竹内よしひこ

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竹内 よしひこ(たけうち よしひこ、1978年 - )は日本児童文学作家、絵本作家。本名は竹内 仁彦(読み同じ)[1]

来歴[編集]

群馬県に生まれる[2]。幼少時から外遊びよりも読書を好み、中学校の頃に宮沢賢治作品への憧れから作家となることを志した[2]。中学時代に小説を書き始め、高校時代の1995年、第31回上毛文学賞で『哀しい街並』が佳作となる[2]1996年の第3回進研ゼミチャレンジ文化祭では『ルーシーは空の中』が文芸部門優秀賞を受賞する[要出典]

徳島文理大学文学部日本文学科を卒業後、専修大学大学院に進み修了する[要出典]。大学の専攻は近現代日本文学で、大学院の修士論文は宮沢賢治をテーマとした[2]。大学院修了後は民間企業に勤務した[2]。その後公務員に転職した[2]

上毛新聞に『絵』や『お化け?』などの作品が掲載された。2006年には新風舎から『オホホのホ』を出版。

2014年に、2人の幼い子を残して妻が闘病生活の末に癌で死去し、両親に助けられて育児をする生活を送る[2]。2016年頃から、約10年中断していた創作を再開する[2]

2017年、『月一デート』で第15回北日本児童文学賞最優秀賞を受賞する[1]北日本新聞に掲載された授賞決定時の報道ではさいたま市在住で、その時点でも公務員として勤務していた[1]。父親と離れて暮らす子供を主人公に描いたこの作品には、自身の子供への思いを込めたと紹介されている[2]

日本児童文芸家協会会員。

主な作品[編集]

  • 『絵』
  • 『お化け?』
  • 『オホホのホ』
  • 『悲しい街並』
  • 『遠い駅』
  • 『ひとりかくれんぼ』
  • 『僕のこと、好き?』
  • 『ルーシーは空の中』
  • 『月一デート』

受賞歴[編集]

  • 1995年 - 第31回上毛文学賞佳作『哀しい街並』
  • 1996年 - 第3回進研ゼミチャレンジ文化祭文芸部門優秀賞『ルーシーは空の中』
  • 2017年 ‐ 第15回北日本児童文学賞最優秀賞『月一デート』

脚注[編集]

  1. ^ a b c 第15回北日本児童文学賞 最優秀賞に竹内さん 優秀賞は睦月さん、かめやさん”. 北日本新聞 (2017年11月19日). 2022年4月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i “第15回北日本児童文学賞 子の成長巧みに描く”. 北日本新聞. (2017年11月19日). http://viewer.webun.jp/books/viewer/app/P000003345/2017/11/21 2022年4月21日閲覧。