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2010年1月6日 (水) 00:52時点における版
ヒュペリーオーン(古典ギリシア語:Ὑπερίων、Hyperion)はギリシア神話に登場する神であり、ティーターンの一族である。その名は「高みを行く者」の意味で、太陽神・光明神と考えられる。
概説
ヘーシオドスの『神統記』によるとヒュペリーオーンはウーラノスとガイアの息子で、オーケアノス、コイオス、クレイオス、イーアペトス、クロノス、テイアー、レアー、テミス、ムネーモシュネー、ポイベー、テーテュースと兄弟[1]。またテイアーの夫で、ヘーリオス、セレーネー、エーオースの父でもある[2]。一説にヒュペリーオーンの妻はアイトラーとも[3]、バシレイアともいわれる[4]。
シケリアのディオドロスによると、ヒュペリーオーンは初めて天体の運行と季節の変化の関係を人々に教えたとされる[5]。
なおホメーロスの『オデュッセイア』では、ヒュペリーオーンという名は太陽神ヘーリオスの呼称としても用いられ[6]、このためヒュペリーオーンとは元来ヘーリオスの別名にすぎなかったのではないかとも考えられている[7]。