとウナギの保護に向けて、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)のリストに掲載して、全世界で流通規制するかを、2019年5月23日にスリランカで開催される、ワシントン条約締約国会議に向けて議論が始まった[25]

絶滅危惧IB類 (EN)環境省レッドリスト

[19]

また以下の都道府県により、レッドリストの指定を受けている[26]。2012年(平成24年)9月6日に長崎市で、日本、中華人民共和国中華民国の3者間で「ニホンウナギの国際的資源保護・管理に係る非公式協議」が開催された[27]

2017年3月31日には、生物種や資源としてのニホンウナギの保全に取り組むため、日本と台湾、韓国、中国の研究者ら約100人が参加する「東アジア鰻学会」の設立総会が開かれた[32]

養殖

ウナギ供給量の推移グラフ。水産庁によるデータ

商業レベルの完全養殖は行われていないため、沿岸に回遊してきたシラスウナギ(ウナギ種苗)を捕獲し陸上の養殖池で養殖される。日本国内でウナギの養殖業を営むためには農林水産大臣の許可が必要である[33]。シラスウナギの国内漁獲量には年変動があるため不足分は輸入し補っている[34]。2017年時点では養殖種苗用シラスウナギの採捕は都道府県の管理下で行われている[35][36]が、現実は自由に行う事が出来るため密漁が横行し漁獲枠上限を超過しウナギ資源減少に影響を与えているほか、暴力団の資金源になっているとの報道がある[37]。また、2018年には日本国内で採捕された稚魚の約40%が密漁や漁獲の無報告の疑いがあると報道された[38]

採捕したシラスウナギは水温を 26℃から30℃程度に保った養殖池に移され[39]、ウナギ用に成分を調整した配合飼料を与えられる[40]。養殖開始後、8カ月から16カ月で出荷可能な大きさにまで育つ[40]

完全養殖

親魚のもつ卵および精子の成熟条件や仔魚・稚魚期の餌が解明されたことで、2010年には実験室レベルではあるが、養殖した親ウナギに産卵させ、孵化した仔魚を親ウナギにする技術(完全養殖)が成功した事が発表された[41]

