シャウト (ティアーズ・フォー・フィアーズのアルバム)
『シャウト』 | ||||
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ティアーズ・フォー・フィアーズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック、シンセポップ | |||
時間 | ||||
レーベル |
フォノグラム・レコード マーキュリー・レコード | |||
プロデュース | クリス・ヒューズ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ティアーズ・フォー・フィアーズ アルバム 年表 | ||||
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『シャウト』(Songs from the Big Chair)は、ティアーズ・フォー・フィアーズが1985年に発表したセカンド・アルバム。日本語タイトルは、本作の1曲目のタイトルを使用。原題の直訳は「大きな椅子からの歌集」。
解説
[編集]本国イギリスでは、デビュー・アルバム『ザ・ハーティング』(1983年)に続く1位獲得はならなかったが、29週連続でトップ10以内にランク・インするほどのロング・セラーとなった[3]。アメリカのBillboard 200ではバンドにとって初の1位を獲得。本作からは「マザーズ・トーク」(全英14位[2]・全米27位[1])、「シャウト」(全英4位[2]・全米1位[1])、「ルール・ザ・ワールド」(全英2位[2]・全米1位[1])、「ヘッド・オーヴァー・ヒールズ」(全英12位[2]・全米3位[1])といったシングル・ヒットが生まれた。しかし、本作に伴うワールド・ツアーを最後にマニー・エリアスが脱退。
1999年発売のリマスターCDは、シングルB面曲やリミックスを含む7曲をボーナス・トラックとして追加収録。
2014年、翌年の発売30周年を記念してCD4枚(オリジナル・アルバム&B面曲集、シングル・エディット集、リミックス集、ラジオ・セッション&ライブ&デモ音源集)& DVD2枚(スティーヴン・ウィルソンのリマスタリングによるオリジナル・アルバムの5.1チャンネル・サラウンドDVD-Audio、既発の映像作品『シーンズ・フロム・ザ・ビッグ・チェア』+PV&TV出演映像集のDVD-Video)をパッケージしたボックスセット『Songs From The Big Chair: Super Deluxe Edition』をリリースしている。
収録曲
[編集]- シャウト - "Shout" (Roland Orzabal, Ian Stanley) - 6:33
- ザ・ワーキング・アワー - "The Working Hour" (R. Orzabal, I. Stanley, Manny Elias) - 6:31
- ルール・ザ・ワールド - "Everybody Wants to Rule the World" (R. Orzabal, I. Stanley, Chris Hughes) - 4:11
- マザーズ・トーク - "Mothers Talk" (R. Orzabal, I. Stanley) - 5:06
- アイ・ビリーヴ - "I Believe" (R. Orzabal) - 4:54
- ブロークン - "Broken" (R. Orzabal) - 2:38
- ヘッド・オーヴァー・ヒールズ~ブロークン (ライヴ・ヴァージョン) - "Head over Heels / Broken (Live)" (R. Orzabal, Curt Smith) - 4:32
- リスン - "Listen" (R. Orzabal, I. Stanley) - 6:54
- 下記7曲は1999年リマスター盤のボーナス・トラック。
- ザ・ビッグ・チェアー - "The Big Chair" (R. Orzabal, C. Smith, I. Stanley, C. Hughes) - 3:21
- エンパイア・ビルディング - "Empire Building" (C. Smith, R. Orzabal, I. Stanley) - 2:52
- マローダーズ - "The Marauders" (R. Orzabal, I. Stanley) - 4:16
- ブロークン・リヴィジテッド - "Broken Revisited" (R. Orzabal) - 5:16
- コンフリクト - "The Conflict" (R. Orzabal, C. Smith, I. Stanley) - 4:05
- マザーズ・トーク (U.S.リミックス) - "Mothers Talk (U.S. Remix)" - 4:13
- シャウト (U.S.リミックス) - "Shout (U.S. Remix)" - 8:02
カバー
[編集]- 「シャウト」は、ディスターブド『シックネス』(2000年)、nil『THE COVERING INFERNO』(2004年)といったアルバムなどで、数多くのアーティストにカバーされている。ディスターブドのヴァージョンは、タイトルが「Shout 2000」に変更されている。2010年には「サッカーワールドカップイングランド代表非公式応援ソング」として、サイモン・コーウェル・プロデュースの下、イギリスのラッパーであるディジー・ラスカルと同国のコメディアンであるジェームズ・コーデンがこの曲をモチーフにした「シャウト・フォー・イングランド」を制作、発表している。
- 「ルール・ザ・ワールド」もカバーが多く存在し、近年は、パティ・スミス『Twelve』(2007年)、ザ・バッド・プラス『Prog』(2007年)などのアルバムでカバーされている。また、2013年公開映画『ハンガー・ゲーム2』のサウンドトラックにてロードがカバーして話題となった。ロードのヴァージョンはその後、ティアーズ・フォー・フィアーズがコンサートのオープニングSEとしても使用している。
参加ミュージシャン
[編集]ゲスト・ミュージシャン
- クリス・ヒューズ - ドラム (1)
- サンディ・マクレランド - バッキング・ボーカル (1、7)
- ジェリー・マロッタ - パーカッション (2)
- ウィリアム・グレゴリー - サックス (2、5)
- メル・コリンズ - サックス (2)
- アンディ・デイヴィス - ピアノ (2、7)
- ニール・テイラー - ギター (3、6)
- スティーヴ・ランジ - バッキング・ボーカル (4)
- アニー・マッケイグ - バッキング・ボーカル (7)
- マリリン・デイヴィス - バッキング・ボーカル (7、8)