DNAワクチン

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DNAワクチンは、病原体を構成する成分の設計図であるDNAワクチンにしたもの。遺伝子ワクチンとも呼ばれる。筋肉内に投与すると、DNAの指示にしたがって病原体の一部であるタンパク質を合成し、そのタンパク質に対する免疫が作成され疾患の治療に寄与するものである。

概要[編集]

DNAワクチン技術は、エイズインフルエンザなどの感染症がんアレルギーアルツハイマーなどの疾患に対して開発の進んでいる次世代のワクチンで、抗原蛋白質をコードする遺伝子形で抗原生体接種するという、分子生物学的技術を取り入れた最先端の免疫法である[1]

しかしその一方で、DNAワクチンがなぜ効くのかの解明はあまり進んでおらず、より効果的なワクチンの開発や副作用の予防のためにも、免疫学的・生理学的作用メカニズムの解明が急がれている。

DNAワクチンの作用機序[編集]

DNAの右巻きの二重らせん構造(B-DNA)が細胞内でTank-Binding Kinase 1 (TBK1)という酵素(シグナル伝達分子)を介して自然免疫系を活性化することでワクチンの内因性アジュバントとして作用し、自然免疫系活性化のシグナルがDNAワクチンの効果発現に必須である。[2]

日本でのDNAワクチンの取扱いについて[編集]

DNAワクチンの製造過程で、遺伝子組み換え技術の使用は規制の対象となる。

DNAワクチンの保管、運搬、動物への接種等については、規制の対象とならない[3]

脚注[編集]

  1. ^ DNAワクチン技術 株式会社イミュフロンティア
  2. ^ DNAワクチンの作用機序を解明 審良静男 石井健 JSTプロジェクト
  3. ^ DNAワクチンの取扱いについて 農林水産省

外部リンク[編集]