富貴角

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座標: 北緯25度17分51.19秒 東経121度32分14.69秒 / 北緯25.2975528度 東経121.5374139度 / 25.2975528; 121.5374139

富貴角
富貴角灯台
各種表記
繁体字 富貴角
簡体字 富贵角
拼音 Fùguìjiǎo
通用拼音 Fùgueìjiǎo
注音符号 ㄈㄨ ㄍㄨㄟ ㄐㄧㄠ
ラテン字 Fukuichiao
発音: フーグェイジャオ
台湾語発音: Hù-kuì-kak
日本語漢音読み ふうきかく
英文 Fuguei Cape
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富貴角の位置(台湾内)
富貴角
富貴角
富貴角の位置

富貴角(ふうきかく)は台湾新北市石門区に位置する台湾本島本島最北端の。ここに設置された富貴角灯台中国語: 富貴角燈塔 は台湾島最北端の灯台

概要[編集]

富貴角 Fūki-kaku (1944)

富貴角は元々台湾原住民のうち平埔族に分類されるバサイ族の言葉(バサイ語)に由来する「打賓/ta-pin」あるいは「打鞭」と呼ばれていた。1762年乾隆27年)に出版されたオランダ人宣教師フランソワ・ファレンタイン英語版(François Valentijn)の著作『今昔東インド』(Oud en Nieuw Oost-Indien/The Indies, Past and Present)で、この地が「Hoek(フーク)」(オランダ語で『岬』の意)と呼ばれ、後にその音が転じて中国語で岬を意味する「角」が接尾語となり「富基角」となった[1]

その後日本統治時代閩南民系住民の音に近い「富貴」の2文字があてられた。同市内でスペイン語由来の三貂角中国語版(サンディァオリン←サンディエゴ)同様、台湾で数少ないヨーロッパ言語の音を由来とする地名となっている。

地質構造上では主に第四紀大屯火山群中国語版に属する竹子火山中国語版熔岩が海中に流入して形成された緩斜面にある。

富貴角は瑞芳区鼻頭角中国語版貢寮区に位置し台湾本島で最東端の三貂角中国語版と合わせた「北台湾三角」を構成している。

付近の著名な漁港である富基漁港中国語版も当地の旧名に由来する名称。

自然環境[編集]

地形

富貴角の海岸地形は、潮風による風食作用で形成された礫(風稜石)や、強烈な北東季節風で侵食された大屯山の噴石由来の安山岩が平坦な地形を形成している[2]

植物[3]

周辺[編集]

富貴角公園[編集]

交通[編集]

バス
路線 運行事業者 区間 備考
862 淡水客運中国語版基隆客運中国語版 捷運淡水駅 - 台湾鉄路管理局基隆駅 「富基漁港」、「富貴角燈塔」に停車
863 淡水客運 捷運淡水駅 - 金山 「富基漁港」、「富貴角燈塔」に停車
865 捷運淡水駅 - 茂林 「富基漁港」、「富貴角燈塔」に停車
867 捷運淡水駅 - 尖山湖 「富基漁港」、「富貴角燈塔」に停車
867区 捷運淡水駅 - 石門 「富基漁港」、「富貴角燈塔」に停車
892 指南客運中国語版 捷運淡水駅 - 石門 「富基漁港」、「富貴角燈塔」に停車
F152 老梅 - 石門  「燈台口」、「富基漁港」に停車。新北市新巴士中国語版
F161 淡水(馬偕紀念医院中国語版) - 草里車站 「燈台口」に停車。新北市新巴士

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]