コロッケパン
コロッケパンとは、パンの間にコロッケを挟んだ調理パンのこと。
使用されるパンは、食パン、バンズ、コッペパンなど各種ある。中身も各種あるが、一般的にはウスターソースをつけたポテトコロッケを使用し、添え物にキャベツの千切りが入っていることが多い。ウスターソースに加えてマヨネーズも使用されることがある。
歴史
[編集]コロッケパンを考案した店、製パン業者がいずれであるのか、確認できるような文献、記録は発見されていない[1]。
東銀座の精肉店「チョウシ屋」(1927年(昭和2年)創業)は、肉屋としてコロッケを初めて売りに出したとされるが[2]、コロッケの販売と同時にコロッケパンも販売している[3]。チョウシ屋のコロッケパンはコッペパンのものと食パン2枚でコロッケを挟んだものとがある[3]。
みしまコロッケパン
[編集]日本の静岡県三島市はジャガイモ(メークイン)の「三島馬鈴薯」が特産品である。2007年に市民が農作物関係者で結成した「みしまコロッケの会」の活動によって、「みしまコロッケ」は有名になった。三島市内の製パン会社グルッペ・石渡食品は、そのみしまコロッケを用いて「みしまコロッケパン」を製作。みしまコロッケパンは第3回(2012年)日本全国ご当地パン祭りで1位を獲得し、人気商品となっている[4]。
ブローチェ・クロケット
[編集]ブローチェ・クロケット(オランダ語: Broodje Kroket)は、オランダ料理の一種で、クロケットをパン(カイザーロール)に挟んだサンドイッチ[5]。
オランダ、ベルギー、キュラソー島のマクドナルドではマック・クロケットという名称で、クロケットとディジョンマスタードソースをハンバーガーバンで挟んだサンドイッチを販売している。オランダではマクドナルドが出店したときから既にマック・クロケットが提供されており、一時期メニューから消えていたが、1999年に再導入され以降は販売が続いている。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ 簗瀬久『おいしいコロッケ大百科: 中食コロッケの秘密』アイフォレスト出版、2008年、144頁。ISBN 9784990437206。
- ^ 菊地武顕『あのメニューが生まれた店』平凡社〈コロナ・ブックス 186〉、2013年、124-127頁。ISBN 9784582634860。
- ^ a b 『東京食本vol.1』ぴあ、2017年、60頁。
- ^ “なぜ三島でコロッケパン!? 松丸アナがご当地商品の人気の秘密を探る”. 日経トレンディネット (2015年10月6日). 2017年12月26日閲覧。
- ^ 佐藤政人『世界のサンドイッチ図鑑:意外な組み合わせが楽しいご当地レシピ355』誠文堂新光社、2017年、40頁。ISBN 978-4416616475。