コンテンツにスキップ

正絃社合奏団

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

正絃社合奏団(せいげんしゃがっそうだん)は、三弦の合奏を行う団体である。生田流。主宰は演奏家の野村祐子(のむら ゆうこ)。類似の邦楽演奏団体として宮城道雄合奏団・正派合奏団・創明合奏団などがある。

略歴

[編集]
  • 1986年8月31日 名古屋にて結成。
  • 1987年5月10日 第1回演奏会(名古屋芸創センター)「五段砧」「二面の箏と十七絃のための三つのエスキス」「炎の舞」「春の歳時記」「編曲長唄老松(新曲初演)」
  • 1988年6月11日 連続移動コンサート1(豊川市文化会館)「深山の春」「千鳥の曲」「鴻よ」「波の詩(新作初演)」「流離の詩」「古城の旅人」「クラッシック名曲集」1
  • 1988年6月18日 連続移動コンサート2(飛騨金山町民会館)
  • 1988年6月19日 連続移動コンサート3(高山グリーンホテル
  • 1988年6月26日 連続移動コンサート4(益田 萩原町民会館
  • 1989年5月13日 第6回正絃社合奏団コンサート (電気文化会館コンサートホール)  愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 中日新聞 東海テレビ放送 東海テレビ福祉文化事業団 箏曲正絃社「斬月」「鯱の城」「波の詩」「ねぶた幻想(新作初演。後に津軽幻想に改題)」「クラシック名曲集」「ビートルズナンバー」
  • 1989年6月 都山流尺八峰山会演奏会に賛助出演
  • 1989年7月16日 創作舞踊 乱舞座公演 「頓証菩提 -平家物語の世界敦盛」 (名古屋市政100周年記念世界デザイン博覧会協賛事業 名古屋市民会館自主企画ー第179回市民の劇場) 主催名古屋市民会館 テレビ愛知 乱舞座 構成演出 花柳昌生 に出演
  • 1989年7月23日 ミニコンサート(世界デザイン博覧会名城会場)
  • 1989年8月12日 ミニコンサート(世界デザイン博覧会名城会場)「クラシック」 「ビートルズ」
  • 1989年9月17日 ミニコンサート(世界デザイン博覧会名城会場)「七夕の宵」 「こきりこの里」「津軽幻想」
  • 1989年10月14日 ミニコンサート(世界デザイン博覧会名城会場)「さくら三重奏」「箱根八里変奏曲」「まりと殿様」
  • 1989年11月11日 ミニコンサート(世界デザイン博覧会名城会場)「美吉野」「夏草の賦」「鯱の城」「八重垣」
  • 1990年5月 民謡川崎滝千奈会に出演、
  • 1990年6月 名古屋テレビ「一芸一話」に出演
  • 1990年6月17日 第12回正絃社合奏団コンサート (飯田市公民館)(古厩敦と春淵会と共催) 後援 飯田市教育委員会 飯田三曲協会 信濃毎日新聞社 南信州新聞社 信州日報新聞社  特別出演 郁暁光 花柳寿三 賛助出演 野村峰山 鷲津紀子 土井澄子 照明 三光「残月」「編曲長唄老松」「楊柳の曲」「ポピュラー曲集」「楓の花」「たまゆら」「桜三題」
  • 1990年7月6日 第13回コンサート (電気文化会館コンサートホール) 後援 愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 中日新聞 東海テレビ放送 東海テレビ福祉文化事業団 箏曲正絃社 賛助出演 野村峰山 「桜三題」「流れ」「ポピュラーメドレー」「楓の花」 「瀬音」「夏の歳時記(委嘱作品 新作初演)」
  • 1990年9月 文化庁芸術祭滋賀公演出演
  • 1991年6月 都山流尺八峰山会演奏会に賛助出演
