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Hanazono Room

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Hanazono Room
サンモールクレスト
マンション「サンモールクレスト」。9階に「例のプール」の窓が見える。
建築物 サンモールクレスト
所在地 東京都新宿区新宿1-19-10
日本の旗 日本
座標 北緯35度41分22.6秒 東経139度42分46.7秒 / 北緯35.689611度 東経139.712972度 / 35.689611; 139.712972座標: 北緯35度41分22.6秒 東経139度42分46.7秒 / 北緯35.689611度 東経139.712972度 / 35.689611; 139.712972
目的 撮影スタジオ
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地図
地図

Hanazono Room(はなぞのルーム)は、東京都新宿区新宿で株式会社ピースタジオが管理・運営する撮影スタジオ。施設内のプールは「例のプール」という俗称で知られる[1]

概要

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本項目のうち、特記のない部分は公式サイトの記載に従ったものである。

賃貸マンション「サンモールクレスト」の9階、10階部分を使用した高級マンション風スタジオで、総床面積は614m2。9階部分には玄関、プールエリア、リビング、バーカウンター付のラウンジなどがあり、10階部分にはカジノを模したプレイルームやバルコニーなどがある。地下1階にはシアターサンモールがある。

このプール付き物件はかつて俳優の石坂浩二の自宅であったという噂が流れていたが、彼曰く実際には映画監督の市川崑が居住した物件であり、石坂は下の階に住んでいたという[2]。同建物には2000年代前半にみうらじゅんが事務所を置いていた[3]

2023年7月23日には、本スタジオでは初となる前野健太のライブ「花園ルームで生音」が開催された[4][5]

プール

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「例のプール」

本スタジオのプールエリアには6.6m×3.2mの温水プール、プールの北側には4m四方のプールサイドがそれぞれ設置されている。プールの東側は開閉式の窓となっている[6]

東京都区内に立地して撮影に便利であるため、2004年ごろから頻繁に実写アダルトビデオ (AV) の撮影に使われていた[7]

このプールは開閉式の窓など容易に識別できる外見を持つことから、実写AV愛好者には知られた存在で、早くから「あのプール」「例のプール」などと呼ばれていた。その後、2ちゃんねるニコニコ動画などネット上でもこのプールが話題となるにつれ、次第に「例のプール」という呼称が定着した[8]。Hanazono Roomの公式サイトでも「例のプール」の呼称が使用されている[9]

2000年代後半以降はミュージシャンやアイドルのPV[10][11][12]平成仮面ライダーシリーズ(『仮面ライダーW』、『仮面ライダーフォーゼ』)のほか、カプセルトイ「水際のジャミラ」のPVの撮影にも使われた[13]

2019年1月19日には、NHK総合テレビの生活情報番組『ガッテン!』に使われたとしてTwitterで「例のプール」がトレンド入りするなど大きな話題になったが、その真偽を問われたピースタジオは「お客様情報なので開示できない」と返答している[14]

2020年8月には図形商標「登録6280795」として登録された(権利者は当該スタジオとコラボ商品を発売したデイトナ・インターナショナル)[15]

2020年9月20日には、日本テレビのバラエティ特番『うわっ!ダマされた大賞2020秋』のロケでタレントの池田美優が訪れており、同年10月4日に自身のラジオ番組『#みちょパラ』で明かしたところによれば、実写AVの撮影は水の交換が大変という理由により、ロケ当日時点ですでにできなくなっていたという[16]。なお、さいたま市にはプール以外のスポーツシチュエーションでの実写AVも撮影できるうえ、セットも本プールより充実している「2号」と称されるスタジオがあるため、本プールは「元祖」とも称されている[17]

2022年1月7日には、NEKCOM EntertainmentのPC (Steam)/PlayStation 4/PlayStation 5向けコンピュータRPG『昭和米国物語』 (Showa American Story) にこのプールをロケーションしたとうかがえる背景が登場することが報じられている[18]