関連画像

脚注

  1. ^ a b IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014.1. Anguilla japonica (Japanese Eel)” (英語). IUCN. 2014年6月12日閲覧。
  2. ^ a b 山内晧平、魚類の回遊と生殖機構に関する研究 日本水産学会誌 Vol.60 (1994) No.3 P.311-316, doi:10.2331/suisan.60.311
  3. ^ おさかな雑学研究会 『頭がよくなる おさかな雑学大事典』 p.130 幻冬舎文庫 2002年 ISBN 9784344402942
  4. ^ 新井崇臣、耳石が解き明かす魚類の生活史と回遊 日本水産学会誌 Vol.73 (2007) No.4 P.652-655, doi:10.2331/suisan.73.652
  5. ^ a b 塚本勝巳、ウナギ回遊生態の解明 日本水産学会誌 Vol.72 (2006) No.3 P.350-356 (平成 17年度日本水産学会賞受賞), doi:10.2331/suisan.72.3
  6. ^ Katsumi Tsukamoto, Izumi Nakai, Do all freshwater eels migrate? Nature 396, 635-636 (17 December 1998), doi:10.1038/25264
  7. ^ Michael J. Miller, Yoshito Chikaraishi, Nanako O. Ogawa, Yoshiaki Yamada, Katsumi Tsukamoto and Naohiko Ohkouchi (2012). “A low trophic position of Japanese eel larvae indicates feeding on marine snow”. Biol. Lett.. doi:10.1098/rsbl.2012.0826. 
  8. ^ 友田努ほか、ウナギ仔魚はマリンスノーの起源物質を摂取する 日本水産学会誌 Vol.81 (2015) No.4 p.715-721, doi:10.2331/suisan.81.715
  9. ^ 橋本博、完全養殖への挑戦その2 -シラスウナギの大量生産をめざせ!- (PDF) 水産総合研究センター第7回成果発表会講演要旨集
  10. ^ a b c d e 塚本勝巳、天然ウナギ卵発見の道 日本水産学会誌 Vol.78 (2012) No.2 P.316-319, doi:10.2331/suisan.78.316
  11. ^ Katsumi Tsukamoto, Oceanic biology: Spawning of eels near a seamount. Nature 439, 929 (23 February 2006), doi:10.1038/439929a
  12. ^ 黒木洋明、ウナギ親魚捕獲の現場 日本水産学会誌 Vol.76 (2010) No.3 P.446-448, doi:10.2331/suisan.76.446
  13. ^ Discovery of mature freshwater eels in the open ocean(英文)Fisheries Science
  14. ^ ウナギの産卵生態調査の結果について 水産総合研究センター
  15. ^ Oceanic spawning ecology of freshwater eels in the western North Pacific(英文) ネイチャー・コミュニケーションズ電子版 2011年2月1日付、同日閲覧
  16. ^ 黒木洋明、完全養殖への挑戦その3-日本列島から南へ2500km!! 熱帯の太平洋上で世界初のウナギの親魚を捕獲!- (PDF) 水産総合研究センター第7回成果発表会講演要旨集
  17. ^ Anguilla japonica (Temminck & Schlegel, 1847)”. FAO. 2013年2月1日閲覧。
  18. ^ 全国および愛知県のうなぎ資源状況の推移” (PDF). 愛知県. 2013年1月21日閲覧。[リンク切れ]
  19. ^ a b 第4次レッドリストの公表について(汽水・淡水魚類)”. 環境省 (2013年2月1日). 2013年2月1日閲覧。
  20. ^ “ニホンウナギを絶滅危惧種に指定”. NHK. (2013年2月1日). オリジナルの2013年2月3日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20130203131010/http://www3.nhk.or.jp:80/news/html/20130201/t10015212801000.html 2013年2月1日閲覧。 
  21. ^ “ニホンウナギ 絶滅危惧種に指定”. NHKニュース. (2014年6月12日). オリジナルの2014年6月12日時点におけるアーカイブ。. https://megalodon.jp/2014-0612-1937-04/www3.nhk.or.jp/news/html/20140612/k10015160401000.html 2018年12月18日閲覧。 
  22. ^ “ニホンウナギを絶滅危惧種に指定 国際版レッドリスト”. 朝日新聞デジタル. (2014年6月12日). オリジナルの2014年7月14日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20140714184533/http://www.asahi.com/articles/ASG6D31WZG6DULBJ001.html?iref=com_alist_6_01 
  23. ^ “ニホンウナギ:国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定”. 毎日新聞. (2014年8月18日). オリジナルの2014年8月18日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20140818040341/http://mainichi.jp:80/feature/news/20140612k0000e040155000c.html 
  24. ^ “ニホンウナギ、絶滅危惧種に…2年後規制の恐れ”. YOMIURI ONLINE. (2014年6月12日). オリジナルの2014年6月14日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/RRTLp 
  25. ^ 勝川俊雄 (2018年7月19日). “ワシントン条約でニホンウナギの貿易規制の議論がスタート。規制反対の日本は苦しい状況。”. Yahoo!ニュース個人 (Yahoo! Japan). https://news.yahoo.co.jp/byline/katsukawatoshio/20180719-00089698/ 2018年11月21日閲覧。 
  26. ^ 日本のレッドデータ検索システム”. NPO法人 野生生物調査協会およびNPO法人 Envision環境保全事務所. 2018年12月18日閲覧。
  27. ^ "「ニホンウナギの国際的資源保護・管理に係る非公式協議」の結果について" (Press release). 水産庁. 6 September 2012. 2013年2月1日閲覧
  28. ^ 福井県レッドデータブック・ウナギ”. 福井県 (2003年3月). 2013年1月21日閲覧。
  29. ^ レッドデータブックにいがた” (PDF). 新潟県. pp. 90 (2001年3月). 2012年7月28日閲覧。
  30. ^ 北海道レッドデータブック(動物編)・ウナギ”. 北海道 (2001年). 2013年2月1日閲覧。
  31. ^ 「長野県版レッドリスト(動物編)2015」脊椎動物 長野県
  32. ^ “ニホンウナギ保全へ、「東アジア鰻学会」設立”. 日本経済新聞朝刊. (2017年4月1日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG31H9Z_R30C17A3CR8000/ 
  33. ^ ウナギに関する情報 水産庁
  34. ^ 平成29年漁期までの池入れ数量 水産庁 (PDF)
  35. ^ 海部健三、山岡未季、黒田啓行 ほか、日本におけるニホンウナギの保全と持続的利用に向けた取り組みの現状と今後の課題 日本生態学会誌 2018年 68巻 1号 p.43-57, doi:10.18960/seitai.68.1_43
  36. ^ 宮崎県内水面振興センターのシラスウナギの採補について 宮崎県
  37. ^ シラスウナギが暴力団資金源に…高知県、排除へ身元照会 朝日新聞デジタル 配信:2018年1月10日
  38. ^ シラスウナギ、密漁・無報告? 日本国内で採捕された稚魚、4割の出所が不明 SankeiBiz(サンケイビズ)配信:2018年7月21日
  39. ^ 田中眞、佐藤孝幸、松山創、Pseudodactylogyrus spp. のウナギ寄生に対する高水温処理の効果 2009年 44巻 3号 p.133-138, doi:10.3147/jsfp.44.133
  40. ^ a b 川口水産 直営養鰻場”. 2018年12月18日閲覧。
  41. ^ 「世界初!! ウナギ完全養殖達成」 水産総合研究センター 第8回成果発表会 (PDF)

参考文献

関連項目

外部リンク