富山ライトレール
![]() 本社屋(2012年) | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
![]() 〒931-8325 富山県富山市城川原三丁目3番45号 北緯36度43分52.74秒 東経137度13分33.29秒 / 北緯36.7313167度 東経137.2259139度座標: 北緯36度43分52.74秒 東経137度13分33.29秒 / 北緯36.7313167度 東経137.2259139度 |
設立 | 2004年4月21日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 |
8230001004630 ![]() |
事業内容 |
旅客鉄道事業 一般乗合旅客自動車運送事業 |
代表者 | 代表取締役社長 粟島 康夫 |
資本金 |
4億9800万円 (2019年3月31日時点[1]) |
発行済株式総数 | 9,960株 |
売上高 |
2億9066万5120円 (2019年3月期[1]) |
営業利益 |
△1億2309万4311円 (2019年3月期[1]) |
純利益 |
2239万3635円 (2019年3月期[1]) |
純資産 |
5億1276万8849円 (2019年3月31日時点[1]) |
総資産 |
6億5226万360円 (2019年3月31日時点[1]) |
従業員数 | 26人(2019年3月31日時点[2]) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
富山市 33.13% 富山県 10.07% 北陸電力 10.04% インテック 10.04% 富山地方鉄道 6.03% (2019年3月31日現在[3]) |
特記事項:2020年2月22日に富山地方鉄道に吸収合併[4][5]。 |
富山ライトレール株式会社(とやまライトレール、英: Toyama Light Rail Co., Ltd.)は、富山県富山市で富山港線を運営していた第三セクター方式の鉄軌道・バス事業者。本社を城川原駅に隣接する富山県富山市城川原三丁目3番45号に置いていた。
2020年3月21日の富山駅南北接続事業完成に先立って、同年2月22日に富山ライトレールは富山軌道線(市内電車)を運営する富山地方鉄道に吸収合併された[4][5]。
沿革[編集]
- 2004年(平成16年)
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)4月1日:フィーダーバスの運行主体が、富山市から富山ライトレールに移管。
- 2010年(平成22年):富山市長の森雅志が「日本初の本格的LRTとなる富山ライトレールを公設民営により整備するなど、公共交通活性化を軸としたコンパクトで持続可能なまちづくりを提唱し、全国地方都市の先駆的モデルとなる取り組みに尽力した」ことで第54回交通文化賞受賞。
- 2020年(令和2年)
鉄軌道事業[編集]
路線[編集]
2020年(令和2年)2月22日まで以下の路線を運営していた[9][4][5]。詳細は以下の項目を参照。
富山港線は元は西日本旅客鉄道(JR西日本)の路線で、それをライトレール化して富山ライトレールが運営していた。さらに前はその前身である日本国有鉄道(国鉄)の路線で、国有化前は富山地方鉄道が富岩線として保有していた。また、併用軌道区間内のレールはドイツから輸入された。
富山駅北駅から奥田中学校前駅の直前までは、道路上に新設された併用軌道を走る軌道区間で、奥田中学校前駅から岩瀬浜駅までが在来の専用軌道を走る鉄道事業区間となる。軌道区間の都市計画上の名称は「富山ライトレール線」だが、軌道法や鉄道事業法に基づく手続きでは軌道区間、鉄道事業区間ともに「富山港線」の名称がそのまま使われている。
JR西日本・あいの風とやま鉄道の富山駅高架化後は、既存の富山地方鉄道富山軌道線と相互に乗り入れる構想が2010年頃から本格化し、2013年(平成25年)4月26日、国土交通省が富山地方鉄道と富山市による富山軌道線延伸事業を認定した際の審議資料では、第二期事業として富山ライトレールとの接続を平成30年度(2018年度)に開業させる方針が盛り込まれた[10]。2015年12月4日、国土交通省は富山市と富山ライトレール・富山地方鉄道から出されていた軌道運送高度化実施計画の変更を12月7日付で認めると発表した[11]。既存区間も含めた富山ライトレールの軌道区間は上下分離がおこなわれ、富山市が軌道施設を保有する形に変更される[12](「富山地方鉄道富山軌道線#富山駅路面電車南北接続事業」も参照)。
