「スカイバス東京」の版間の差分

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→‎優勝パレードの“舞台”: 本日の巨人優勝パレードではUFC車が使われた模様・・・行ってくればよかった(泣)
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プロ野球
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*[[千葉ロッテマリーンズ]] [[2005年]][[11月20日]] (日本シリーズ優勝)
*[[千葉ロッテマリーンズ]] [[2005年]][[11月20日]] (日本シリーズ優勝)
*[[北海道日本ハムファイターズ]] [[2006年]][[11月18日]] (同上)
*[[北海道日本ハムファイターズ]] [[2006年]][[11月18日]] (同上)[[2009年]][[11月22日]] (パシフィックリーグ優勝)
*[[埼玉西武ライオンズ]] [[2008年]][[11月23日]] (パリーグ・クライマックスシリーズ・日本シリーズ・アジアシリーズ優勝)
*[[埼玉西武ライオンズ]] [[2008年]][[11月23日]] (パリーグ・クライマックスシリーズ・日本シリーズ・アジアシリーズ優勝)
*読売ジャイアンツ [[2009年]][[11月22日]](日本シリーズ優勝)
*読売ジャイアンツ [[2009年]][[11月22日]](日本シリーズ優勝)

2009年12月2日 (水) 13:56時点における版

北の丸公園付近を走るスカイバス東京(ネオプラン・スカイライナー)
スカイバス専用車の”客室”(ネオプラン・スペースライナー)

スカイバス東京(スカイバスとうきょう)は、日の丸自動車興業東京都内で運行している定期観光バスと、その車両を使用した企画旅行商品である。

概要

それまで日本には一時的なものを除いて存在しなかった、オープンバスによる観光ツアーバスで、乗客が国籍を問わず楽しめる観光バス企画として、ビジット・ジャパン・キャンペーンの活動にあわせるように2004年9月10日に運行を開始した。

運行開始直後から好調な滑り出しとなり、後に述べるようにその後日本各地で同種のスカイバスが運行されるきっかけとなった。好調の要因について、運行を担当している日の丸自動車興業では、オープンバスが目新しいだけでなく、時間や予算に制約がある旅行者のニーズにマッチしたものと自己評価している。

運行形態

当初は日の丸リムジントラベルセンター主催の企画旅行という形態で、最少催行人員は1名と設定されており、1人でも乗客がいれば運行される。決まった時刻に決まった場所を走ることから、2009年6月18日からは路線免許を取得して、路線バス扱いの定期観光バスとして運行される[1]

1便あたりの発売座席は45席となっており、1週間前から電話での受付を行っている。当日空席があれば予約なしでも乗車可能。乗車する場合は、乗車券を購入後出発10分前までに東京駅丸の内南口・三菱ビル前のスカイバス乗り場に集合するように案内されている。

運行ルート

通常は1周45分のコースを周回し、下車観光地はなく、全て車内からの観光である。

皇居・銀座・丸の内コースは皇居の周囲を内堀通りで1周するものであるが、途中の一部経路は曜日により一部変更される。

  • 丸の内三菱ビル前→皇居→国立近代美術館→イギリス大使館→国立劇場→最高裁判所→国会議事堂→霞ヶ関→銀座→丸の内三菱ビル前
    • 土曜・日祝日のコースでは、銀座通りが歩行者天国となるため、数寄屋橋から西銀座を迂回する。
    • 日祝日のコースでは、内堀通りの大手町周辺がパレスサイクリングで通行止めになるため大手門を経由せず、神田橋・二ツ橋を迂回する。

また、土曜日の夜に限り、お台場方面を周回する「東京夜景コース」が運行される。所要2時間であるが、アクアシティお台場では下車休憩が45分あり、アクアシティでの下車が可能。アクアシティからの乗車はできない。


クラシックスカイバス東京

2009年8月8日からはクラシックスカイバス東京が皇居・銀座・丸の内コースで運行され、同コースはオリジナルのスカイバスと併せて毎時2本(30分間隔)体制となった。サンフランシスコ市営鉄道のケーブルカーをイメージしたアメリカ製のファンタスティックバスが就役しており、屋根は開かないが、後部は展望車や選挙広報車のようなオープンデッキ構造を採用、すべての座席が進行方向に対して横向きで配置されている。

スカイバス横浜

2009年の開国博Y150会期中に運行されたスカイバス横浜(関内駅付近にて)

2009年には横浜市で「スカイバス横浜」が運行された。運行期間は4月28日から9月27日までの開国博Y150会期中で、桜木町駅から横浜みなとみらい21地区→関内→山手→元町→横浜ベイブリッジ首都高速湾岸線新山下ランプ - 大黒PA往復)→山下公園を巡り、桜木町駅に戻る1時間程度の周回コースが設定された。運行期間中はJR桜木町駅構内の野毛地区インフォメーションセンターに特設カウンターが設置されていた。