  • 1991年11月9日 第14回コンサート(電気文化会館コンサートホール)「水をテーマとして」(名古屋市民芸術祭91参加) 賛助出演 下垣真希 野村峰山 永谷繁山 橋本繁山後援  愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 中日新聞社 名古屋三曲連盟 箏曲正絃社「大河」「桜川」「みなかみ詩情」「熱田津」「霧立たば(新作初演)」「弁財天めぐり」  
  • 1992年6月21日 野村峰山・祐子 合奏団ジョイントコンサート (飯田市公民館) 正絃社、古厩敦と春淵会と共催 後援 飯田市教育委員会 飯田三曲協会 信濃毎日新聞社 南信州新聞社 信州日報新聞社  賛助出演 飯田三曲協会 谷口央山 正絃社教授会 杉浦龍峰 橋本繁山「北の古都」「河童百態」「五段砧」葡萄の樹のかげ」「花かげ変奏曲」「鶴林」「逝く春」「編曲長唄越後獅子」
  • 1992年飛騨金山町 弁天様のおむすびコンサートに出演
  • 1992年10月17日 第16回コンサート 名古屋市芸術祭参加(今池ガスホール)日本のふるさと 賛助出演 下垣真希 野村峰山 永谷繁山 橋本繁山  石津なをみ 後援  愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 中日新聞社 名古屋三曲連盟 箏曲正絃社「北の古都」「飛騨によせる三つのバラード」「葡萄の樹のかげ」「五段砧」「編曲長唄越後獅子」
  • 1993年1月23日 ひふみ箏コンサート「蒼生第一番」「二つの個性」「さくら三重奏」「箏四重奏曲」「箏十七絃五重奏曲」「六段」「双調七章」
  • 1993年4月8日 花祭りことコンサート 「美吉野」「花二題」「花舞」「花と少女」「白い花に寄せて」「乙女椿」「春景八章」「吉野静」
  • 1993年11月13日 第17回コンサート(愛知県文化振興基金事業) 電気文化会館コンサートホール 「中国を訪ねて」後援  愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 愛知芸術文化協会(ANET)中日新聞社 箏曲正絃社賛助出演 郁暁光(コウショウコウ) 田嶋直士 小林満 牛島正隆 「長城の賦」「楊柳の曲」 「曠野にて」「岳陽楼に登りて」「胡笳の歌」「五丈原」
  • 1994年4月 正絃社春の公演に出演
  • 1994年6月 強化合宿(三河ハイツ)
  • 1994年7月 都山流尺八峰山会演奏会に賛助出演
  • 1994年10月 野村祐子箏リサイタルに賛助出演
  • 1995年2月26日 第20回コンサート「ー阿由知を訪ねて」(名古屋市南文化小劇場)名古屋市地域文化振興事業 文化小劇場参加公演 愛知県文化振興基金事業 ゲスト 藤井大史 「水族館の一日」「船泊て」「鯱の城」「千鳥の曲」「阿由知之詠」
  • 1995年5月 岐阜正絃社定期公演に賛助出演
  • 1995年6月 都山流尺八峰山会演奏会に賛助出演、 加藤友康によるボイストレーニング
  • 1995年7月30日 藤井凡大一周忌追善演奏会 (新宿文化センター大ホール)主催 藤井大史 「阿由知之詠」に出演
  • 1995年10月29日 第12回大西汎山・尾張葵会秋のしらべ (春日井市民会館) 後援 春日井市教育委員会 春日井市文化協会 中日新聞社 に賛助出演「水族館の一日」
  • 1996年2月 名古屋三曲連盟演奏会に出演
  • 1996年6月 都山流尺八峰山会演奏会に賛助出演、
  • 1996年11月9日 正絃社合奏団10周年記念箏コンサート「ー秋の夕べー箏の音とともに」(今池ガスビルホール)後援 愛知県 愛知県教育委員会 名古屋市 名古屋市教育委員会 愛知芸術文化協会(ANET) 箏曲正絃社 賛助出演 芦垣美穂 野村峰山「箏と十七絃による三重奏曲」「かぐや姫の手事」「嵯峨の秋」「落葉の踊り」「秋の賛歌」照明 堀江隆之 舞台監督 尾関雄三 運営協力 株式会社製作舎 曲間の導入劇 作構成演出 藤田康雄 録音編集効果音 白浜洋介 声の出演 内田藍子 あまぐりゆみこ 紀ノ国悦子 清水清隆 鏡京子
