S/2004 N 1

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S/2004 N 1
2009年に撮影された海王星の画像中に写っている S/2004 N 1 。中央の海王星は合成である。
2009年に撮影された海王星の画像中に写っている S/2004 N 1 。中央の海王星は合成である。
視等級 (V) 26.5[1]
分類 海王星の衛星[2]
軌道の種類 周回軌道
発見
発見日 2013年7月1日[3]
発見者 M.R. Showalter,
I. de Pater,
J.J. Lissauer,
R.S. French[4]
発見方法 写真分析[2]
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 10万5283 km[1]
離心率 (e) 0(仮定)[2]
公転周期 (P) 22時間28分6秒[1]
海王星の衛星
物理的性質
直径 < 19 km[2]
16 - 20 km[1]
Template (ノート 解説) ■Project

S/2004 N 1 は、海王星の衛星の1つ[2]

概要[編集]

S/2004 N 1 は、2013年7月1日に発見された[3]、累計で14個目の海王星衛星である[2]。海王星に衛星が発見されるのは2003年ネソ以来である[5]。発見の公表は15日になされた[2]。S/2004 N 1 は、ハッブル宇宙望遠鏡によって2004年から2009年に撮影された150枚の写真を分析し、微小な点が公転している事から衛星である事が分かった[2]。このため、仮符号の年数は2004となっている。明るさは26.5等級[1]、肉眼で見える恒星の明るさの下限の1億分の1以下である極めて暗い天体である[3]。あまりにも暗い天体のため、1989年に接近観測を行ったボイジャー2号による撮影では発見されなかった[2]

性質[編集]

S/2004 N 1 を含む海王星の衛星の軌道。

S/2004 N 1 はその明るさから、直径は最大でも19km[2]、もしくは16kmから20km[1]であると推定される微小な衛星である。これは知られている全ての海王星の衛星の中で最も小さい[2]トリトンより内側の軌道を公転する小さな衛星は、海王星の誕生と共に形成されたものではなく、トリトンが海王星に捕獲された前後に発生した天体衝突により生じた破片が元になっているのではないかと推定されており[6]、S/2004 N 1 もそのうちの1つであると考えられる。

軌道の性質は詳細には判明していないが、写真の位置からラリッサプロテウスの間に位置する、軌道長半径10万5283kmの軌道を22時間28分6秒かけて巡行公転していると推定されている[1]。これは軌道離心率を0と仮定した場合の値である[2][3]。この公転周期は、ラリッサ、S/2004 N 1 、プロテウスの間で3:5:6の軌道共鳴をしている可能性がある。

出典[編集]

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  1. ^ a b c d e f g Neptune's Newest Moon Sky & Telescope
  2. ^ a b c d e f g h i j k l Hubble Finds New Neptune Moon HubbleSite
  3. ^ a b c d S/2004 N 1: 14th Moon Discovered Around Neptune science2.0
  4. ^ Yeomans, D. K.; Chamberlin, A. B. (2013年7月15日). “Planetary Satellite Discovery Circumstances”. JPL Solar System Dynamics web site. ジェット推進研究所. 2013年7月18日閲覧。
  5. ^ ネソは2002年8月14~16日の写真に既に撮影されていたが、衛星であることが確認されたのは2003年8月から9月末にかけての観測においてであった。 Green, Daniel W. E. (October 1, 2003). “S/2001 U 2 and S/2002 N 4”. IAU Circular 8213. http://www.cbat.eps.harvard.edu/iauc/08200/08213.html 2013年7月18日閲覧。. 
  6. ^ Neptune's story Astronomy Abstract Service

関連項目[編集]