「雁坂峠」の版間の差分

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'''雁坂峠'''(かりさかとうげ)は[[埼玉県]][[秩父市]]と[[山梨県]][[山梨市]]の境にある[[峠]]。[[高さ|標高]]2,082m。[[奥秩父山塊|奥秩父]]の山域の主脈の一つであり[[針ノ木峠]]、[[三伏峠]]と並び、「日本三大峠」に数えられる。
'''雁坂峠'''(かりさかとうげ)は[[埼玉県]][[秩父市]]と[[山梨県]][[山梨市]]の境にある[[峠]]。[[高さ|標高]]2,082m。[[奥秩父山塊|奥秩父]]の山域の主脈の一つであり[[針ノ木峠]]、[[三伏峠]]と並び、「日本三大峠」に数えられる。


==概要==
== 概要 ==
かつての、[[武蔵国|武州]]の[[秩父盆地]]と[[甲斐国|甲州甲斐の国]]を結ぶ峠。「かりさかみち」とも呼称された。現在では、[[国道140号]]がほぼ真下を[[雁坂トンネル有料道路|雁坂トンネル]]で通過する。[[1998年]][[4月]]にこの[[トンネル]]が開通するまで、この峠を[[自動車]]では通行することは出来ず「開かずの国道」と言われ、峠を越えるハイキングコースが国道140号に指定されていた。「[[秩父往還道|秩父往還]]」という呼び方のほか、埼玉県側は「彩甲斐街道」、山梨県側は「雁坂みち」とも呼ぶ。彩甲斐街道を少し北上したところに栃本関跡があり、山梨側にトンネルを出たところすぐに[[西沢渓谷と東沢渓谷|西沢渓谷]]がある。
かつての、[[武蔵国|武州]]の[[秩父盆地]]と[[甲斐国|甲州甲斐の国]]を結ぶ峠。「かりさかみち」とも呼称された。現在では、[[国道140号]]がほぼ真下を[[雁坂トンネル有料道路|雁坂トンネル]]で通過する。[[1998年]][[4月]]にこの[[トンネル]]が開通するまで、この峠を[[自動車]]では通行することは出来ず「開かずの国道」と言われ、峠を越えるハイキングコースが国道140号に指定されていた。「[[秩父往還道|秩父往還]]」という呼び方のほか、埼玉県側は「彩甲斐街道」、山梨県側は「雁坂みち」とも呼ぶ。彩甲斐街道を少し北上したところに栃本関跡があり、山梨側にトンネルを出たところすぐに[[西沢渓谷と東沢渓谷|西沢渓谷]]がある。


峠の頂上には[[竹|笹]]薮の草原が大きく広がり、南側に広い展望が開けている。[[日本三大一覧#山|日本三大峠]]([[飛騨山脈|北アルプス]]越えの[[針ノ木峠]]2,541m、[[赤石山脈|南アルプス]]越えの[[三伏峠]]2,580m、奥秩父主脈越えの雁坂峠)のひとつ。[[武田信玄]]の軍事用路「甲斐九筋」の一つ。『日本書紀景行記』に「[[ヤマトタケル|日本武尊]]が通った」とあるとされている。
峠の頂上には[[竹|笹]]薮の草原が大きく広がり、南側に広い展望が開けている。[[日本三大一覧#山|日本三大峠]]([[飛騨山脈|北アルプス]]越えの[[針ノ木峠]]2,541m、[[赤石山脈|南アルプス]]越えの[[三伏峠]]2,580m、奥秩父主脈越えの雁坂峠)のひとつ。[[武田信玄]]の軍事用路「[[甲斐九筋]]」の一つ。『日本書紀景行記』に「[[ヤマトタケル|日本武尊]]が通った」とあるとされている。


==周辺にある小屋==
==周辺にある小屋==
*[[雁坂小屋]]
* [[雁坂小屋]]


==隣接する山==
== 隣接する山 ==
*破風山
* 破風山
*[[雁坂嶺]]
* [[雁坂嶺]]
*[[水晶山 (奥秩父)|水晶山]]
* [[水晶山 (奥秩父)|水晶山]]
*古礼山
* 古礼山
*燕山
* 燕山
*[[笠取山 (奥秩父)|笠取山]]
* [[笠取山 (奥秩父)|笠取山]]


== 舞台とする作品 ==
== 舞台とする作品 ==
;小説
; 小説
*「雁坂越」([[幸田露伴]])
*「雁坂越」([[幸田露伴]])
*『[[木枯し紋次郎]]/笛が流れた雁坂峠』([[笹沢左保]]、[[光文社]]刊「上州新田郡三日月村」所収)
*『[[木枯し紋次郎]]/笛が流れた雁坂峠』([[笹沢左保]]、[[光文社]]刊「上州新田郡三日月村」所収)


==関連項目==
== 関連項目 ==
*[[奥秩父山塊]]
* [[奥秩父山塊]]
*[[秩父地方]]
* [[秩父地方]]
*[[日本の地理]]
* [[日本の地理]]
*[[国道140号]]
* [[国道140号]]
*[[点線国道]]
* [[点線国道]]
*[[雁坂トンネル有料道路]]
* [[雁坂トンネル有料道路]]
*[[日本の峠一覧]]
* [[日本の峠一覧]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
*[http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?latitude=35.89222222&longitude=138.7905528 国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図名:雁坂峠]
* [http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?latitude=35.89222222&longitude=138.7905528 国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図名:雁坂峠]


{{奥秩父主脈}}
{{奥秩父主脈}}

2014年11月11日 (火) 09:11時点における版

国道140号標識
国道140号標識
雁坂峠
雁坂峠
所在地 埼玉県秩父市山梨県山梨市
座標
雁坂峠の位置(日本内)
雁坂峠
北緯35度53分34秒 東経138度47分24秒 / 北緯35.89278度 東経138.79000度 / 35.89278; 138.79000座標: 北緯35度53分34秒 東経138度47分24秒 / 北緯35.89278度 東経138.79000度 / 35.89278; 138.79000
標高 2,082 m
山系 奥秩父山塊
通過路 国道140号秩父往還)(雁坂トンネル
プロジェクト 地形
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雁坂峠(かりさかとうげ)は埼玉県秩父市山梨県山梨市の境にある標高2,082m。奥秩父の山域の主脈の一つであり針ノ木峠三伏峠と並び、「日本三大峠」に数えられる。

概要

かつての、武州秩父盆地甲州甲斐の国を結ぶ峠。「かりさかみち」とも呼称された。現在では、国道140号がほぼ真下を雁坂トンネルで通過する。1998年4月にこのトンネルが開通するまで、この峠を自動車では通行することは出来ず「開かずの国道」と言われ、峠を越えるハイキングコースが国道140号に指定されていた。「秩父往還」という呼び方のほか、埼玉県側は「彩甲斐街道」、山梨県側は「雁坂みち」とも呼ぶ。彩甲斐街道を少し北上したところに栃本関跡があり、山梨側にトンネルを出たところすぐに西沢渓谷がある。

峠の頂上には薮の草原が大きく広がり、南側に広い展望が開けている。日本三大峠北アルプス越えの針ノ木峠2,541m、南アルプス越えの三伏峠2,580m、奥秩父主脈越えの雁坂峠)のひとつ。武田信玄の軍事用路「甲斐九筋」の一つ。『日本書紀景行記』に「日本武尊が通った」とあるとされている。

周辺にある小屋

隣接する山

舞台とする作品

小説

関連項目

外部リンク