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ピアノソナタ第13番 (シューベルト)

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ピアノソナタ第13番 イ長調 作品120 D 664 は、フランツ・シューベルト1819年の夏頃に作曲したピアノソナタ

3楽章構成の小規模ソナタで優雅な小品として愛好者も多い。後年のピアノソナタ第20番は4楽章の大作なので「イ長調大ソナタ」、本作を「イ長調小ソナタ」と称される場合もある。

曲の構成

  • 第1楽章 アレグロ・モデラート
    イ長調、4分の4拍子ソナタ形式
    冒頭のCis-D-Eの進行が繰り返され、浮遊感を演出している。右手は音域の広いCis-A-Eの三和音であるが、多くの解説では指が届かない場合はアルペジョ奏法でも良いとされている。展開部には両手にオクターブで音階を駆け上がるパッセージの連続があるが、作者時代のピアノ(フォルテピアノ)は打鍵が軽かったので、現代のピアノよりも演奏は容易であった。再現部以降は形式どおり。
  • 第2楽章 アンダンテ
    ニ長調、4分の3拍子。
    4分音符1つと8分音符4つのリズムが支配しており、長短調が交錯していて微妙な陰影を醸し出している。
  • 第3楽章 アレグロ
    イ長調、8分の6拍子、ソナタ形式。
    モーツァルト風な愉悦に満ち溢れた旋律に始まる軽快な終楽章で、華々しい音階進行が全曲を駆け巡る。

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