WILD PITCH!!!

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WILD PITCH!!!
ジャンル 野球漫画
漫画
作者 中原裕
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミックスピリッツ
発表号 2016年4・5合併号 - 2019年52号
発表期間 2015年12月21日 - 2019年11月25日
巻数 既刊15巻(2019年10月30日現在)
話数 全142話
その他 原案協力:加藤潔
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

WILD PITCH!!!』(ワイルド ピッチ)は、中原裕による日本漫画。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2016年4・5合併号から2019年52号まで連載された[1]

あらすじ[編集]

夏の高校野球埼玉県予選決勝戦で主人公の左腕エース・城戸拓馬率いる青流高校は、「東の大怪獣」の異名を持つプロ注目の強打者・猪俣力擁する嵐参学園高校と対戦する。拓馬は猪俣を無安打に抑え、9回二死まで1点のリードを守るものの、猪俣の次の打者に走者一掃の適時打を打たれて逆転され、幼なじみの女子野球部員・水谷陽の悲願だった甲子園出場を逃してしまう。

決勝戦で敗れはしたものの、青流高校の試合に日本プロ野球リーグ『東京スパローズ』のベテランスカウト・佐井が度々視察に訪れていたことから拓馬は、猪俣だけでなく自分もプロに行けるのではと考え、プロ志望届を提出する。

しかし、ドラフト会議当日に青流高校からスパローズに指名されたのは拓馬ではなく、控え右腕投手の内山正人であった。拓馬はどの球団からも指名されず自暴自棄を起こすが、親友・安部の説得によって再び野球への情熱を取り戻す。高校卒業後、猪俣と正人はプロ球界へ進み、拓馬はBPリーグ(日本の独立リーグ)の『レディバグズ』に入団し、いつか猪俣達と同じ舞台に立つためにプロ野球入団を目指して白球を追うのだった。

登場人物[編集]

