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長寶寺

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長寳寺
本堂
所在地 大阪府大阪市平野区平野本町3丁目4-23
位置 北緯34度37分29.3秒 東経135度33分11.3秒 / 北緯34.624806度 東経135.553139度 / 34.624806; 135.553139座標: 北緯34度37分29.3秒 東経135度33分11.3秒 / 北緯34.624806度 東経135.553139度 / 34.624806; 135.553139
山号 王舎山
院号 長生院
宗派 高野山真言宗
本尊 十一面観音菩薩
札所等 摂津国八十八箇所第38番
摂津国三十三箇所第31番
尼寺霊場第22番
公式サイト 平野 長寳寺 高野山真言宗 大阪
法人番号 6120005001439 ウィキデータを編集
長寶寺の位置(大阪市内)
長寶寺
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長寳寺(ちょうほうじ)は、大阪市平野区平野本町にある高野山真言宗の寺院。

歴史

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創建は、大同年間(806年 - 810年)と伝える。寺伝によれば、開山は坂上田村麻呂の娘で、平野庄領主の坂上広野(坂上廣野麻呂)の妹の坂上春子(慈心大姉)とされる。春子は桓武天皇であった。延暦25年(806年)に桓武天皇が崩御すると、春子は空海(弘法大師)に帰依して剃髪し、慈心尼と称した。寺は父の坂上田村麻呂(父)が大同年間(806-810年)に建立したという。

南北朝時代には、後醍醐天皇大和国吉野奈良県)に向かう途中に、当寺を仮の皇居とした。その際に「王舎山」の山号が下賜された。 元亨年間(1321年-1324年)に笠置城京都府)が落城のときに、61人が戦死し、その妻女たちが当寺で出家したと伝えられている。

広大な寺域に多くの堂宇があったが、元弘の乱(1331年)、建武年間 (南北朝の争い)、元和大坂夏の陣(1615年))の兵火により、灰燼に帰した。

「平野郷町誌」によれば、現在の本堂・庫裡は、当寺第三十三代・慈源大姉の時、天保年間(1830-1844年)に再建されたと言う。なお、当寺の住職は代々坂上家の女子が補されることになっている。

境内

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  • 本堂 - 本尊として十一面観世音菩薩像(毎年5月18日に開扉)を安置する。寺伝によれば、この像は仏師・春日作で、坂上田村麻呂の念持仏であるという。他に閻魔王(えんまおう)像(毎年5月18日に開扉)を安置する。
  • 密祖堂(大師堂) - 宗祖空海(弘法大師)像を安置する。もと田村堂と称し、江戸時代までは、坂上田村麻呂像(伝・坂上廣野麻呂作))が安置されていたが、明治時代廃仏毀釈により、田村麻呂像は杭全神社(くまたじんじゃ)に移され、杭全神社境内の大師堂にあった弘法大師像が長寳寺に移された。

境内の手水鉢には、水神に祈願するため、瓢箪(ひょうたん)を模した石に、柄杓(ひしゃく)で水を掛けるようになっている。

境内には他に鎮守社があり、山門前の右側には「後醍醐天皇行在所跡」の石碑がある。

閻魔王に関する伝承

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寺に所蔵される『よみがえり草紙』によれば、本堂に安置される閻魔王は、永享11年(1439年)6月6日、慶心坊尼を頓死させた。頓死させた理由は、存命中に仏道の修行を怠(なま)けると地獄に堕ちるということを知らせるために、地獄の恐ろしさを見聞させ、逆修を勧めさせるためであった。閻魔王は「閻魔大王の証判を持つ物は地獄に落ちない」といい、閻魔王の証判をもっていた慶心坊尼は地獄に堕ちた3日後に蘇生したという。

その後、嘉吉元年(1441年)10月15日、読経中の慶心坊尼が青蜘蛛(くも)をつかむと青蜘蛛は舎利に変わったという。嘉吉2年(1442年)、慶心坊尼が逆修供養を営んだ際に、客僧が来訪し、閻魔王の木像を刻んで姿を消した。その客僧が閻魔王であったという。

「青蜘蛛の舎利」、「閻魔大王木像」、「閻魔大王実判」は現在も、長寳寺に伝わっている。

慶心坊尼が、この出来事を書いたものが、『よみがえりの草紙』で、逆修を勧めるために書いたものが『逆修講縁起』である。

年に一度、5月18日に本尊十一面観世音菩薩とともに、閻魔王木像が開扉されて、僧侶により法要が行われる。また、僧侶が閻魔王像の前にて宝印を参拝者の体に触れて加持を行う。

現在、授与品として、「閻魔大王実判宝印」、「閻魔大王実判御札」があり、朱色(朱印)で閻魔大王実判(書き判・花押)が記してある。

文化財

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重要文化財
  • 絹本著色仏涅槃図(建武2年(1335年)に坂上利増が寄進)
  • 梵鐘建久3年(1192年)作)
その他
  • よみがえりの草紙
  • 逆修講縁起
  • 開山慈心大師霊牌

年中行事

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  • 5月18日 本尊十一面観世音菩薩・閻魔大王の厨子開扉
  • 7月14日 「神輿(みこし)渡御」
  • 8月23・24日 地蔵
  • 10月18日 大般若転読法会
  • 毎月21日 お大師参り

札所

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御詠歌

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かりのよは さもあらばあれ ゆくすゑの ながきたからの てらにもうでん

交通アクセス

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外部リンク

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