アンテオ (救難艦)
アンテオ | |
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基本情報 | |
建造所 |
イタルカンティエリ社 ヴェネツィア・マルゲーラ・ブラダ造船所 |
運用者 | イタリア海軍 |
艦種 | 潜水艦救難艦 |
モットー | In undis per undas pro vita |
艦歴 | |
発注 | 1977年 |
起工 | 1977年 |
進水 | 1978年11月11日 |
就役 | 1980年7月31日 |
要目 | |
排水量 | 基準2,857トン / 満載3,120トン[1] |
全長 | 98.4 m |
垂線間長 | 93.0 m |
最大幅 | 15.8 m |
吃水 | 5.20 m |
機関 |
ディーゼル・エレクトリック方式 ・GMT A230-12V ディーゼルエンジン×3基 ・マニエッティ・マレリ電動機×2基 |
推進 |
・スクリュープロペラ×1軸 ・バウスラスター×1基 |
出力 | 最大6,000馬力 / 定格5,360馬力 |
速力 | 18ノット |
燃料 | 270トン |
航続距離 | 4,000海里 (14kt巡航時) |
乗員 | 士官12名+下士官兵125名 |
兵装 | 70口径20mm連装機銃×1基 |
搭載艇 | SRV-300潜水艇×1隻 |
搭載機 | AB-212ヘリコプター×1機 |
レーダー |
・SPN-748 航法用×1基 ・SPN-751 航法用×1基 |
アンテオ(Anteo, A 5309)は、イタリア海軍の潜水艦救難艦。艦名はアンタイオスを意味するイタリア語に由来し、この名を受け継いだイタリア軍艦としては3代目にあたる。同型艦は無い。
設計
[編集]船型は長船首楼型とされている。主機関はディーゼル・エレクトリック方式とされており、推進発電機はGMT A230-12Vディーゼルエンジン(4,050馬力)3基を原動機とされて、電動機2基でスクリュープロペラ1軸を駆動する方式とされた。艦位保持のため、出力500馬力のバウスラスターも搭載されている。また洋上作業の円滑化のため、減揺水槽(ART)も装備された[1]。
艦中部にはヘリコプター甲板が設定されており、その直前には入れ子式のハンガーが設けられた[1]。
装備
[編集]レスキュー・チェンバー(水深150メートルまで対応可能)を含めて、アメリカ海軍式の潜水艦救難装置を備えている。チェンバー運用時の4点係留のため、大型の係留浮標が艦橋前に搭載された。また深海救難艇(DSRV)として、MSM-1/S型「ウセル」(Usel)を搭載した。これは重量22トン、全長9.0メートル、全幅2.5メートル、高さ2.7メートルで、行動時間は4ノットで120時間、水深600メートルまで対応できた。その活動支援用として、ゲイマリーン社のプルートROVも搭載していた[2]。
その後、2000年より北大西洋条約機構(NATO)の新しい標準的な潜水救難装置に対応したSRV-300(水深300メートルまで対応可能)の搭載にも対応した。これらの揚降のため、艦尾にはスリップウェイが設けられており、またAフレーム・クレーンが備えられている[1]。
潜水作業支援船としての機能も備えており、再圧タンク2基によって水深350メートルまでの飽和潜水を支援できる[2]。
10ノットで他船を曳航することも可能であり、陸岸曳引力は27トン[2]。また海上における火災にも対応すべく放水銃を4基備えており、それぞれの範囲に向けて1時間当たり64トンの水を放水できる。
艦歴
[編集]「アンテオ」は、イタルカンティエリ社ヴェネツィア・マルゲーラ・ブラダ造船所で建造され、1980年7月31日に就役する。
参考文献
[編集]- ^ a b c d Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 339. ISBN 978-1591149545
- ^ a b c Bernard Prezelin (1990). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 1990-1991. Naval Institute Press. p. 286. ISBN 978-0870212505
- 『世界の艦船』第488号、1994年11月
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、アンテオ (救難艦)に関するカテゴリがあります。
- NAVE ANTEO A 5309海軍公式ページ
- NAVI SALVATAGGIO海軍公式ページ救難艦の説明
- Unità di salvataggio classe AnteoGammasom