城戸 拓馬(きど たくま)
本作の主人公で、青流高校の左腕エース投手。愛称は「」。高校時代の背番号は1。負けん気の強い俺様気質のピッチャーで、持ち球はカーブとMAX140キロのストレート。県予選決勝で敗れたものの、県大会や甲子園で高打率を残した猪俣を唯一無安打に抑えた。高校時代は野球に情熱を傾ける一方で、親友の安部と共にフォークデュオ・『たくあん』を結成し、路上ライブを行なっていた。プロ野球リーグ『東京スパローズ』のスカウトの佐井が青流高校に日参する姿を見て、自分を見に来てくれているものと思い、プロ志望届を提出するがドラフト会議で指名されず一時は自暴自棄になる。しかし再び野球への情熱を取り戻し、高校卒業後に群馬県をホームにする『レディバグズ』という独立リーグのチームに入団する。レディバグズでの背番号は29。入団1年目は、ブルペンでビュンビュン飛ばして投げることが首脳陣へのアピールになると勘違いし、何も考えず自分が投げていて気持ちが良い球ばかり投げていたために痛打を食らうことが多かったが、投手兼任コーチの加山から自分の動きや試合の動きを常にイメージしてブルペンで投げるようにアドバイスを受けたことで、投球の幅が広がり、状況を考えて冷静に投げることができるようになった。
水谷 陽(みずたに あきら)
青流高校野球部の女子部員兼マネージャー。拓馬とは幼馴染みで、子供のころは拓馬や猪俣と同じ少年野球チームに所属していた。そのころから拓馬と一緒に甲子園に出場するが夢だったため、女子野球部のある高校に入ればレギュラー間違いなしの実力があるにも関わらず、選手としての道を断ち、マネージャーとして拓馬達と甲子園を目指す道を選んだ。決勝戦が終わってからは、胸に秘めていた女子プロ野球選手への夢を掴むために母校のグラウンドでノックを受けたり、正人にバッティングピッチャーを頼んで打撃練習を積み、入団テストに臨むも不合格となる。高校卒業後は大学に進学し、女子野球部に入って選手としてプレーし、それぞれ違うステージで野球を続けている拓馬や正人を陰ながら応援している。
内山 正人(うちやま まさと)
青流高校野球部の二番手右腕投手。高校時代の背番号は10。長身から投げ下ろすMAX148キロのストレートを武器としているが、メンタル面が弱くコントロールに難があり、投げてみないと分からないところがあると評されていた。しかし野球に対する真面目で熱心な姿勢と、自分の欠点であるコントロールを改善しようと(拓馬の考案した練習法で)投球練習に励む様子を東京スパローズのスカウト・佐井が高く評価し、ドラフト会議でスパローズから7位指名され、入団する。スパローズでの背番号は52。プロ2年目に敗戦処理ながらも中継ぎで一軍初登板を果たし、初奪三振も記録するなど着実に力をつけている。拓馬とは仲違いしているわけではないが、高校卒業以来お互いに連絡を取り合っていない。
猪俣 力(いのまた つとむ)
嵐参学園高校野球部の左打ちの一塁手。高校時代の背番号は3。「東の大怪獣」の異名を持つプロ注目の強打者で、県大会でも甲子園でも高打率を残し大活躍するが、県大会決勝で対戦した青流高校の拓馬にだけ無安打に封じ込められた。ドラフト会議では6球団が競合し、クジ引きの結果『東京グランデ』に入団する。グランデでの背番号は8。プロ2年目にしてすでに一軍で四番打者として活躍し、打率は3割超え、本塁打は二桁を記録している。拓馬からは『イノブタドン』と呼ばれているが、プロに入ってからは『イノッシー』という愛称で呼ばれている。
青流高校野球部監督
青流高校の野球部の監督を務める眼鏡をかけた小柄で小太りの男性。作中で名前は出てきていない。気が小さく采配面でもやや優柔不断な面があり、県大会決勝の9回表で(この試合170球以上投げている)拓馬が満塁のピンチを作った際に、正人との交代のタイミングを迷ったり、ピンチの場面に「もう見ていられないよ…」と言ってベンチ裏に隠れるなどしていた。
安部(あんべ)
青流高校に通う拓馬と同学年の男子生徒。下の名前は作中には出てきていない。拓馬とは親友であり、二人でフォークデュオ『たくあん』を結成し、路上ライブ活動や学園祭でのライブ出演を行なっている。
映子(えいこ)
青流高校に通うロングヘアの女子生徒で、拓馬や安部たちの後輩。苗字は作中には出てきていない。フォークデュオ『たくあん』のライブで拓馬達を知る。ドラフト会議で拓馬が指名されるかもしれないと噂されてから拓馬と一時期付き合っていたが、拓馬が散々周りを煽っておきながら指名漏れの憂き目に遭ったため、「今、先輩(拓馬)と付き合っているとイタい女だと思われる」という理由で拓馬から離れていった。

独立リーグ関連の人物[編集]

加山 弘(かやま ひろし)
拓馬と同じレディバグズに所属する右投手で、投手コーチも兼任している。背番号は28。顔に髭をたくわえ、大柄な体格をしている。既婚者で、妻の多恵と娘の未久の三人で暮らしている。チームでは、ベテランだが抑えるべき場面はしっかり抑えるピッチングをするエースとしての役割を担っている。独立リーグ1年目に結果が振るわずもがいていた拓馬にアドバイスを授けた人物でもある。妻からは「弘くん」と呼ばれており、そのことを拓馬に度々いじられている。
布施(ふせ)
レディバグズに所属する元プロ野球選手で、右投げ左打ちの外野手左翼手)。背番号は17で、打順は主に三番を任されている。打つ方ではチャンスで打点を挙げるなどしているが、守備の面で、平凡な外野フライを落球するなどやや穴が見られる。現役選手だが喫煙者である。独立リーグで結果を残してプロに返り咲くことしか頭にないため、試合や練習以外でのイベント参加には否定的である。
比留間 和紀(ひるま かずき)
独立リーグの『イエローバーズ』に所属する右投げ左打ちの外野手右翼手)。背番号は9で、打順は主に三番を任されている。拓馬とは同学年で、高校は福島県の新光学園高校に野球特待生として入学したが、野球部員は坊主頭にしなければいけないという規則に従うのが嫌でわずか四ヶ月で退部し、野球から離れた生活を送っていたが、高校3年生の夏に実家で埼玉県大会決勝の青流高校vs嵐参学園高校戦をテレビ観戦していたら、拓馬が満塁のピンチで猪俣をカーブで空振り三振に抑えた場面を目の当たりにし、強く影響を受けた。大学進学後、その拓馬が独立リーグでプレーしていることを知り、自分の様なアウトローな人間でも独立リーグは受け皿になってくれて、拓馬と対戦することも可能なることから自分なりに体を仕上げて独立リーグの入団テストに臨み、合格した。独立リーグで拓馬を倒してプロ野球に進むことを目標にしている。

