山沢晴雄
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1924年[1]2月6日[2] - 2013年1月31日[1])は日本の小説家、推理作家。
(やまざわ はるお、人物
[編集]大阪市生まれ。旧制大阪府立北野第二中学卒[1]。大阪市役所水道局に勤務[1]。
1951年、『宝石』二十万円懸賞短篇コンクールに応募した「砧最初の事件」「仮面」(「扉」の原型作品[3])が『別冊宝石』に掲載されデビュー[1]。「仮面」は同コンクールで佳作に選出された[1]。その後も『宝石』で行われた懸賞に応募し「銀智慧の輪」が第一席、「死の黙劇」が佳作に選出されている[3]。
『宝石』『幻影城』などの雑誌に短編を発表し、主に鮎川哲也が編集したアンソロジーに収録された。長らく天城一らとともに、単著のない大ベテランとして知られたが、天城に続いて、2007年(デビュー57年目)に初の作品集『離れた家 山沢晴雄傑作集』が刊行。同書は『ミステリが読みたい! 2008年版』で4位、『このミステリーがすごい! 2008年版』で6位、『2008本格ミステリ・ベスト10』で5位を獲得した。
2013年1月31日死去。
2022年には『ダミー・プロット 〈山沢晴雄セレクション〉』として長編小説が初めて公刊された。
著書
[編集]- 離れた家 山沢晴雄傑作集(日本評論社、2007年6月) - 編:日下三蔵
- 収録作品:砧最初の事件 / 銀知恵の輪 / 死の黙劇 / 金知恵の輪 / 扉 / 神技 / 厄日 / 罠 / 宗歩忌 / 時計 / 離れた家
- 死の黙劇 〈山沢晴雄セレクション〉(創元推理文庫、2021年7月) - 編:戸田和光
- 収録作品:砧最初の事件 / 死の黙劇 / 銀知恵の輪 / 金知恵の輪 / 見えない時間 / ふしぎな死体 / ロッカーの中の美人 / 密室の夜 / 京都発"あさしお7号"
- ダミー・プロット 〈山沢晴雄セレクション〉(創元推理文庫、2022年2月) - 編:戸田和光
- 長編「ダミー・プロット」[4]に推理クイズ4篇、エッセイ3篇を併録。
作品
[編集]長編
[編集]- 悪の扉
- 砧自身の事件 ダミー・プロット
- 知恵の輪殺人事件
- 砧最後の事件 唄う白骨
短編
[編集]- 砧最初の事件(『別冊宝石』1951年12月号)
- 仮面(『別冊宝石』1951年12月号)
- 神技(『宝石』1952年4月号)
- 厄日(『別冊宝石』1952年6月号)
- 銀知恵の輪(『別冊宝石』1952年12月号) - 初出時のタイトルは「銀智慧の輪」
- 罠(『密室』8号、1953年6月)
- 死の黙劇(『別冊宝石』1953年12月号)
- 宗歩忌(『宝石』1954年6月号)
- ロッカーの中の美人(『デイリースポーツ』大阪本社版、1954年11月)
- 時計(『宝石』1955年6月号)
- 離れた家(『宝石』1963年7月増刊号)
- 電話(『幻影城』1976年11月号)
- 扉(『幻影城』1977年7月号)
- 密室の夜(『密室探求 第二集』講談社文庫、1984年1月)
- 京都発"あさしお7号"(『鮎川哲也と13の殺人列車』立風ノベルス、1989年7月)
- 砧未発表の事件(『本格推理1 新しい挑戦者たち』光文社文庫、1993年4月)
- ふしぎな死体(『砧順之介研究』第一集、1994年8月)
- 金知恵の輪(『本格推理8 悪夢の創造者たち』光文社文庫、1996年9月)
- 見えない時間(『本格推理14 密室の数学者たち』光文社文庫、1999年6月)
- 深夜の客(『ミステリ・オールスターズ』角川書店、2010年9月)