月日神社

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月日神社

月日神社
所在地 奈良県奈良市下三条町28
位置 北緯34度40分54.99秒 東経135度49分23.60秒 / 北緯34.6819417度 東経135.8232222度 / 34.6819417; 135.8232222座標: 北緯34度40分54.99秒 東経135度49分23.60秒 / 北緯34.6819417度 東経135.8232222度 / 34.6819417; 135.8232222
主祭神 与止日女神
旱珠日神
満珠月神
例祭 7月末日曜日
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月日神社(つきひじんじゃ)は奈良県奈良市下三条町にある神社

境内[編集]

本殿は桁行1間梁行4尺で3扉3座を祀る[1]。本殿前に四角形の石灯籠と矩形の石手水船があり、いずれにも天保6年(1835年)の銘がある[1]

神域内に、昔神木としての巨樹があり、時の人はこの辺りを三條﨔町と呼んでいたが、宝永4年(1707年)3月18日、大風によりこの神木が倒れ、民家一宇が破損したとの記録がある[1][2]

祭神[編集]

  • 与止日女神(よどひめのかみ)
  • 旱珠日神(かんずひのかみ) - 旱珠の日神としての神格化
  • 満珠月神(まんずつきのかみ) - 満珠の月神としての神格化

与止日女神は神功皇后の妹と伝わる[1]。『和州法楽寺[脚注 1]縁起』に、神功皇后三韓出兵の際、与止日女神の力により、旱珠満珠の両顆を得て、凶賊を海底に没し難を逃れたと伝わる[3][1]。これをもって、与止日女神を法楽寺の鎮守として勧請し、崇め奉ると記されている[3]。また、「旱珠満珠を以て日神・月神とし、日月の明神と号するものなり」とも伝わっている[3]

一説によると、月向かい・日向かいの神、あるいは月読み・日読みの神として、陰陽道つくりの影響があるともされ、また別の説では住吉三神を比定するものもあるが、詳細は明らかになっていない[3][1]

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 聖武天皇の建立と伝えられる廃寺。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 奈良市史 社寺編 p.266
  2. ^ 奈良坊目拙解
  3. ^ a b c d 境内由緒書

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『奈良市史 社寺編』、吉川弘文館、昭和60年 ISBN 4-642-01549-3
  • 境内由緒書