贄田直樹

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贄田 直樹にえだ なおき[1][2]1961年昭和36年〉[1][2]4月29日[要出典] - )は日本映画彫刻家多摩美術大学卒。工房U-ART所属[1][2]東京都出身[1][2]

来歴[編集]

東武ワールドスクウェアの造型作業に従事した縁で、東宝映像美術に契約スタッフとして参加[1]

映画『ゴジラvsメカゴジラ』(1993年)から『モスラ3 キングギドラ来襲』(1998年)まで東宝特撮映画の怪獣造型でメカニカルや電飾などを制作した[1][2]。『vsメカゴジラ』では、ゴジラ頭部のラジコン操作を担当したが、メカの動きにタイムラグがあったためNGを連発してしまい[1]、翌年の『ゴジラvsスペースゴジラ』では自ら頭部ギミックを一新し、上下の可動のみだったゴジラ頭部の左右への首振りも実現した[1][2]

テーマパーク建築にも携わったのち、東宝映像美術から工房U-ARTへ移籍し、テーマパークのキャラクター造形や店舗装飾などを手掛ける[1][2]

代表作[編集]

映画[編集]

公開年月日 作品名 制作(配給) 役職 担当怪獣
1989年 7月22日 ガンヘッド サンライズ
バンダイ
角川書店
IMAGICA
東宝映画
東宝
造形助手(メカニック担当) ガンヘッド
1993年 12月11日 ゴジラvsメカゴジラ 東宝映画
東宝
ゴジラ[1]
1994年 7月9日 ヤマトタケル ヤマタノオロチ
12月10日 ゴジラvsスペースゴジラ ゴジラ[1]
1995年 12月9日 ゴジラvsデストロイア
1996年 12月14日 モスラ モスラ成虫
1997年 12月13日 モスラ2 海底の大決戦 レインボーモスラ
水中モードモスラ
1998年 12月12日 モスラ3 キングギドラ来襲 原始モスラ幼虫

テーマパーク[編集]

期間 テーマパーク名 会社 担当施設 製作会社、スポンサー 役職
1990年4月22日 スペースワールド 全エリア 東宝映像美術 造形助手
1993年4月24日 東武ワールドスクウェア アメリカゾーン
ニューヨーク地域
1994年3月19日 1998年3月 サンリオピューロランド サンリオエンターテイメント 怪獣プラネットゴジラ バンダイ
東宝映像美術
ハーモニーランド

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k VSデストロイアコンプリーション 2017, p. 47, 「STAFF MESSAGE 贄田直樹」
  2. ^ a b c d e f g VSスペースゴジラコンプリーション 2021, p. 41, 「STAFF MESSAGE 贄田直樹」

参考文献[編集]

  • 監修:川北紘一『ゴジラVSメカゴジラ SUPER DATA BOOK』講談社、1993年。ISBN 4-06-103289-5 
  • ヤマダマサミ『大ゴジラ図鑑・1巻』ホビージャパン、1995年。ISBN 4-89-425059-4 
  • コンプリーションシリーズ(ホビージャパン)
    • 『ゴジラVSデストロイア コンプリーション』ホビージャパン、2017年12月9日。ISBN 978-4-7986-1581-3 
    • 『ゴジラVSスペースゴジラ コンプリーション』ホビージャパン、2021年3月31日。ISBN 978-4-7986-2463-1