社会主義法
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社会主義法(しゃかいしゅぎほう)とは、社会主義体制の国で採られる法制度の総称である。大陸法圏に属するソビエト連邦法及びこれを参考とした他の社会主義国の法であり、大陸法、英米法、イスラム法と並んで、一大法系統を成している。
社会主義から市場経済へ移行している国は、法制面でも社会主義法から脱却あるいはこれを修正し、市場経済に適合した法制度の整備を目指している。そのうち、アジアに属する中国、ベトナム、ラオス、モンゴル、中央アジア諸国は、いずれも日本の法整備支援を受けている。一方、東欧諸国は、西欧諸国からの法整備支援によって、市場経済に適合した法制度の整備を進めているが、なお課題は大きい[1][2][3][4]。
脚注
[編集]- ^ 中林啓修「司法・内務分野におけるEUの対中東欧支援政策-「人間の安全保障」実現に向けた国際協力構築の一形式-」
- ^ 岩城成幸「東方拡大と中・東欧経済」
- ^ 南東欧諸国のビジネス環境成熟度 - ジェトロによる調査レポート。汚職や組織犯罪、司法・行政の不透明性などが共通のリスクとして指摘されている。
- ^ 田中素香「EU東方拡大の経済的帰結-欧州協定FTAとEU=中・東欧貿易の発展を中心に-
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ロシアビジネス法律データベース 北海道庁のウェブサイト。ロシアの民法、労働法、会社法などの日本語訳がある。
- 外国法令和訳 - 法務省法務総合研究所国際協力部のウェブサイト内。ロシア、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタンの会社法、倒産法、担保法などの日本語仮訳が掲載。ウズベキスタンについては、経済訴訟法も。
- Russlands Føderal Lovgivning - ロシア法の英訳。民法、民事訴訟法、労働法、会社法など。
- 元JICA長期専門家・弁護士 松嶋希会「ロシア・中央アジア諸国における倒産法制」
- 伊藤隆「ウズベキスタン倒産法注釈書プロジェクト~プロジェクトの実施概要・評価と注釈書作成作業を通じて判明した法制的問題点~」 - ウズベキスタン倒産法注釈書に関する法整備支援の総括。ウズベキスタンの法制度が抱える問題への考察も。
- 中央アジア比較法制研究セミナー結果報告 法務省法務総合研究所国際協力部のウェブサイト内。ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタンへの法整備支援スキームで行われた調査結果。第1回は法律行為の無効、倒産手続における法律行為の無効、第2回は担保制度がテーマ。
- 丸山毅「ウズベキスタン共和国の司法制度について」 - 法務省法務総合研究所国際協力部のウェブサイト内。法整備支援の一環として行われた調査。憲法の日本語仮訳、ウズベキスタン司法省事務次官及び最高経済裁判所国際部長による講演も掲載。
- 第1回ウズベキスタン国法整備支援研修結果の概要 - 刑事司法手続、経済裁判所の訴訟手続、司法省、中小企業の活動に対する干渉の防止、民法、商法、民事訴訟手続、経済裁判所の役割といったテーマについて、ウズベキスタン側の発表、日本側との質疑応答が掲載されている。
- 黒川裕正、小山田実「ウズベキスタン共和国の不動産登記制度概観」 - 法務省法務総合研究所国際協力部のウェブサイト内。法整備支援の一環として行われた調査。
参考文献
[編集]- W.E.バトラー『英米法と社会主義法』法律文化社(1986)