円堂都司昭
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円堂 都司昭(えんどう としあき、1963年 - )は、日本の文芸評論家、音楽評論家。
本名・遠藤利明。探偵小説研究会会員。
来歴
[編集]1963年千葉県生まれ。千葉県立千葉東高等学校、早稲田大学第二文学部東洋文化専修卒。石油化学・製紙関係の業界誌記者のかたわら、『Rockin'on』『ROCKIN'ON JAPAN』などで音楽ライターとして活動[1]。
1999年、「シングル・ルームとテーマパーク 綾辻行人『館』論」で第6回創元推理評論賞を受賞[2]。2008年、『「謎」の解像度』で日本推理作家協会賞[3]、本格ミステリ大賞[4]を受賞。江戸川乱歩賞予選委員。
浅井健一とロッキング・オン社との確執ができるきっかけとなったJUDEのレコードレビューの執筆者だった。
著書
[編集]- 『YMOコンプレックス』平凡社、2003
- 『「謎」の解像度 ウェブ時代の本格ミステリ』光文社、2008
- 『ゼロ年代の論点 ウェブ・郊外・カルチャー』ソフトバンク新書、2011
- 『ソーシャル化する音楽 「聴取」から「遊び」へ』青土社、2013
- 『エンタメ小説進化論 = The theory of "ENTAME" novels evolution "今"が読める作品案内』講談社、2013
- 『ディズニーの隣の風景 オンステージ化する日本』原書房、2013
- 『戦後サブカル年代記 日本人が愛した「終末」と「再生」』青土社、2015
- 『ディストピア・フィクション論―悪夢の現実と対峙する想像力』作品社、2019
- 『意味も知らずにプログレを語るなかれ』リットーミュージック、2019
- 『ポスト・ディストピア論―逃げ場なき現実を超える想像力』青土社、2023
共著
[編集]- 『バンド臨終図巻』河出書房新社、2010、文春文庫、2016。共著:速水健朗,栗原裕一郎,大山くまお,成松哲
- 『ミステリースクール』講談社、2023。共著:大森望, 佳多山大地, 栗俣力也, 末國善己, 杉江松恋, 千街晶之
出典・脚注
[編集]- ^ 【円堂都司昭氏インタビュー】Google、ニコニコ動画、電子書籍、Twitter……メディア環境によって言葉の流通も変化する
- ^ “創元推理評論賞 受賞作一覧”. 東京創元社. 2012年8月11日閲覧。
- ^ “第62回 日本推理作家協会賞受賞作決定”. 日本推理作家協会 (2009年4月24日). 2012年8月11日閲覧。
- ^ “第9回本格ミステリ大賞 受賞作一覧”. 本格ミステリ作家クラブ. 2012年8月11日閲覧。
外部リンク
[編集]- 円堂都司昭のブログ
- 円堂都司昭 X(旧:twitter)
- 「謎」の解像度(レゾリューション)―ウェブ時代の本格ミステリ - 紀伊国屋書店BookWeb