Eudora

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Eudora
開発元 クアルコム / Mozilla Foundation
最新版 OSE 1.0 / 2010年9月13日
最新評価版 OSE 1.0 RC2 / 2010年07月23日(3年前) (2010-07-23[1]
対応OS Windows 2000, XP, Vista / Mac OS X v10.4, v10.5 / Linux
種別 電子メールクライアント
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト Eudora公式
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Eudora(ユードラ)は、かつてMicrosoft Windows並びにMacintoshオペレーティングシステム上で、幅広く使用されていた電子メールクライアントである。

なお、同じくEudoraの名がつくソフトウェアでは「Eudora Internet Mail Server」というサーバパッケージも存在する。


概要[編集]

Eudoraは、もともとはMac OS用のフリーソフト。スティーブ・ドーナーSteve Dorner)が開発し、インターネットの黎明期にMacintoshユーザーの間で人気が出た。その後、米クアルコムが後継バージョンを商用ソフトとして開発。Windows版も加わった。

日本国内では、クニリサーチインターナショナルクアルコムとの提携により、日本語版を1995年に発売。2002年には、オン・ザ・エッヂ(のちのライブドア(2代目))とクニリサーチが提携し、ライブドアが国内における総販売元になった。そして2006年7月、ライブドアからソニック・ソルーションズへと業務移管された。

一方クアルコムは、2006年10月、メールソフトの開発について、オープンソースのWebブラウザー「Firefox」やメールソフト「Thunderbird」などを開発提供しているMozilla Foundationと協力することを発表した。Eudoraにモジラの技術を採用して、オープンソース版(無償版)Eudoraを開発および提供することを明らかにし、実際に2007年8月には、初のオープンソース版Eudoraのベータ版「Eudora 8.0.0b1」がリリース。2010年9月13日にバージョン8は「OSE 1.0」とバージョン名を改めて正式リリースされた。なお、正式版においても提供されているのは英語版のみである。

クアルコムは、オープンソース版の提供に伴い、有償版の販売を終了することを、2006年10月時点に発表していた。また、その時点で提供していた Windows向けの「Eudora 7.1」とMac OS向けの「Eudora 6.2.4」が、有償版の最後のバージョンになることも明らかにしていた。

ソニック・ソルーションズは、2007年9月、日本語版「Eudora 7J for Windows」および「Eudora 6.2J for Mac OS X」の販売を終了した(同製品のサポート業務は2007年12月まで)。この販売終了は、クアルコムのオープンソース化発表に沿うものだと考えられている。

補足[編集]

1988年イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で、スティーヴ・ドーナー(Steve Dorner)により研究の一環として開発され、1991年クアルコム社に買い取られた。その後、2006年10月にクアルコム社がオープンソース化を発表、2007年5月に販売を終了した。商用版はWindows版がv7.1、Macintosh版がv6.2.4が最終版となった(後の節で詳述)。

日本国内では、1995年11月にクニリサーチインターナショナルが商用版であったEudora Proの日本語版の開発・販売を開始[2]2000年9月にはEudoraの配布を開始した[3]2002年3月にオン・ザ・エッヂへ、2006年7月にソニック・ソルーションズへと移管[4]する形で開発・販売ともに継続されてきたが、2007年9月28日をもって販売は終了されている[5]

Eudoraの名はアメリカの作家ユードラ・ウェルティEudora Welty)にちなむ。ウェルティの作品に『Why I Live at the P.O.(わたしはどうして郵便局で暮らすようになったか)』という短編小説がある[6]

オープンソース版[編集]

2006年10月11日クアルコムEudoraの後継としてMozilla Thunderbirdの技術をベースにMozilla Foundationと共同でオープンソースPenelopeの開発を進めることを明らかにし、2007年の前半(予定)に公開すると発表した[7][8]

また、クアルコムは同日最後の商用版「Eudora」v7.1 for Windowsを発売した。商用版の販売は、オープンソース化された「Eudora」の公開後に終了するとのこと。

クアルコムの発表を受け、「Eudora」日本語版の販売およびサポート業務をしているソニック・ソルーションズは、今後も販売およびサポート業務を継続をすると発表[9]。また「Eudora」v7.1 for Windowsを日本語ローカライズして発売、2007年には独自でWindows Vistaに対応する「Eudora」を発売することも発表された[10]。しかし、前述のように、2007年9月28日限りで販売を終了、各種サポート業務も2007年12月21日限りで終了した。

その後前述の通り2010年にオープンソース版1.0がリリースされたが、2013年6月28日にMozillaは「クアルコムはEudoraの開発をもう行っていない」とし、リリースされたOSE1.0も古いThunderbirdをベースにしており、セキュリティ上問題があるとして最新のThunderbird等を使用するよう勧める注意書きが書き加えられ、開発が事実上終了していることが示唆された[11]

脚注[編集]

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  1. ^ Eudora Releases” (英語). MozillaWiki (2010年7月23日). 2010年8月4日閲覧。
  2. ^ 関連する外部リンク:
  3. ^ ソフトウェア内のウィンドウにバナー広告を表示する代わりに利用を無料とするモード、ライセンス料を支払うことで広告を非表示とするモードなどを搭載した(いわゆるアドウェアの形態で動作する)Eudora v4.3-Jを発表。Eudora ProとEudoraを性質の異なる製品と位置づけ、当初はそれぞれのブランドが存在したが、次のバージョンであるv5.0-J以降はEudoraに名称が統一された。また、広告を表示する代わりに利用を無料とするモードもv4.3-J限りで廃止されている。

    関連する外部リンク:
  4. ^ 2006年1月にライブドアよりEudora 7J for Windowsのリリースが発表されていたが、2006年1月のライブドア事件、同年2月の堀江メール問題の影響などにより複数回のリリース延期が行われ、実際のリリースはソニック・ソルーションズへ移管されてからとなった。

    関連する外部リンク:
  5. ^ 日本語版の販売終了に関するプレスリリース
  6. ^ 『Stories, Essays & Memoir』 ISBN 978-1-883011-55-0 ほかに収録
  7. ^ オリジナルである英語版のオープンソース化に関するプレスリリース
  8. ^ 第1弾が2007年8月31日に Eudora 8.0.0 Beta 1 としてリリースされている。
  9. ^ 日本語版の開発・販売に関するプレスリリース
  10. ^ それぞれ Eudora 7J rev 1.0 for Windows、Eudora 7J rev 2.0 for Windows としてリリースされている。
  11. ^ Eudora OSE - MozillaWiki 2013年8月1日閲覧。

外部リンク[編集]