自沈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

自沈(じちん)は、船舶船長命令の下、乗組員、またはそれに類する者の手によって、意図的に沈没させること。

主に航行不能に陥った軍艦などが機密保持、鹵獲防止などを目的として行う。キングストン弁を開放し、味方駆逐艦等の護衛艦艇が砲撃雷撃を行い実行することが多い。海軍同士の激突となった太平洋戦争では、敵味方問わず多くの艦船が自沈処分された。

また、港湾防衛戦の折、敵艦船・揚陸艇などの湾内侵入・上陸を防ぐため、湾口等に予め味方艦艇を多数自沈させ、水面下にバリケードを作る目的で行われることがある。この場合、輸送船や旧式軍艦を自沈させる場合が多い。これを戦略として用いた例は、日露戦争での旅順港閉塞作戦第一次世界大戦でのゼーブルッヘ閉塞作戦である。

史上最大の自沈は、第一次世界大戦後の1919年6月21日に発生したドイツ艦隊によるものである。イギリスのスカパ・フローに抑留されていたドイツ艦隊が、イギリスによる接収を避けるために、艦隊ごと一斉に自沈している

他には第二次世界大戦中の1942年11月27日にフランス艦隊がトゥーロンで自沈した例がある。

関連項目[編集]