シーナ・イーストン

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Sheena Easton
シーナ・イーストン
シーナ・イーストン(2009年)
基本情報
出生名 Sheena Shirley Orr
生誕 (1959-04-27) 1959年4月27日(64歳)
出身地 スコットランドの旗 スコットランド・ベルズヒル
職業 歌手
活動期間 1979年 -
シーナ・イーストン

シーナ・イーストン(Sheena Easton、1959年4月27日 - )は、イギリススコットランド出身の歌手[1]。代表曲に「モダン・ガール」「モーニング・トレイン」「ユア・アイズ・オンリー」などがある。

略歴[編集]

シーナ・イーストンは、シーナ・シャリー・オール(Sheena Shirley Orr)として1959年4月27日にグラスゴー郊外のベルズヒルで生まれた。

10代の頃バーブラ・ストライサンドに興味を持ち、スターとなるため、ロイヤル・スコティッシュ・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマ(現:ロイヤル・コンセルバトワール・オブ・スコットランド英語版)で学ぶようになる。その後、イギリスのBBCが製作したドキュメンタリーでスター志望の女の子が歌手を目指す過程を追う番組『ザ・ビッグ・タイム英語版』のヒロインに選ばれたのをきっかけに、1979年5月1日、EMIレコードと契約した。さらに翌月、イーストンはロイヤル・スコティッシュ・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマを卒業し、演劇学教師の資格を取得する。その後1980年に『モダン・ガール(Modern Girl)』でデビューした。デビューアルバムの『モダン・ガール』は日本ではオリコン洋楽アルバムチャートで1981年6月1日付から2週連続1位を獲得した[2]

さらに続く『9 to 5 (モーニング・トレイン)Morning Train (Nine to Five))』は、ビルボード(Billboard)誌で、1981年5月2日に週間ランキング第1位を獲得した。1981年ビルボード誌年間ランキングは、第22位。同年には『007 ユア・アイズ・オンリー』の主題歌「ユア・アイズ・オンリー」を歌い、タイトル・バックにも登場した。翌1982年には、第24回グラミー賞で主要4部門の一つである最優秀新人賞を受賞する。1984年には、中南米ツアーとスペイン語のアルバム「スペインの休日」の製作を行い、第27回グラミー賞でラテン部門を受賞する。その他、テレビアニメガーゴイルズで初の声優を務めている。バンシー役を演じた際にはその美声をオペラのような奇声として披露した。

私生活では4回の結婚と離婚を経験している。「イーストン」という姓は20歳で最初の結婚をした時の夫の姓で、結婚生活は8ヶ月で終焉したものの、それ以来芸名として使用している。実子はいないが、2人の男女を養子として迎え入れている。1992年にアメリカ合衆国市民権を取得しており、2009年の時点では米国ネバダ州ラスベガス在住。

近い世代の松田聖子はデビュー当時「日本のシーナ・イーストン」というキャッチフレーズを使っていた。[要出典]

2000年にアルバム『ファビュラス』を発売して以降は新作の発売が止まっており、旧譜やベスト・アルバムの発売のみがされている。

2008年には、ソフトバンクの携帯電話のCMに『9 To 5 (モーニング・トレイン)』が使用され話題となり、着うたがヒットした[3]

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

  • 『モダンガール』 - Take My Time(1981年)
  • 『涙のブロークン・ハート』 - You Could Have Been With Me(1981年)
  • 『マシーナリー』 - Madness, Money & Music(1982年)
  • 『秘密』 - Best Kept Secret(1983年)
  • 『スペインの休日』 - Todo Me Recuerda a Ti(1984年)
  • 『プライベート・ヘブン』 - A Private Heaven(1984年)
  • 『DO YOU』 - Do You(1985年)
  • 『ノー・サウンド・バット・ア・ハート』 - No Sound But A Heart(1987年)
  • 『ラヴァー・イン・ミー』 - The Lover In Me(1988年)
  • 『ホワット・カムズ・ナチュラリー』 - What Comes Naturally(1991年)
  • ノー・ストリングス』 - No Strings(1993年)ジャズスタンダードナンバーのカバー
  • 『マイ・シェリー』 - My Cherie(1995年)
  • 『フリーダム』 - Freedom(1997年)
  • 『HOME』 - Home(1999年)
  • 『ファビュラス』 - Fabulous(2001年)

ボックス・セット[編集]

  • The Definitive Singles 1980–1987 (2021年)
  • The Definitive 12" Singles 1983–1987 (2022年)
  • The Essential 7" Singles 1980–1987 (2023年)

主な出演作品[編集]

テレビ番組[編集]

テレビアニメ[編集]

映画[編集]

CM[編集]

  • 宝酒造」に和服姿にて出演(1983年・1984年)CMコピーは「日、出ヅル国ノ、宝物。」中谷典久[4]

日本公演[編集]

  • 1981年
11月10日 中野サンプラザ、11日 NHKホール
  • 1984年
12月3日 中野サンプラザ、4日 東京厚生年金会館、6日 福岡サンパレス、7日 神戸国際会館、8日 京都会館、10日 大阪厚生年金会館、11日 名古屋市民会館、13日、14日 中野サンプラザ
  • 2014年
6月9日 ビルボードライブ大阪、6月11日~12日 ビルボードライブ東京[5]
  • 2019年
3月23日 千葉・幕張メッセ(Tokyo Discotheque 出演)、24日 兵庫(神戸)・ワールド記念ホール(Kobe Discotheque 出演、26日・27日 東京・Billboard Live

注釈・出典[編集]

外部リンク[編集]