土居寛之

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土居 寛之(どい ひろゆき、1913年12月17日 - 1990年8月6日)は、日本のフランス文学者

略歴[編集]

大分県杵築出身、東京生まれ。 1939年東京帝国大学仏文科卒。 1944年外務省嘱託、1950年埼玉大学助教授、1963年東京大学教養学部教授、1967年東洋大学教授、1970年福岡大学教授、1985年退任。

サント=ブーヴアミエルなどを研究し、東大仏文科で立花隆にアミエルを教え、立花が「四十近くまで童貞なんてことがあるもんでしょうか」と問うと、「そりゃ、ありますよ」と答えたという[1]

父は杵築町長を務めた土居寛申(どい ひろみ、1882 - 1965)[2]

著書[編集]

  • 『サント・ブーヴ』(世界評論社) 1948
  • 『漸進的初級フランス語読本』(芸林書房) 1969
  • 『基礎フランス語研究』(朝日出版社) 1970
  • 『つかいやすいフランス語動詞活用表』(朝日出版社) 1977

共編著[編集]

  • 『フランス文学辞典』(山田爵, 平岡篤頼共編、言潮社) 1963
  • 『初歩のフランス語要覧』(坪井一, 中島昭和共著、朝日出版社) 1967
  • 『基本フランス語文法』(田島宏、昇龍堂出版) 1968
  • 『入門フランス語文法』(加納晃、芸林書房) 1969

翻訳[編集]

脚註[編集]

  1. ^ 立花『脳を鍛える 東大講義「人間の現在」』(新潮文庫
  2. ^ 「土居寛之先生のこと」外川継男『サビタの花』