「ヴィースの巡礼教会」の版間の差分
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2012年4月27日 (金) 21:33時点における版
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ロココ様式の天井画 | |||
英名 | Pilgrimage Church of Wies | ||
仏名 | Église de pèlerinage de Wies | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
登録基準 | (i) (iii) | ||
登録年 | 1983年 | ||
公式サイト | 世界遺産センター(英語) | ||
地図 | |||
使用方法・表示 |
ヴィースの巡礼教会(Wieskirche)はドイツバイエルン州南部、ヴィース(行政上はシュタインガーテン)にあるキリスト教教会。1745年から1754年にかけてヨハン・バプティストとドミニクス・ツィンマーマンによって建てられた。内装のロココ装飾によって著名である。シュタインガーテンはフュッセンの近郊に位置する自治体。
概要
1738年、ある農家の夫人がシュタインガーデン修道院の修道士が彫った「鞭打たれるキリスト」の木像をもらい受けたところ、6月14日このキリストの像が涙を流したという。教会ではこれを奇跡とは認定しなかったが、この噂は「ヴィースの涙の奇跡」として広まり、巡礼者が農家に集まるようになった。1740年には牧草地の小さな礼拝堂に移したが、巡礼者は増える一方であった。そこでシュタインガーデン修道院が先頭に立ち、一般からの浄財を募るなどして建設資金を捻出し、1746年から建造されたのがこの教会である。1754年に献堂式が行われ、最終的に完成したのは1757年であった。設計はドイツ・ロココの完成者として名高いドミニクス・ツィンマーマンで、それまでにも数多くの建築を手がけていたが、この教会には特別な愛情と情熱を傾け、完成後もこの教会から離れることを嫌い、すぐ近くに居を移し、亡くなるまでこの教会を見守り続けた。
外観は牧場の中に建つ何の変哲もない教会だが、ロココ様式の内部の装飾はヨーロッパ随一と言われており、特にその天井画は「天から降ってきた宝石」とも讃えられている。ロマンティック街道、ドイツ・アルペン街道の観光スポットの一つとなっている。
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (i) 人類の創造的天才の傑作を表現するもの。
- (iii) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠となるもの。
交通
ヴィース教会はフュッセンとオーバーアマガウを結ぶロマンティック街道から少しそれた所にある。公共交通機関は一日数本のバスのみ。なお、ドイツ全土のバスの時刻はドイツ鉄道のホームページから検索可能である。