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粟島(大阪屋ショップ前)駅

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粟島駅から転送)
粟島(大阪屋ショップ前)駅
全景(2018年1月)
あわじま
Awajima
C30 下奥井 (0.8 km)
(0.4 km) 越中中島 C32
地図
所在地 富山県富山市粟島町3丁目21番地
北緯36度43分9.5秒 東経137度13分29.3秒 / 北緯36.719306度 東経137.224806度 / 36.719306; 137.224806座標: 北緯36度43分9.5秒 東経137度13分29.3秒 / 北緯36.719306度 東経137.224806度 / 36.719306; 137.224806
駅番号 C31
所属事業者 富山地方鉄道
所属路線 富山港線
キロ程 2.9 km(富山駅起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
340[1]人/日
-2019年-
開業年月日 2006年平成18年)4月29日
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粟島(大阪屋ショップ前)駅(あわじま おおさかやショップまええき)は、富山県富山市粟島町3丁目にある、富山地方鉄道富山港線である。駅番号C31

歴史

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富山港線の富山ライトレールへの経営移管にあたっては、当初より複数の新駅を設置することが計画されていたが、2003年平成15年)11月27日の富山市議会建設委員会における富山港線路面電車化検討委員会の中間報告においては富山市千代田町附近等に新駅を設置することが提案された[2][3]。これによって事業計画は進められ、2005年(平成17年)2月18日に富山ライトレールは国土交通省より新駅設置の認可を受け、2006年(平成18年)4月29日の富山ライトレール富山港線の開業と共に当駅が新設された[4][5]。当駅等を含む新駅の開業によりそれまで富山港線の駅間距離は平均888 mであったが、富山ライトレールへの移管開業後は546 mとなり、土居靖範はこれを「利用者が駅に一層アクセスしやすくなる」施策と評価している[2]

駅名については駅命名権(ネーミングライツ)の募集によって大阪屋ショップに有償譲渡され、粟島(大阪屋ショップ前)駅と命名された[6]。括弧書きとされたのは富山県内の複数店舗を有する大阪屋ショップの名称のみを用いると混乱を招く可能性があるとされたための措置で、学識者や地元代表者から成る新電停名称選定委員会の検討を経て決定された[7][8][9]。これにより大阪屋ショップに対しては命名権の販売価格を減額した[8]

富山ライトレールは駅名について当初「正式名称を粟島駅とし、粟島(大阪屋ショップ前)駅は利用者向けの名称として用いる」と発表していた[8][9]。しかし開業初年度の『鉄道要覧』(2006年度版)の掲載路線図には括弧付きの「粟島(大阪屋ショップ前)駅」と記載され[10]、実際には括弧付きの駅名表記が広く用いられている[11][5][12]

なお、当駅の駅名標では漢字表記を「粟島(大阪屋ショップ前)」としつつ、読み表記は「あわじま / Awajima」のみとするレイアウトとなっており、括弧付きでない表記が使われている事例の一つとなっている[13]

年表

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  • 2003年平成15年)
    • 7月27日:富山市議会建設委員会における富山港線の路面電車化に係る報告において600m毎に新駅を設置する計画が発表される[2]
    • 11月27日:富山市議会建設委員会における富山港線路面電車化検討委員会の中間報告において旅客の利便性向上のために富山市千代田町附近に新駅を設置することが提案される[3]
  • 2004年(平成16年)6月11日:富山市と富山ライトレールが4箇所に新駅を設置する方針を固める[2][14]
  • 2005年(平成17年)
    • 2月18日:国土交通省が富山ライトレールに対し新駅設置等を含む事業計画を認可する[4]
    • 10月3日:富山ライトレールが越中中島駅 - 下奥井駅間に新設する駅等の命名権を1,500万円にて販売することを発表する[15]
    • 12月2日:富山ライトレールが駅名を決定する[7][8]
  • 2006年(平成18年)4月29日:富山ライトレール富山港線の駅として開業する[5]
  • 2020年令和2年)2月22日富山ライトレール富山地方鉄道に吸収合併されることに伴い、富山地方鉄道の駅となる[16][17]

駅構造

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相対式ホーム2面2線を有する地上駅である[18]。交換可能駅であり、下り線が直線となっている[18]

ホームは低床ホームとなっており、旅客上屋等の設備が設けられている[19][20]。富山ライトレール富山港線の各駅及び各停留場においては、各電停の旅客上屋壁面を「個性化壁」と称して駅周辺の文化や歴史を伝える意匠を施しているが、当駅においては宮田裕美詠がデザインを手がけ、富岩運河がモチーフとなったイメージグラフィックが掲出されている[21]。当駅における個性化壁の協賛企業は、大阪屋ショップである[21]

