All You Need Is Kill

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All You Need Is Kill』(オール ユー ニード イズ キル)は、桜坂洋・著、安倍吉俊・イラストによる日本ライトノベル

近未来世界を舞台に、時のループに捕らえられた主人公の成長と運命を描いた物語(いわゆるループもの)で、桜坂洋の出世作となったSF小説筒井康隆らに激賞され[1][2]星雲賞候補作にもなった。

あらすじ[編集]

舞台は、「ギタイ」と呼ばれる異星人が地球に送りこんだ土木作業ロボットが進化し、その襲撃を受ける地球。世界各国でギタイの侵略が進みつつあった。主人公キリヤ・ケイジは、ギタイと戦う統合防疫軍に初年兵として入隊する。そこで、圧倒的な戦闘力を持っている若き少女兵士リタ・ヴラタスキと出会う。

ある日、キリヤは初出撃で死亡するが、なぜか意識を取り戻すと「出撃前日の朝に戻っている」という怪現象に見舞われ、それが幾度も繰り返される。生と死を繰り返す中、記憶だけが蓄積される事を知り、ギタイを倒すためにあらゆる手段を講じ、リタに匹敵する戦闘力を身につけていく。キリヤは戦士として激化する戦いを生き抜いていく。

主な登場人物[編集]

キリヤ・ケイジ
主人公兼語り部(本書は基本的に彼の一人称で語られる)。統合防疫軍の初年兵。激戦区で死亡するが、気がつくと前日に戻っているというループに巻き込まれる。何度も戦いを繰り返すうちに経験を積み腕利きの兵士に成長していく。
リタ・ヴラタスキ
US特殊部隊に所属している精鋭。圧倒的な戦闘能力を持っており、英雄扱いされている。
シャスタ・レイル
リタ専属の整備兵。桜坂作品おなじみの眼鏡キャラ。カプセルトイコレクターである。
バルトロメ・フェレウ
キリヤの所属している小隊の軍曹。超絶な体育会系で身体のほとんどが筋肉で出来ているとまで言われているが、面倒見はなかなか良い。

既刊[編集]

集英社スーパーダッシュ文庫刊。

実写映画版[編集]

2004年12月に刊行されたあと2009年7月、アメリカにてビズメディアの翻訳SFレーベル「Haikasoru」から英訳版が刊行された。

2010年4月にビズメディアはワーナー・ブラザーズに映画化権を売却した。ダンテ・ハーパーが脚色した脚本を300万ドル(約2億8000万円)近い金額でワーナーがオプション購入した。トム・クルーズ主演、ダグ・リーマン監督で2013年度中に製作が開始された[3]。タイトルを『Edge Of Tomorrow』に変更し、アメリカでは2014年6月6日に公開される予定である[4]

漫画版[編集]

週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて同名の漫画版が2014年6・7合併号から連載中。漫画版は竹内良輔が構成、『ヒカルの碁』『DEATH NOTE』『バクマン。』の小畑健が作画を担当。

脚注[編集]

  1. ^ 対談 筒井康隆+東浩紀 キャラクター小説とポストモダン、群像 2007夏号、講談社2007年6月
  2. ^ 初版時の帯に「神林長平氏大絶賛!」の記載ならびに同氏による推薦文、2004年12月
  3. ^ Warners Makes 7-Figure Spec Deal For Japanese Novel 'All You Need Is Kill'、deadline.com、2010年4月5日
  4. ^ Comic-Con: Tom Cruise Shows Up For ‘Edge Of Tomorrow’ Panel、deadline.com、2013年7月20日

外部リンク[編集]