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ホウライヒメジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホウライヒメジ
HoraiHJnoten
ホウライヒメジ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 魚上綱 Pisciformes
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
上科 : スズキ上科 Percoidea
: ヒメジ科 Mullidae
: ウミヒゴイ属 Parupeneus
: ホウライヒメジ P. ciliatus
学名
Parupeneus ciliatus

(Lacepède,1802)

和名
ホウライヒメジ(蓬莱比売知)
英名
Whitesaddle goatfish

ホウライヒメジ(蓬莱比売知、学名:Parupeneus ciliatus)は、スズキ目 ヒメジ科に分類されるヒメジの一種。

名称

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ホウライヒメジの標準和名は「蓬莱」からきていると言われており、琉球伊豆諸島で多く見られたことが由来だと言われている。関西では「メンドリ」と呼ばれることも多い。また、関東では他のウミヒゴイ属の魚とともにいずれも「オジサン」と呼ばれることが多くいが、オジサンとは、異なる種である[1]

分布

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日本近海では八丈島小笠原諸島千葉県外房域〜屋久島太平洋沿岸、山形県加茂町福井県兵庫県浜坂町山口県日本海沿岸、福岡県、琉球列島など日本各地に広く分布している。また、海外では台湾インド洋西太平洋紅海ペルシャ湾ハワイ諸島マーシャル諸島ライン諸島イースター島を除く)に分布し、主にサンゴ礁海藻繁茂域やその外縁に生息する[2]

生態

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水深40m位までの沿岸の浅い砂まじりの岩礁やサンゴ礁などの外縁や藻場などに生息する。たまに、水深90m程のところでも見られる。主に夜行性で、単独や小さな群れで生活しているが、オキナヒメジやニザダイなどと一緒にいることもある。主に多毛類甲殻類などを食べる。下あごのひげを器用に動かし、海底どろをさぐりえものをさがす。ひげには味らいという味を感じる器官があり、どんな食べ物なのかわかるのではないかと考えられている。

特徴

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体長は30〜40cmほど。大きいものでは45cm以上。体は側扁していて、やや細長く、は長くて口は小さく、頭部の背縁は眼の前辺りから盛り上がっている。下顎には一対の長いひげがあり、長さは前鰓蓋骨の後縁の下まで達している。また、背びれの第一棘は短く、第三棘は長い。体色は赤色や淡い赤色、褐色や緑色を帯びたような淡褐色など変化があるが、腹面は淡い。尾柄の背部には大きな黒色のがあり、その前には白っぽい斑も見られる。

一見してオキナヒメジとはよく似ているが、ホウライヒメジの吻先が尖っているのに対して、オキナヒメジの吻先は丸くなっている。また、ホウライヒメジの胸びれは尖っているが、オキナヒメジでは丸みを帯びているほか、しりびれの高さも少し低い。尾柄部の暗色の斑は、ホウライヒメジでは普通背面で繋がっていて側線の下まで伸びる傾向にあり、オキナヒメジの斑は背面で切れて体側に分かれる傾向にあるとされている。しかし、これらは個体差もあって、斑だけで見分けることは難しい[3]

料理

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派手なで一見まずそうだが、独特の風味があっておいしい。鮮度が良いものは身に締りがあり、歯ごたえも良く、淡白だが噛むほどに旨みがにじみだす。見た目通り、速筋から成る白身魚に分類される。

生食
焼いたもの
汁物
その他

参考文献

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脚注

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