ウォンウィアン・ヤイ駅
ウォンウィアン・ヤイ駅 | |
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マハーチャイ線 | |
วงเวียนใหญ่ Wongwian Yai | |
所在地 | タイ王国バンコク都 |
所属事業者 |
タイ国有鉄道(SRT) バンコク・スカイトレイン(BTS) |
ウォンウィアン・ヤイ駅(ウォンウィアン・ヤイえき、タイ語:สถานีรถไฟวงเวียนใหญ่)は、バンコクにあるタイ国有鉄道メークローン線及びバンコク・スカイトレインシーロム線の駅である。日本語ではウォンウィエン・ヤイ駅、ウォンウェンヤイ駅などの表記ゆらぎが存在する。
両駅は乗換駅となっている。タークシン通り(英語: Somdet Phra Chao Taksin Rd.)を挟んでタイ国有鉄道の駅はトンブリー区側に、バンコク・スカイトレインの駅はクローンサーン区側に位置しているため、両駅間は少し離れており(約900m)、徒歩で10 - 15分程度かかる。
タイ国有鉄道 メークローン線(マハーチャイ線)
[編集]ウォンウィアン・ヤイ駅 | |
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ウォンウィアン・ヤイ駅構内 | |
วงเวียนใหญ่ Wongwian Yai | |
(1.78 km) タラートプルー► | |
所在地 |
タイ王国 バンコク都トンブリー区 |
駅番号 | 5001 |
所属事業者 | タイ国有鉄道 |
所属路線 | メークローン線(マハーチャイ線) |
キロ程 | 0.00 km(ウォンウィアン・ヤイ駅起点) |
電報略号 | งญ. |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1905年1月4日 |
概要
[編集]タイ国有鉄道メークローン線は、民営鉄道(私鉄)として開業した歴史を持ち、現在の当駅付近を含む東側区間のクローンサーン - マハーチャイ間(マハーチャイ線)が1905年1月4日にターチーン鉄道として、西側区間のバーンレーム - メークローン間が1907年7月12日にメークローン鉄道として、それぞれ開通している[1]。1926年2月12日から1955年までの間はクローンサーン駅- バーンボーン停車場間が電化されており、電車の運行も行われていた[2]。
内燃化後も東側区間については運行本数は多く、時間帯により最短30分間隔での列車運行が行われている。
開業以来、マハーチャイ線は、チャオプラヤー川右岸に面したクローンサーン駅をバンコクのターミナルとしていた。しかし、1960年代にバンコク市街地の踏切による交通渋滞を緩和する目的で、タークシン通りとの平面交差地点以東の区間が廃止された。それ以来、タークシン通りの西側に面した当駅が起終点となっており、バンコクから郊外南西部を結ぶマハーチャイのターミナル駅として機能している[3]。
歴史
[編集]- 1905年1月4日 【開業】ウォンウィアン・ヤイ駅 - マハーチャイ駅 (31.22km)
- 1908年10月6日 【合併】メークローン鉄道とターチーン鉄道が合併
- 1926年2月12日 【電化】クローンサーン駅- ワットサイ停車場
- 1927年 【電化】ワットサイ停車場- ワットシン駅
- 1931年 【電化】ワットシン駅- バーンボーン停車場
- 1942年1月26日 【軍事指揮下】メークローン鉄道軍事指揮下に入る
- 1945年10月25日 【民営化】メークローン鉄道軍事指揮下解除
- 1946年5月8日 【国有化】国がメークローン鉄道を200万バーツで購入
- 1955年 【電化廃止】クローンサーン駅- バーンボーン停車場
- 1961年1月1日 【廃止】クローンサーン駅 - ウォンウィアン・ヤイ駅
駅構造
[編集]片面ホーム1面1線の地上駅。小規模な駅ではあるものの有人駅であり、ホーム上の切符売り場で乗車券を発売する他、運転取扱の駅員も配置されており、到着列車入線時の停止位置現示、出発時の合図等を手信号により行っている。
かつては機回しのための施設[4]や、工場入出場車両の回送線[5]があったが撤去された。
ホーム上には多数の露店が並ぶ他、線路を挟んだホームの反対側にセブン-イレブンがある。
その他
[編集]- メークローン線東側区間(マハーチャイ線)の閉塞区間配置
- ウォンウィアン・ヤイ駅 - ワット・シン駅 - ランポー駅 - バーンナームジュード停車場 - コークワイ停車場 - マハーチャイ駅
バンコク・スカイトレイン シーロム線
[編集]ウォンウィアン・ヤイ駅 | |
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BTSウォンウィアン・ヤイ駅 | |
วงเวียนใหญ่ Wongwian Yai | |
◄S7 クルン・トンブリー (0.81 km) (1.03 km) ポーニミット S9► | |
所在地 |
タイ王国 バンコク都 クローンサーン区 |
駅番号 | S8 |
所属事業者 | バンコク・スカイトレイン |
所属路線 | ■シーロム線 |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 2009年5月15日 |
概要
[編集]バンコク・スカイトレインシーロム線の延伸により、タークシン通りの東側に建設され、2009年5月15日に開業した。国鉄マハーチャイ線のウォンウィアン・ヤイ駅は、タークシン通りを挟んだ南東側のやや離れた場所に立地しているが、徒歩での連絡が可能であり、メークローン線沿線地域とバンコク都心部とのアクセスが大幅に改善された。
開業より3年8ヶ月ほどは終着駅であったが、2013年1月12日にポーニミット駅まで延伸開業したことにより中間駅となった。駅番号は「S8」。運賃はここから西向きバンワーまでは一律15バーツ、中心部方面へは区間制となる。
歴史
[編集]- 2009年5月15日 【開業】サパーンタークシン駅 - ウォンウィアン・ヤイ駅
- 2013年1月12日 【開業】ウォンウィアン・ヤイ駅 - ポーニミット駅
駅構造
[編集]駅階層
[編集]3階 | ||
3番線・下り | ポーニミット、ウターカート、バーンワー方面 | |
4番線・上り | クルン・トンブリー、サラデーン・サナームキラーヘンチャート方面 | |
2階 | コンコース | 自動券売機、自動改札口 |
1階 | 出入口 | クルン・トンブリー通り |
脚注
[編集]- ^ 『タイ鉄道旅行』 p.299
- ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 p.127-128。
- ^ 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 p.221-223。
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2000年6月号(No.686)p.106
- ^ 旧クローンサーン駅までの本線を非営業線として残置したもの。旧駅跡のチャオプラヤー川河岸とマッカサン鉄道工場との間は車両を艀に積載して輸送した(『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 p.222-223)。
参考文献
[編集]- 岡本和之 『タイ鉄道旅行』 (めこん、1993年)ISBN 4-8396-0080-5
- 柿崎一郎 『バンコクの民営鉄道』(2009年)
- 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)ISBN 978-4-87698-848-8