日本プロ野球リーグ関連の人物[編集]

佐井(さい)
日本プロ野球リーグ『東京スパローズ』のベテランスカウト。白髪で口髭をたくわえ、眼鏡をかけており、帽子をかぶっている。かねてから正人の長身から投げ下ろす力のあるストレートに魅力を感じ、野球に取り組む真面目な姿勢からプロの水にも順応できると判断し、他球団のスカウトの目が正人に向かないようにわざと猪俣や拓馬を持ち上げるコメントをし、正人の指名に成功する。その一方で、スパローズから指名されると信じていた拓馬を欺き、傷つけることになってしまった。
岩渕 幸之助(いわぶち こうのすけ)
眼鏡をかけた細身の男性で、佐井と共に拓馬と比留間が対戦した試合を観戦していたことからプロ球団のスカウトと思われる。愛称は「ブッチ」。拓馬の配球を捕手目線で分析したり、キャッチャーミットを持ち歩いていたり、ミットの構えが決まっていることから捕手経験者であることが窺える。
江田 珠美(えだ たまみ)
岩渕のサポートをしている女性。拓馬には「たま」と呼ばれている。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ “ラストイニングの中原裕描く新たな野球マンガがスピに、次号高橋しん新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年12月21日). https://natalie.mu/comic/news/170025 2018年10月30日閲覧。 
  2. ^ WILD PITCH!!! 1|中原 裕”. 小学館コミック. 2018年10月30日閲覧。
  3. ^ WILD PITCH!!! 2|中原 裕”. 小学館コミック. 2018年10月30日閲覧。
  4. ^ WILD PITCH!!! 3|中原 裕”. 小学館コミック. 2018年10月30日閲覧。
  5. ^ WILD PITCH!!! 4|中原 裕”. 小学館コミック. 2018年10月30日閲覧。
  6. ^ WILD PITCH!!! 5|中原 裕”. 小学館コミック. 2018年10月30日閲覧。
  7. ^ WILD PITCH!!! 6|中原 裕”. 小学館コミック. 2018年10月30日閲覧。
  8. ^ WILD PITCH!!! 7|中原 裕”. 小学館コミック. 2018年10月30日閲覧。
  9. ^ WILD PITCH!!! 8|中原 裕”. 小学館コミック. 2018年10月30日閲覧。
  10. ^ WILD PITCH!!! 9|中原 裕”. 小学館コミック. 2018年10月30日閲覧。
  11. ^ WILD PITCH!!! 10|中原 裕”. 小学館コミック. 2018年10月30日閲覧。
  12. ^ WILD PITCH!!! 11|中原 裕”. 小学館コミック. 2018年10月30日閲覧。
  13. ^ WILD PITCH!!! 12|中原 裕”. 小学館コミック. 2019年1月30日閲覧。
  14. ^ WILD PITCH!!! 13|中原 裕”. 小学館コミック. 2019年4月26日閲覧。
  15. ^ WILD PITCH!!! 14|中原 裕”. 小学館コミック. 2019年7月30日閲覧。
  16. ^ WILD PITCH!!! 15|中原 裕”. 小学館コミック. 2019年10月30日閲覧。

外部リンク[編集]