2020年(令和2年)2月22日に上述した運営体制の変更が行われ、富山港線は(およそ76年8か月ぶりに)富山地方鉄道によって運営されることとなった[9][4][5]。富山軌道線との接続後は同線と一体で運行される[9][13]。
車両[編集]
- TLR0600形
- 詳細は「富山ライトレールTLR0600形電車」を参照
- 新潟トランシスで製造された2車体連節低床式路面電車で、開業に合わせて7編成が導入された。現在は8編成を保有。
- 一般公募で決まった「ポートラム」という愛称が付けられている。これは「港」(=port)と「路面電車」(=tram)を組み合わせた造語である。
- 外装は立山の新雪をイメージした白色を基調としている。また、フロントガラスの下縁部と乗降口の周囲には、編成ごとに異なるアクセントカラー(虹にちなんだ7色:赤、橙、黄、黄緑、緑、青、紫)が施されている。
- マスコットキャラクターとして、富山県立富山北部高等学校情報デザイン科の生徒によりデザインされた、ネコと電車をモチーフとする「とれねこ」がある。開業時の編成数と同じ「7匹」がおり、編成に対応してそれぞれ特徴と性格が設定されている。
- 2018年5月に1編成の増備予定を発表し[14]、2019年3月に導入され3月22日より運行を開始する[15]。
バス事業[編集]

富山港線の蓮町駅・岩瀬浜駅に接続するフィーダーバス2路線を運行していた。2006年4月の富山港線の移管開業に合わせて、富山市が試験的に運行を開始した。2007年4月から本格運行となり、運行主体が富山ライトレールに移管された。なお、実際の運行は一貫して、富山地方鉄道に委託されていた。
主要経由地
開業後の経営状況[編集]
2006年度は、開業が4月であったために固定資産税が発生しなかったことなどから、268万円の当期純利益を計上した。
2007年度は運賃を本来の水準に引き上げたことなどから、418万円の当期純利益を計上した。損益計算書にはフィーダーバスの収支が加えられたが、運行費用は全て富山市からの補助金で賄われるので、実態には変化がない。
2008年度は614万円の当期純利益を、2009年度は3,017万円の当期純利益を[16]、2010年度は2,607万円の当期純利益を計上した[17]。
公設民営ではあるが上下分離ではなかっため、一般に公開されている損益計算書では各事業の営業費用が全てひとくくりにされている。
脚注[編集]
- ^ a b c d e f 平成30年度決算公告
- ^ 会社概要 - 富山ライトレール
- ^ 令和元年度鉄道要覧
- ^ a b c d e f “富山ライトレール、2月22日に富山地鉄が吸収合併”. 日本経済新聞. (2020年2月21日). オリジナルの2020年2月22日時点におけるアーカイブ。 2020年2月22日閲覧。
- ^ a b c d e “ライトレールを吸収し富山地鉄 合併初日を迎える”. NNNニュース (日テレニュース24) (NNN). (2020年2月22日). オリジナルの2020年2月25日時点におけるアーカイブ。
- ^ “富山ライトレール株式会社に係る第一種鉄道事業の許可及び軌道事業の特許について” (プレスリリース), 国土交通省, (2004年11月9日) 2020年2月22日閲覧。
- ^ 富山ライトレール・富山港線 - Good Design Award
- ^ グッドデザイン賞、2006年度「ベスト15」の顔ぶれ - ITmedia LifeStyle、2006年10月2日
- ^ a b c d “富山地鉄とライトレールが合併 路面電車を一体運行”. 日本経済新聞. (2019年4月25日) 2019年4月29日閲覧。
- ^ 富山市及び富山地方鉄道株式会社からの軌道運送高度化実施計画認定申請に係る審議(第1回) 資料2 (PDF) - 国土交通省、2013年3月28日
- ^ 富山市、富山地方鉄道(株)及び富山ライトレール(株)申請の軌道運送高度化実施計画の変更認定について - 国土交通省報道発表(2015年12月4日)
- ^ “富山市の路面電車 南北接続後は富山地鉄が運転”. 日本経済新聞. (2018年9月4日) 2019年4月29日閲覧。
- ^ 『南北接続へ 1編成追加 7色ライトレール 次は何色? 富山市 開業後初』北日本新聞 2018年5月26日1面
- ^ 『風車 ポートラムに新色が登場』北日本新聞 2019年3月17日37面
- ^ 富山ライトレール過去の決算 (PDF) [リンク切れ]
- ^ 富山ライトレール22年度損益計算書 (PDF) [リンク切れ]