東京都外でスカイバスを運行する場合は後述のように現地のバス事業者に車両を貸し出すことが多いが、日の丸自動車興業は神奈川県にも運行拠点を持っているため、スカイバス横浜は自社で運行していた。

過去に設定されたコース

  • 秋の特別コース(2006年11月)
    皇居コースを拡張する形で青山・表参道・神宮外苑・赤坂を経由する。所要1時間30分。
  • 東京タワーと銀座の夜景コース(2007年2月)
    東京タワー・汐留・銀座を経由する。所要1時間。

特記事項

  • アテンドと呼ばれる添乗員が同乗し、観光案内や安全確認を行っている。アテンドによる観光案内は日本語のみであるが、英語中国語韓国語による可能な「マルチランゲージガイダンスシステム」端末を貸し出している。これは車内前方のディスプレイに表示される番号とともに端末を操作することで、ヘッドホンを通して各国語での音声による観光案内が受けられるものである。
  • 天候不良の場合、使い捨ての雨具が提供される。車内での傘の利用については、危険防止のため日傘も含めて使用しないように案内されている。
  • 通常コースは1台4万6000円で貸し切ることが可能。東京夜景コースについても1台8万4000円で貸し切ることが可能だが、こちらは個人での貸切のみ受付で、旅行代理店の貸切は受け付けていない。

他社への影響

京都で運行された「スカイバス京都」

スカイバス東京の成功を受け、日本の観光都市ではスカイバスの運行が検討されるようになった。

日の丸自動車興業では、各地へのスカイバス車両の貸し出しにも積極的に対応し、運行ノウハウの提供も行っている。2009年までに札幌市仙台市長野市京都市那覇市松山市しまなみ海道での運行が行われており、一部事業者では定期観光バスとして運行されたことから、スカイバス東京の路線免許取得に影響を与えている。

他方、2007年7月からは、札幌でのスカイバス運行にも携わった北都交通が、いすゞ・スーパークルーザーを改造したオープン車両を函館地区の定期観光バスに投入している。

更にスカイバス東京と競合関係にある、既存の定期観光バスを運行する事業者では、スカイバスを意識した低価格・短時間コースを設定する動きが見られる。

  • はとバスでは2005年から途中の下車観光を省略した「プチッとドライブ」を都内に2コース設定、専用車としてハローキティバス(バンホール・アストロメガ)を投入している。また2009年11月からはドレクメーラー・メテオールを改造したオープンバス「オー・ソラ・ミオ」を使用した専用コースを運行開始、コースと便数は異なるもののスカイバス東京に直接対抗するかたちとなる。[2]
  • 横浜市交通局の定期観光バス「ベイサイドライン」では、スカイバス横浜が運行された開国博Y150会期中の平日午後に期間限定の短時間コース「横浜クイックビューイング」を設定、通常コースが横浜駅東口発着に対してこのコースのみ桜木町駅発着とした。

優勝パレードの“舞台”

「屋根の無い車体」という特徴を生かし、プロ野球やJリーグの優勝パレードに参加することがある。それまで優勝チームの監督・コーチ陣・選手たちは、乗用車仕様のオープンカーに分乗したり(例:大相撲など)、大型トラックにステージなどの装飾を施したり(例:読売ジャイアンツ阪神タイガースなど)、廃車直前の路線バスを運転席を除き車体の上半分を全て撤去して、特製のオープンバスを仕立てていた(例:横浜ベイスターズ/横浜市交通局・福岡ダイエーホークス/西日本鉄道)が、この車両が登場してからは、特に日本一になった時に大勢の選手が2階部分に乗り込み、訪れたファンに選手たちの表情が見えるよう配慮されている。

実施例

プロ野球

Jリーグ

使用車両

スカイバス(増備車)

ネオプランN117/2 スペースライナー

ネオプラン・スカイライナー3台(2階の座席数52席)・スペースライナー5台(座席数48席)をオープントップに改造した車両が使用される。スカイライナーは完全に屋根を取り去っているが、スペースライナーは幌で簡易な屋根がかけられるようになっている(乗用車の「キャンバストップ」と同様)。

通常スカイバス東京に充当されるのはこのうちスカイライナー2台(時期により3台+スペースライナー)となっている。

注記

  1. ^ 定期観光バスにおいても、集客ができない場合は運休するコースも存在する。
  2. ^ はとバスでは昭和40年代に観光バスを改造したオープンバスを定期観光バスに投入したことがあり、オー・ソラ・ミオは40年ぶりのオープンバスとなる。

関連項目

参考文献

外部リンク