SX-Window

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SX-Windowとは、SHARP X68000シリーズに標準添付されているウィンドウシステムデスクトップ環境)。1990年のEXPERT II/PRO II/SUPER HDから付属している。

SX-WINDOWは標準DOSのHuman68kと協調して動作している。したがって、Human68kからみればSX-WINDOWは一プロセスに過ぎない。SX-WINDOWは自プロセス内で各タスクを扱っている。X68000シリーズはリニアアドレッシングなので素直な構成で作られている。SX-WINDOWは当時のWindowsMacintoshと同様、イベントドリブンによるマルチタスクである。

外見は当時はNeXTGUIに例えられていた。WindowsやMac OSも後のバージョンではマウスの右ボタンを活用しているが、対象物に対して右ボタンクリックでコンテキストメニューを出すシステムはSX-WINDOWの方が先であった(なお同時期にOS/2Acorn Archimedesが同種のインターフェースを採用している)。

画面モードはX68000の高解像モードである768*512実画面1024*1024の16色が使われていたが、Ver3よりグラフィックウィンドウ導入によって高解像のままで最大512*512 65536色を出せるようになった。

これはGUI部分をテキスト画面で描画し、グラフィック部をグラフィック画面でSX-Windowを描画しているところに、従来はテキストグラフィック双方の解像度を合わせてグラフィック部分も16色に制限されていたのを、テキスト画面とグラフィック画面の画面モードを変えて重ねることでグラフィックウィンドウ内部のみを65536色モードに変えることが可能になった。X68000の持つCRTCの柔軟さが生かされている。

ファイルシステムはHuman68kと同一であり、Macintoshと違いリソースはファイルとして持つので、データファイルは純粋にデータファイルのままである。

後にシャーペンという強力なカスタマイズ性と機能を持つテキストエディタが付属した。定義ファイルと内外コマンドによって、エディタ、ワープロ、コンソールウィンドウと形態を変える事ができる。シャーペンカスタマイズコンテストも行われ、ユーザー独自の定義ファイル、外部コマンドが応募された。シャーペンの文書ファイルはテキスト部と装飾部に分かれ、装飾部を外すだけで即テキストファイル化が可能であった。装飾部はテキストの最後にEOFコードが付きその後にバイナリで付加される。イメージを貼り付けた場合は、テキスト部で該当する所には「絵」という文字が挿入される。

Ver3.1が最終である。SX-WindowおよびHuman68kはフリーウェアとして公開されている。