蒲牢

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蒲牢(ほろう)は、中国神話怪物。形状はに似ている。龍の子である「竜生九子」の一つ。

竜頭の由来となった蒲牢[編集]

蒲牢。武漢市長春観にて。
蒲牢

龍生九子の一、蒲牢は吼えることを好むという。蒲牢が吼えるのはに襲われている時とも、逆に襲っている時ともいわれ、または、蒲牢に襲われた鯨が吼えていて、それを蒲牢が好む、ともされる。故に梵鐘などの釣鐘の鈕(釣鐘上部の、吊るすために綱などを通す部分)の飾りとなり、鐘の音を大きく響かせるのを手伝っているという。この鈕の事を日本では『竜頭』(りゅうず)と言う。腕時計の竜頭はこれに由来するとされる。鐘繋がりで時計の装飾に蒲牢が施されていたのが、腕時計のゼンマイ巻きの装飾になり、簡素化されて龍の装飾は無くなったが言葉だけが残った、とされる。なお、日本の梵鐘は中国の様式を倣ったものが大半で、朝鮮鐘を倣ったものはごく例外的なものとされている。竜頭も蒲牢そのものである。

参考文献[編集]

  • 坪井良平
    • 『梵鐘と考古学』ビジネス教育出版社、1989年10月、ISBN 4828308040
    • 『梵鐘と古文化』ビジネス教育出版社、1993年10月、ISBN 4828308105
    • 『梵鐘の研究』ビジネス教育出版社、1991年7月、ISBN 4828308059
    • 『永遠に生き続ける文化遺産 歴史考古学の研究』ビジネス教育出版社、1984年10月、ISBN 482838409X
    • 『忘れられた文化財を探る 梵鐘の研究』ビジネス教育出版社、ISBN 4828308059

関連項目[編集]

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