カラニシ
カラニシ | |
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アーガー・ハーン4世の勝負服 | |
欧字表記 | Kalanisi |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 1996年3月27日 |
死没 | 2023年5月26日(訃報発表日) |
父 | Doyoun |
母 | Kalamba |
母の父 | Green Dancer |
生国 | アイルランド |
生産者 | His Highness the Aga Khan's Studs S.C. |
馬主 | His Highness the Aga Khan |
調教師 |
Luca M.Cumani(イギリス) →Sir Michael R.Stoute(イギリス) |
競走成績 | |
生涯成績 | 11戦6勝 |
獲得賞金 | 1,369,605ポンド |
カラニシ(Kalanisi、1996年3月27日 - 2023年5月26日(訃報発表日)[1])はイギリスの競走馬、種牡馬。2000年のカルティエ賞最優秀古馬、エクリプス賞最優秀芝牡馬。
戦績
[編集]初出走は3歳の4月と遅かったが、3戦して3勝という結果を残す。その後故障のため1年間の休養に入り、復帰後2戦目のクイーンアンステークスでダンシリを差しきり重賞を初制覇した。
7月8日のエクリプスステークスでは3歳馬のジャイアンツコーズウェイとゴール前でムチの叩きあいとなり、アタマ差で惜敗した。なおこのときの鞍上パット・エデリーとジャイアンツコーズウェイの鞍上ジョージ・ダフィールドはムチの使いすぎ[2]で10日間の騎乗停止となっている。続くインターナショナルステークスでもジャイアンツコーズウェイとの競り合いとなり、またもアタマ差で惜敗した。このときもエデリーはムチの過剰使用により同じ制裁を受けることとなったが、ファンから擁護されて騎乗停止は2日間となった。
続くチャンピオンステークスでは当時欧州で最強と目されていたモンジューを破りG1競走初制覇を果たした。その後渡米しブリーダーズカップ・ターフに出走、3番人気に推された。レースではスローペースで先行馬有利な展開だったが中団から差しきり、半馬身差で勝利した。この年はG1競走2勝でヨーロッパではカルティエ賞最優秀古馬、アメリカ合衆国ではエクリプス賞最優秀芝牡馬に選出された。
2001年も現役を続行したがタタソールズゴールドカップ、プリンスオブウェールズステークスと2戦ともファンタスティックライトに敗れ、左前脚に亀裂骨折が見つかったため引退した。
競走成績
[編集]出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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1999年 | 4月20日フォークストーン | メイドンS | 芝7f | 1着 | R.フレンチ | 8馬身 | (Compensation) | |
1999年 | 5月 2日ニューマーケット | コンディションズS | 芝7f | 1着 | K.ファロン | 3馬身 | (Hawriyah) | |
1999年 | 5月29日ケンプトンパーク | アドヴァイザーズS | LR | 芝8f | 1着 | G.モッセ | アタマ | (Industralist) |
2000年 | 5月15日ウインザー | ロイヤルウインザーS | LR | 芝8f 67y | 2着 | K.ファロン | 1/2 | Swallow Flight |
2000年 | 6月20日アスコット | クイーンアンS | G2 | 芝8f | 1着 | K.ファロン | 1/2馬身 | (Dansili) |
2000年 | 7月 8日サンダウンパーク | エクリプスS | G1 | 芝10f 7y | 2着 | P.エデリー | アタマ | Giant's Causeway |
2000年 | 8月22日ヨーク | 英国際S | G1 | 芝10f 85y | 2着 | P.エデリー | アタマ | Giant's Causeway |
2000年10月14日 | ニューマーケット | 英チャンピオンS | G1 | 芝10f | 1着 | J.ムルタ | 1/2馬身 | (Montjeu) |
2000年11月 | 4日チャーチルダウンズ | BCターフ | G1 | 芝12f | 1着 | J.ムルタ | 1/2馬身 | (Quiet Resolve) |
2001年 | 5月27日カラ | タタソールズGC | G1 | 芝10f 110y | 3着 | K.ファロン | 3馬身 | Fantastic Light |
2001年 | 6月20日アスコット | プリンスオブウェールズS | G1 | 芝10f | 2着 | K.ファロン | 2 1/2馬身 | Fantastic Light |
引退後
[編集]引退後はギルタウンスタッドで種牡馬となった。チャンピオンハードルに勝利したカッチートなどナショナルハント競走では結果を出しているが、平地競走では特筆すべき産駒はいない。2008年にボードスマイルスタッドに移動した。2010年の種付け料は5,000ユーロ。
代表産駒
[編集]- Katchit(チャンピオンハードル (G1) などG1競走3勝)
- Simarian(ライマンザステイショナーノービスハードル (G2) )
血統表
[編集]カラニシ (Kalanisi)の血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミルリーフ系 |
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父 Doyoun 1985 鹿毛 |
父の父 Mill Reef1968 鹿毛 |
Never Bend | Nasrullah | |
Lalun | ||||
Milan Mill | Princequillo | |||
Virginia Water | ||||
父の母 Dumka1971 鹿毛 |
Kashmir | Tudor Melody | ||
Queen of Speed | ||||
Faizebad | Prince Taj | |||
Floralie | ||||
母 Kalamba 1991 鹿毛 |
Green Dancer 1972 黒鹿毛 |
Nijinsky II | Northern Dancer | |
Flaming Page | ||||
Green Valley | Val De Loir | |||
Sly Pola | ||||
母の母 Kareena1979 鹿毛 |
Riverman | Never Bend | ||
River Lady | ||||
Kermiya | *ヴィエナ | |||
Embellie | ||||
母系(F-No.) | (FN:12-c) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | Never Bend 3×4 | [§ 3] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ “U.S. Turf Champion Kalanisi Dies at 27”. www.bloodhorse.com (May 26, 2023). 2023年8月11日閲覧。
- ^ イギリスでは動物愛護の精神から、競走中に馬をムチで叩くのは7回までとされている。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表 Kalanisi(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月20日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post