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うらなみ (護衛艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
うらなみ
基本情報
建造所 川崎重工業神戸工場
運用者  海上自衛隊
艦種 甲型警備艦
級名 あやなみ型護衛艦
艦歴
計画 昭和30年度計画
発注 1955年
起工 1957年2月1日
進水 1957年8月29日
就役 1958年2月27日
1983年3月30日(特務艦に種別変更)
除籍 1986年12月25日
要目
基準排水量 1,700トン
満載排水量 2,400トン
全長 109m
最大幅 10.7m
深さ 8.1m
吃水 3.6m
ボイラー 三菱コンバスチョン・エンジニアリング式船用2胴水管型缶 × 2基
主機 川崎式NS-175型蒸気タービン
出力 35,000PS
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
速力 最大 32ノット
航続距離 6,000海里 (18ノット時)
乗員 220名
兵装 Mk.33 3インチ連装速射砲 × 3基
55式533mm4連装魚雷発射管 × 1基
Mk.15 ヘッジホッグ × 2基
Mk.2 短魚雷落射機 × 2基
68式3連装短魚雷発射管 × 2基(1971年換装)
55式爆雷投射機(Y砲) × 2基
54式爆雷投下軌条 × 2条
FCS Mk.63 砲射撃指揮装置×2基
SFCS-1A水中攻撃指揮装置
レーダー AN/SPS-12 対空
OPS-5 対水上
ソナー SQS-11A 捜索用
→OQS-12(1963年換装)
SQR-4/SQA-4 攻撃用
→OQY-2(1963年換装)
電子戦
対抗手段
NOLR-1 ESM(1963年装備)
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うらなみローマ字JDS Uranami, DD-105ASU-7005)は、海上自衛隊護衛艦あやなみ型護衛艦の3番艦。艦名は「に寄せる波」に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦船としては神風型駆逐艦 (初代)浦波」、吹雪型駆逐艦浦波」に続き3代目に当たる。

艦歴

[編集]

「うらなみ」は、昭和30度計画1,700トン型警備艦1605号艦として、川崎重工業神戸工場で1957年2月1日に起工され、1957年8月29日に進水、1958年2月27日に就役し、横須賀地方隊に直轄艦として編入された。

1958年(昭和33年)3月16日、横須賀地方隊隷下に新編された第8護衛隊に「あやなみ」とともに編入。同年8月から海上自衛隊第2回目の遠洋練習航海に参加している。なお、遠洋練習航海には1960年(昭和35年)の第4回及び1968年(昭和43年)の第12回にも参加している。

1958年10月25日、第8護衛隊が第1護衛隊群隷下に編成替え。

1959年(昭和34年)4月1日、第1護衛隊群隷下に新編された第9護衛隊に「あやなみ」とともに編入。

1962年(昭和37年)から1963年(昭和38年)にかけての特別修理工事の際に装備の近代化工事も実施され、未装備であった電波探知装置(ESM)NOLR-1が後檣に装備、捜索用ソナーをOQS-14へ、攻撃用ソナーをOQY-2へ換装した。

1969年(昭和44年)3月15日、第9護衛隊が第3護衛隊群隷下に編成替え。

1971年(昭和46年)2月1日、第9護衛隊が護衛艦隊隷下に新編された第4護衛隊群隷下に編成替え。 同年、対潜攻撃能力強化工事が実施され、短魚雷落射機を撤去し、68式3連装短魚雷発射管を2基搭載。

1983年(昭和58年)3月30日、第9護衛隊が廃止となり、特務艦に種別変更され、艦籍番号がASU-7005に変更。呉地方隊に直轄艦として編入され、定係港がに転籍。

1986年(昭和61年)12月25日、除籍。

登場作品

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ハワイ・ミッドウェイ大海空戦_太平洋の嵐』(1960年東宝
本艦は1960年公開の本作品に撮影協力し、艦上での撮影が行われた。
サブマリン707』(小沢さとる、1963年)
707と給油艦ぶんごを救援し、敵艦を砲撃して撤退させた。

参考文献

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  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第63集 自衛艦史を彩った12隻』(海人社、2003年)
  • 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)