出典

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  1. ^ 例のプール研究会 2013, p. 29.
  2. ^ “石坂浩二“例のプール”に住んでいたのは「市川崑さん」と真相明かす”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2016年4月7日). オリジナルの2016年10月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161028010650/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160407-OHT1T50156.html 2019年2月26日閲覧。 
  3. ^ “みうらじゅん いやら収集「AV好きで知らぬ者はいない〝例のプール〟 懐かしの事務所は有名物件」”. Zakzak(夕刊フジ) (産業経済新聞社). (2021年3月2日). https://www.zakzak.co.jp/article/20220302-KY5NZ3CA25KHXMITFBEW47AFSU/ 2021年3月3日閲覧。 
  4. ^ ““例のプール”で前野健太がライブ”. 音楽ナタリー (ナタリー). (2023年6月14日). https://natalie.mu/music/news/528692 2023年8月17日閲覧。 
  5. ^ 映画『セフレの品格』主題歌 前野健太「ああ•••」発売記念LIVE〈花園ルームで生音〉”. 前野健太 オフィシャルサイト. 2023年8月17日閲覧。
  6. ^ 例のプール研究会 2013, p. 63.
  7. ^ 例のプール研究会 2013, pp. 60–62.
  8. ^ 例のプール研究会 2013, p. 19.
  9. ^ No.136 Hanazono Room「例のプール」”. ピースタジオ. 2020年5月11日閲覧。
  10. ^ “さかいゆう、新曲PVのロケ場所は“例のプール””. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2014年8月18日). https://natalie.mu/music/news/123896 2021年5月30日閲覧。 
  11. ^ “【イベントレポート】チキパのイベントに“お立ち台の女王”荒木師匠。ららぽーと豊洲がジュリアナ東京に”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2015年7月19日). https://www.barks.jp/news/?id=1000117850 2021年5月30日閲覧。 
  12. ^ “LOOP H☆R、“例のプール”で撮影した「音楽~music~」MV公開”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2020年9月19日). https://natalie.mu/music/news/397260 2021年5月30日閲覧。 
  13. ^ “「例のプールじゃねーか!」 水が苦手なジャミラの“衝撃映像”に、違う意味でネットがざわざわ……”. おたぽる (サイゾー). (2015年11月18日). https://web.archive.org/web/20190413225005/https://otapol.com/2015/11/post-4673.html 2021年5月30日閲覧。 
  14. ^ “NHKに「例のプール」登場か!? ネット大騒ぎ、スタジオ運営会社に聞いてみた”. J-CAST ニュース (ジェイ・キャスト). (2019年1月9日). https://www.j-cast.com/2019/01/09347656.html 2020年5月14日閲覧。 
  15. ^ 栗原潔: “特許庁が「マジックミラー号」を周知商標であると認定した根拠(栗原潔) - エキスパート”. Yahoo!ニュース (2022年11月19日). 2024年5月16日閲覧。
  16. ^ “みちょぱ「いろいろちょっと妄想してしまい……」“例のプール”での撮影を振り返る”. ニッポン放送 NEWS ONLINE (ニッポン放送). (2020年10月8日). https://news.1242.com/article/248318 2021年3月16日閲覧。 
  17. ^ “水着作品ファン騒然…元祖の存在を脅かす“例のプール”2号が進出”. Smart FLASH (光文社). (2020年11月13日). https://smart-flash.jp/entame/122005/ 2021年5月30日閲覧。 
  18. ^ “ジャパニーズRPG『昭和米国物語』発表、日本語対応。 日本の植民地と化した“昭和アメリカ”で大陸横断”. AUTOMATON (アクティブゲーミングメディア). (2022年1月7日). https://automaton-media.com/articles/newsjp/20220107-188183/ 2022年1月8日閲覧。 

参考文献

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  • 例のプール研究会、例のプール研究会(編)、2013、『例のプール』、アスペクト ISBN 9784757222755

外部リンク

[編集]
  • Hanazono Room”. 株式会社ピースタジオ. 2017年10月29日閲覧。