当駅東側には大阪屋ショップ粟島店の駐車場が広がっているが[18]、この駐車場は同店において所定の商品券を購入すればパークアンドライド駐車場として利用できる[22]

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 富山港線 下り 岩瀬浜方面
2 上り 富山駅方面

利用状況

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近年の1日平均乗降人員は以下の通り。[23][24]

年度 1日平均
乗降人員
2013年 310
2014年 251
2015年 273
2016年 225
2017年 272
2018年 340

駅周辺

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隣の駅

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富山地方鉄道
富山港線
下奥井駅 (C30) - 粟島(大阪屋ショップ前)駅 (C31) - 越中中島駅 (C32)

脚注

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  1. ^ 富山県 駅乗降客数”. 2021年4月19日閲覧。
  2. ^ a b c d 土居靖範、「JR富山港線のLRT転換と課題(上)」、『立命館経営学』第43巻6号所収、2005年(平成17年)3月、立命館大学
  3. ^ a b 「富山港線の路面電車化、第三セクター経営が望ましい 初期投資は45億円 富山市議会建設委で中間報告を提示」、『富山新聞』(4面)、2003年(平成15年)11月28日、富山新聞社
  4. ^ a b 「LRT工事を認可 国土交通省が森市長に」、『富山新聞』(4面)、2005年(平成17年)2月19日、富山新聞社
  5. ^ a b c 今尾恵介監修、『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線 6号』(35頁)、2008年(平成20年)10月、新潮社
  6. ^ 富山ライトレール記録誌編集委員会、84-85頁。
  7. ^ a b 「新設の電停名と車両愛称決まる 富山ライトレール」、『朝日新聞』(富山全県1地方・31面)、2005年(平成17年)12月3日、朝日新聞社
  8. ^ a b c d 「富山ライトレールが2社に電停命名権 インテックと大阪屋ショップ 車両愛称はポートラム」、『富山新聞』(19面)、2005年(平成17年)12月3日、富山新聞
  9. ^ a b 「富山ライトレール 車両愛称は「ポートラム」 電停5カ所も名称決定」、『北日本新聞』(1面)、2005年(平成17年)12月3日、北日本新聞社
  10. ^ 国土交通省鉄道局 (監修)『鉄道要覧 平成18年度』電気車研究会、2006年、304頁。ISBN 978-4885481086 
  11. ^ 日外アソシエーツ 編『新訂 全国地名駅名よみかた辞典 平成の市町村大合併対応』日外アソシエーツ、2006年、1105頁。ISBN 978-4816920097 
  12. ^ 星野真太郎『全国駅名事典』創元社、2016年、351頁。ISBN 978-4422240756 
  13. ^ 富山ライトレール記録誌編集委員会、85頁。
  14. ^ 「富山港線の路面電車化 4カ所に新駅設置 犬島新町・千代田町・永楽町・牛島新町 富山市など国交省と調整」、『北日本新聞』(1面〉、2004年(平成16年)6月12日、北日本新聞社
  15. ^ 「新停留所の命名権、1500万円で販売 富山ライトレール」、『富山新聞』(30面)、2005年(平成17年)10月4日、富山新聞社
  16. ^ “富山ライトレール、2月22日に富山地鉄が吸収合併”. 日本経済新聞. (2020年2月21日). オリジナルの2020年2月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200222034302/https://r.nikkei.com/article/DGXMZO55944650R20C20A2LB0000 2020年2月22日閲覧。 
  17. ^ “富山駅南・北の路面電車 20年3月21日に接続 運賃210円”. 日本経済新聞. (2019年10月1日). オリジナルの2019年10月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20191005002058/https://r.nikkei.com/article/DGXMZO50447440R01C19A0LB0000 2020年2月20日閲覧。 
  18. ^ a b c 川島令三 編『中部ライン 全線・全駅・全配線』 第7巻 富山・糸魚川・黒部エリア、講談社、2010年10月、18、85頁。 
  19. ^ 室哲雄、「日本初の本格的なLRTの導入・その成果と今後の展開――富山県富山市――」、『IATSS review』第34巻2号所収、2009年(平成21年)8月、国際交通安全学会
  20. ^ 富山ライトレール記録誌編集委員会、75頁。
  21. ^ a b 富山ライトレール記録誌編集委員会、87頁。
  22. ^ 「乗り継ぎ」実験/公共交通利用促す機会に - 2009年(平成21年)2月17日、北日本新聞社
  23. ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ)2011-2015年 uMap - 駅別乗降客数マップ 、2019年9月4日閲覧
  24. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月15日閲覧

参考文献

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  • 富山ライトレール記録誌編集委員会 編『富山ライトレールの誕生』富山市、2007年。ISBN 978-4306085152 

関連項目

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外部リンク

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