高杉晋吾
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高杉 晋吾(たかすぎ しんご、1933年3月18日[1] - )は日本の社会評論家、ジャーナリスト。本名、石川晋吾。
来歴
秋田県秋田市生まれ。1957年、早稲田大学第一文学部卒業。団体記者を経て、1962年、日本社会党機関紙「社会新報」記者となるが、1970年にフリーランスとなり、『朝日ジャーナル』『現代の眼』などにルポや論文を発表[2]。
袴田事件を当初[いつ?][3]から冤罪であると考え、死刑判決後にルポを発表するなど20年にわたり支援活動に携わる。人体実験についての著作も複数ある。
取材した事件
著書
- 『頭脳支配』三一新書 1971
- 『差別構造の解体へ 保安処分とファシズム「医」思想』三一書房 1972
- 『現代日本の差別構造 「健全者」幻想の破産』三一書房 1973
- 『日本医療の原罪 人体実験と戦争責任』亜紀書房 1973
- 『日本の人体実験 その思想と構造』三笠書房 1973
- 『教育棄民 選別と差別に抗する青春群像』ダイヤモンド社 1974
- 『国家と殺意 保安処分=管理と虐殺の時代』田畑書店 1974
- 『部落差別と八鹿高校』三一新書 1975
- 『教育差別からの解放』三一書房 1976
- 『ルポ職業病棟』ダイヤモンド社 1976
- 『障害者解放と労働運動』社会評論社 1977
- 『部落差別と冤罪』三一新書 1977
- 『受験校 つくられる神童たち エリート教育の内側をえぐる』学陽書房 1979 ドキュメント現代の教育
- 『権力の犯罪 ドキュメント冤罪』新泉社 1980 のち講談社文庫
- 『死に急ぐ子どもたち 学校教育を撃つ』三一書房 1980
- 『日本のダム』三省堂選書 1980
- 『地獄のゴングが鳴った』三一新書 1981
- 『不安な教師たち』日本書籍 1981
- 『七三一部隊細菌戦の医師を追え 今も続く恐怖の人体実験』徳間書店 1982
- 『生と死の差別構造』三一書房 1983
- 『黒いカプセル 死を招く薬の犯罪 告発ルポ』合同出版 1984
- 『にっぽん国角栄村』三一書房 1984
- 『にっぽんのアウシュウィッツを追って』教育史料出版会 1984
- 『水が滅びる』三一書房 1986
- 『子どもに何が起きているのか』三一新書 1987
- 『主婦が変われば社会が変わる ルポ・生活クラブ生協』海鳴社 1988
- 『産業廃棄物』岩波新書 1991
- 『産業エコロジー革命』日本経済新聞社 1992
- 『環境国家への挑戦 循環型社会をめざして』日本放送出版協会・NHKブックス 1993
- 『北九州エコタウンを見に行く。 循環型産業都市モデル』ダイヤモンド社 1999
- 『循環型社会の「モデル」がここにある。 時代を切り拓く「勇者」の条件』ダイヤモンド社 2001
- 『洗剤ゼロへの挑戦 「洗剤ゼロ・コース」洗濯機のインパクト』ダイヤモンド社 2003
- 『崩壊する産廃政策 ルポ青森・岩手産廃不法投棄事件』日本評論社 2003
- 『土壌汚染リスク 「現場」の実態と解決モデル』ダイヤモンド社 2004
- 『谷間の虚構 真相・日本の貌と八ツ場ダム』三五館 2010
- 『袴田事件・冤罪の構造 死刑囚に再審無罪へのゴングが鳴った』合同出版 2014
関連人物
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.455
- ^ 『部落差別と八鹿高校』著者略歴
- ^ 「私が、元日本フェザー級6位、袴田巌が巻き込まれている事件を知ったのは最近のことである」と著書の冒頭に書いているのに、当初とは何を指すのか不明。
- ^ 『日本の人体実験』152~153ページ
- ^ 臺実験をめぐる医師たちの賛否論について高杉は、「『他人の脳を、その人に断りもなくとり去ることは良いことか悪いことか』といった」問題は「素人には自明のことがら」であり、「その後、実害があったかなかったかの論議は本人の意志にそむいてやられる人体実験が成り立たないことを前提とすれば、余計なこと」だとしている[4]。
- ^ 五木寛之『こがね虫たちの夜』