速水敬二

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速水 敬二(はやみ けいじ、1901年明治34年)2月5日 - 1974年昭和49年)7月8日)は、日本の哲学者三重県出身。京都帝国大学卒業。1946年(昭和21年)國學院大學教授となり、1962年(昭和37年)学位論文『誰 顔の形而上学』で同大より文学博士。専門はヘーゲルの哲学

「学者一家」として知られる東畑家の次男坊で、速水家に婿養子に入った。戦後の農業政策や経済政策に多大な影響を及ぼし文化勲章を受章した農業経済学者東畑精一は実兄、京都学派を代表する哲学者の一人で戦前は近衛文麿私的政策顧問としても活躍した三木清は実妹・喜美子の夫にあたる( → 詳細は東畑精一の親族を参照)。弟に、建築家の東畑謙三、農林事務次官を務めた東畑四郎がいる。

長男の速水融歴史人口学者で、こちらも文化勲章を受章している。次男の速水格は、古生物学者である。

著書

  • 『哲学年表』 岩波書店、1939年
  • 『ロゴスの研究』 小山書店、1942年
  • 『哲学通史』1–3  筑摩書房、1950–58年
  • 『哲学研究提要』1  第一出版、1951年
  • 『誰 顔の形而上学』 筑摩書房、1956年
  • 『吾・君・彼 自由と人間存在』 筑摩書房、1966年
  • 『ルネッサンス期の哲学』 筑摩叢書、1967年
  • 『古代・中世の哲学』 筑摩叢書、1968年
  • 『ヘーゲルの修業遍歴時代』 筑摩書房、1974年

翻訳

  • ヘーゲル『ヘーゲル論理学』エンチクロペディ緒論及び第一部  鉄塔書院、1929年
  • ガンス『ヘーゲル法の哲学綱要』 岡田隆平共訳、鉄塔書院、1931年
  • ヴィンデルバンド『哲学概論』 高桑純夫山本光雄共訳、岩波文庫、1936年
  • 『哲学者の言葉』「希臘の巻」 坂田徳男共編、小山書店、1938年
  • ヘーゲル『ヘーゲル哲学体系』 筑摩書房、1949年
  • ヘーゲル『法の哲学 自然法及び国家学』ヘーゲル全集 9  岡田隆平共訳、岩波書店、1950年

参考

  • 日本人名大辞典