もしもし原宿

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もしもし原宿
きゃりーぱみゅぱみゅEP
リリース
録音 2011年
ジャンル テクノポップ
時間
レーベル unBORDE
プロデュース 中田ヤスタカ
チャート最高順位
きゃりーぱみゅぱみゅ アルバム 年表
もしもし原宿
(2011年)
ぱみゅぱみゅレボリューション
(2012年)
『もしもし原宿』収録のシングル
  1. PONPONPON
    リリース: 2011年7月20日
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もしもし原宿』(もしもしはらじゅく)は、日本ポップ歌手きゃりーぱみゅぱみゅミニ・アルバム。彼女のデビューアルバムとして、2011年8月17日ワーナーミュージック・ジャパンより発売された。アルバムの収録曲の全ての作詞作曲と編曲及びプロデュースは、中田ヤスタカによって行われた。いくつかの曲の歌詞は、彼女と中田の何気ない会話を基に生み出された。

背景[編集]

このアルバムは、capsuleでの活動やテクノポップユニット、Perfumeのプロデュースを手掛ける中田ヤスタカによって制作された。きゃりーぱみゅぱみゅが、中田が主催する未成年の為のクラブイベント「TAKENOKO!!!」にDJとして何度か出演しており、それをきっかけに高校3年生の冬頃に歌手デビューの話を持ちかけられた[1][2]

アルバムタイトルは、きゃりーが中田と「海外の人でも知っている名前がいい」という話になり、“カワイイ”や“コンニチワ”などいくつかの候補を挙げ、その中から“もしもし”が採用された[3]

構成[編集]

アルバムはオリジナル曲5曲とカバー曲1曲の計6曲からなる。その全ては、中田ヤスタカによってプロデュースされた。1曲目の「きゃりーのマーチ」は、収録曲の中で最後に録音された曲で、“きゃりーのテーマソング”というコンセプトの歌である[4]。2曲目の「チェリーボンボン」は、中田の「ご飯とストロベリーのどっちが好き?」という質問に、彼女が「チェリーが好きです」と答えたことから制作された[5]。『bounce』の久保田泰平によれば、「幼い頃に感じたワクワク感をそれに喩えて思い出す」[1]歌である。

3曲目の「PONPONPON」は、収録曲の中で最初に録音された[6]。アルバムのリード曲として2011年7月20日に、日本を含む世界23カ国のiTunes Storeで先行配信された[7]。iTunesのフィンランドのエレクトロチャートで1位、ベルギーで日本人歌手最高位となる首位を獲得[8]。また、ビルボードJapan Hot 100で最高11位を記録した[9]

6曲目の「jelly」は、2006年にcapsuleが発売した同名曲のカバー[10]

批評[編集]

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
hotexpress標準[10]

本作は、ポピュラー音楽の批評家から標準的評価を受けた。『hotexpress』の山本純は、先行シングル「PONPONPON」の中毒性やカバー曲「jelly」に言及し、「新人ながらとにかく見所聴き所の多い作品」[10]とコメントした。

チャート成績[編集]

2011年8月29日付けのオリコン週間チャートで、初登場18位。同日付けのBillboard JAPAN Top Albumsで初登場15位を記録。

収録曲[編集]

CD
全作詞・作曲・編曲: 中田ヤスタカ。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「きゃりーのマーチ」中田ヤスタカ中田ヤスタカ
2.「チェリーボンボン」中田ヤスタカ中田ヤスタカ
3.PONPONPON(バンタンCMソング)中田ヤスタカ中田ヤスタカ
4.「ちょうどいいの」中田ヤスタカ中田ヤスタカ
5.「ピンポンがなんない」中田ヤスタカ中田ヤスタカ
6.「jelly」中田ヤスタカ中田ヤスタカ
合計時間:
iTunes ボーナストラック
#タイトル作詞作曲・編曲時間
7.「PONPONPON extended」  

出典[編集]

  1. ^ a b きゃりーぱみゅぱみゅ、(インタビュアー:久保田泰平)「きゃりーぱみゅぱみゅ 『もしもし原宿』」『bounce』、タワーレコード東京都、2011年8月17日https://tower.jp/article/interview/2011/08/17/812822011年8月25日閲覧 
  2. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ、(インタビュアー:三沢千晶)「きゃりーぱみゅぱみゅ『中田ヤスタカ プロデュースでデビュー!注目のHARAJUKU GIRLに迫る!!!!』」『オリコン』、東京都、2011年8月17日http://www.oricon.co.jp/music/interview/2011/kyary0817/index.html2011年8月25日閲覧 
  3. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ、(インタビュー)「きゃりーぱみゅぱみゅ:ロングインタビュー 日本が生んだ新しい原宿ガールが、PONPONPON!!」『TimeOut Tokyo』、東京都、2011年8月23日。 オリジナルの2012年9月13日時点におけるアーカイブhttps://archive.is/20120913174506/http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/47942011年8月25日閲覧 
  4. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ、(インタビュアー:miki sawada)「きゃりーぱみゅぱみゅ」『LISMO』、東京都、2011年8月17日http://music.auone.jp/specialandinterview/interview_detail?specialandinterview_id=cf8c77877c17669c17d7ea801e73f9202011年8月25日閲覧 [リンク切れ]
  5. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ、(インタビュー)「きゃりーぱみゅぱみゅ:ロングインタビュー 16歳ぐらいでオシャレに目覚めて、中学校までは普通だったんです」『TimeOut Tokyo』、東京都、2011年8月23日。 オリジナルの2012年5月27日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20120527133830/http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/47952011年8月25日閲覧 
  6. ^ きゃりーぱみゅぱみゅ、(インタビュー)「特集 DD独占インタビュー きゃりーぱみゅぱみゅのトリセツ」『DD』、東京都、2011年8月4日http://www.dd-magazine.net/2011/08/sp_34.html/22011年8月25日閲覧 
  7. ^ “8/17リリースのデビューミニアルバムのタイトルが決定!ジャケ写も公開!iTunes世界23ヶ国で「PONPONPON」先行配信も7/20からスタート!” (日本語). ワーナーミュージック・ジャパン. 東京都. (2011年7月1日). http://wmg.jp/artist/kyary/news.html#34932 2011年7月21日閲覧。 
  8. ^ “「PONPONPON」が、なんとiTunesヨーロッパでチャートイン!” (日本語). ワーナーミュージック・ジャパン. (2011年7月22日). http://wmg.jp/artist/kyary/news.html#35308 2011年7月31日閲覧。 
  9. ^ Billboard JAPAN チャート” (日本語). HOLIK. アナップ (2011年8月29日). 2011年8月25日閲覧。
  10. ^ a b c 山本純 (2011年8月). “もしもし原宿” (日本語). hotexpress. 2011年8月25日閲覧。

外部リンク[編集]

  1. きゃりーのマーチ - 歌ネット
  2. チェリーボンボン - 歌ネット
  3. PONPONPON - 歌ネット
  4. ちょうどいいの - 歌ネット
  5. ピンポンがなんない - 歌ネット
  6. jelly - 歌ネット