  • 1998年6月21日 第10回野村峰山・祐子ジョイント・コンサート(飯田市公民館) 古厩敦と春淵甲斐主催 後援 飯田市教育委員会 飯田三曲協会 信濃毎日新聞社 南信州新聞社 信州日報新聞社 「みだれ」「飛騨の里」「さくら三重奏」「平城山超えて」「たまゆら」「一越」「葡萄の樹のかげ」
  • 1998年:第22回コンサート(青少年文化センターアートピアホール)「箏の古典と現代」 後援 愛知県 愛知県教育委員会 名古屋市 名古屋市教育委員会 愛知芸術文化協会(ANET) 箏曲正絃社「みだれ」「カプリッチオ」「故郷のうた」「日本のうた」「みんなのうた」
  • 1999年7月3日 第16回野のゆりコーラスチャリティーコンサート箏と合唱の世界 (西文化小劇場)後援日本キリスト教団枇杷島協会 に出演「葡萄の樹のかげ」
  • 1999年 第23回コンサート(青少年文化センターアートピアホール)「箏の古典と現代」後援 愛知県 愛知県教育委員会 名古屋市 名古屋市教育委員会 愛知芸術文化協会(ANET) 箏曲正絃社 照明 堀江隆之 舞台監督 尾関雄三 運営協力 株式会社製作舎「HITO・TOSE~春夏秋冬~」「夕顔」「箏四重奏曲」「こきりこの里」「クラッシックの名曲ヨリ」「ビートルズナンバー」「ディズニーメドレー」
  • 2000年 第24回コンサート「アンサンブルの魅力を求めて」(青少年文化センターアートピアホール)後援 愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 愛知芸術文化協会(ANET) 箏曲正絃社 舞台監督 尾関雄三 運営協力 株式会社製作舎「箏と十七絃による三重奏曲」「箏四重奏曲」「春の海幻想」「花二題」「美吉野」
  • 2002年11月30日 あわてんぼうのサンタクロース 名古屋市守山文化小劇場 後援 愛知県 愛知県教育委員会 名古屋市 名古屋市教育委員会 愛知芸術文化協会(ANET) 箏曲正絃社「日本の四季」「三つのアラベスク」「Canyon View」「兎と亀」「クリスマスソングメドレー」
  • 2016年10月2日 正絃社合奏団30周年コンサート ジャズダンスと共演 芸術創造センター 「華舞歳々」「近江羽衣抄」
  • 2020年10月 俳句de宗次クラシック 秋を彩る筝の音色(宗次ホール

特徴

[編集]
  • 箏曲演奏家を目指す正絃社会員を中心に、主に中部地方で幅広い楽曲を箏・十七弦・三弦を用いて合奏し、コンサートを開催している。
  • 箏を演奏する人は一般的に家元制度に属し、それぞれの師匠に演奏方法を習う。師匠を飛び越えて、師匠の師匠(親師匠)や、家元に直接演奏方法を習うことは、従来ではトラブルの元とされ、積極的に行われていなかった。野村は、若い演奏者が、高度な演奏方法を学ぶ機会を提供し、従来の家元制度を尊重しつつ、合奏団独自の演奏会を主催することで更に芸を深めたい人のニーズに対応した。

団員

[編集]

参考文献等

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  • 『日本伝統音楽演奏家名鑑 2006』(日本伝統文化振興財団、2006年)
  • CD「野村祐子作品集」(VZCG-2、日本伝統文化振興財団、1997年)
  • 正絃社合奏団10周年記念箏コンサート「ー秋の夕べー箏の音とともに」プログラム 1996年11月9日 正絃社合奏団
  • 「正絃社合奏団箏コンサート」1998年(平成10年)9月22日2面記事 愛三時報
  • スイーツタイムコンサートパンフレット 宗次ホール 2020年10月