SF巨大生物の島

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SF巨大生物の島
Mysterious Island
監督 サイ・エンドフィールド
脚本 ジョン・プレブル
ダニエル・ウルマン
クレイン・ウィルバー
原作 ジュール・ヴェルヌ
神秘の島
製作 チャールズ・H・シニア
出演者 マイケル・クレイグ
ジョーン・グリーンウッド
マイケル・カラン
音楽 バーナード・ハーマン
撮影 ウィルキー・クーパー
編集 フレデリック・ウィルソン
配給 コロンビア映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1961年12月20日
上映時間 100分
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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SF巨大生物の島』(えすえふきょだいせいぶつのしま、Mysterious Island)は、ジュール・ヴェルヌの『神秘の島』を原作とした、1961年公開の映画。レイ・ハリーハウゼン特撮を担当した。

ストーリー[編集]

南北戦争のさ中、南軍に捕らわれていた北軍のハーディング大尉らは、気球に乗って脱走し、いずことも知れぬ孤島に漂着する。そこには、巨大なカニや鳥、蜂などが棲息していた。ハーディングらは船が難破して漂着したイギリス貴族フェアチャイルド母娘と共に、巨大生物の危機から逃れながら島での生活を続ける。やがて、その島には潜水艦ノーチラス号の故障により住み着いた、ネモ船長がいることが明らかになった。船長はこの島で、世界から飢餓を一掃すべく、食糧となる生物を巨大化する実験を行っていたのだ。だが、島には火山の爆発が迫っていた。

解説[編集]

ジュール・ヴェルヌ小説神秘の島』は何度か映像化されているが、本作は『地球へ2千万マイル』、『アルゴ探検隊の大冒険』、『恐竜グワンジ』、『シンドバッド黄金の航海』などを手がけたチャールズ・H・シニアが製作し、これらの作品に参加したレイ・ハリーハウゼン視覚効果を担当している。原作は大幅に脚色され、巨大生物が登場し、ハリーハウゼンのストップモーション・アニメーションによる人形アニメが主たる見所となっている。

撮影は後に『恐竜100万年』をがけるウィルキー・クーパー、音楽は『悪魔の金』でアカデミー作曲賞を受賞したバーナード・ハーマンが担当した。

主演のマイケル・クレイグは脚本家としても活動しており、本作公開前年には "The Angry Silence" でアカデミー脚本賞にノミネートされた。ジョーン・グリーンウッドは、後に『トム・ジョーンズの華麗な冒険』でゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされている。マイケル・カランは、当時ゴールデングローブ賞新人賞を受賞したばかりで、1995年の日米合作『漂流教室』にも出演している。

本作は日本では劇場公開されず、1970年11月2日TBS 月曜ロードショーでのテレビ放映が最初で、後にビデオDVDが発売された。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替1 日本語吹替2
サイラス・ハーディング大尉 マイケル・クレイグ 小林清志 森川公也
レディ・メアリー・フェアチャイルド ジョーン・グリーンウッド 浜田寸躬子
ハーバート・ブラウン マイケル・カラン 古川登志夫
ギデオン・スピリット ゲイリー・メリル 宮内幸平
ネモ船長 ハーバート・ロム 寺島幹夫
エレノア・フェアチャイルド ベス・ルーガン 芝田清子
ペンクロフト軍曹 パーシー・ハーバート 神山卓三
ネブ・ニュージェント伍長 ダン・ジャクソン 木原正二郎
  1. 1973年5月16日、日本テレビ水曜ロードショー』 90分枠版。
  2. 1975年7月30日、日本テレビ『水曜ロードショー』 2時間枠版。

スタッフ[編集]

  • 製作:チャールズ・H・シニア
  • 監督:サイ・エンドフィールド
  • 脚本:ジョン・プレブル、ダニエル・ウルマン、クレイン・ウィルバー
  • 音楽:バーナード・ハーマン
  • 撮影:ウィルキー・クーパー
  • 編集:フレデリック・ウィルソン

他作品との関係[編集]

ヴェルヌの『神秘の島』は『海底二万里』の後日談となっている[1]。『海底二万里』の映画化としては1954年の『海底二万哩』などがあるが、本作は過去の映画化作品のいずれとも直接の続編関係にはない。また、1976年のアメリカ映画『巨大生物の島』は、本作のリメイクではなく、H・G・ウェルズの『神々の糧』の映画化した別物であり、本作がTVで初放映された後の1977年1月22日、東宝東和系で劇場公開、その後1979年4月18日、本作同様「水曜ロードショー」で放映された際には『新巨大生物の島』という題名に変わり、更にその後1985年9月21日、ビクターエンタテインメントからビデオ発売された際は『巨大ネズミの襲撃』に改題され、結果、公開時のオリジナル題名からは「巨大」しか残らなかった。

2009年のピクサーのCGアニメ映画『カールじいさんの空飛ぶ家』のストーリーの一部は、本作をオマージュしている。

脚注[編集]

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  1. ^ 共通の登場人物がいるとはいっても、両作品は別々のものと見る向きもある(神秘の島#他作品との関係参照)。

外部リンク[編集]