「コウゾ」の版間の差分
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→特徴: 楮の木としての説明を加筆 |
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古代では、植物の名前も地方によって呼び名が異なり、混同や混乱が多い。『[[本草綱目]]』や『[[農業全書]]』でも両者の差は[[葉]]に切れ込みがあるのは楮、ないのは構(=梶、カジノキ)」とするだけで種別としては「楮」に纏められている。 |
古代では、植物の名前も地方によって呼び名が異なり、混同や混乱が多い。『[[本草綱目]]』や『[[農業全書]]』でも両者の差は[[葉]]に切れ込みがあるのは楮、ないのは構(=梶、カジノキ)」とするだけで種別としては「楮」に纏められている。 |
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楮の皮の繊維を蒸して水にさらし、細かく割いて作った糸を[[木綿 (ゆう)|木綿]](ゆう)と言う。同じ字の木綿(もめん。[[ワタ]]の繊維)とは別のものである。[[神道]]の祭事に用いられるが、後に紙で作られた[[紙垂]]も用いられるようになった。 |
楮の皮の繊維を蒸して水にさらし、細かく割いて作った糸を[[木綿 (ゆう)|木綿]](ゆう)と言う。同じ字の木綿(もめん。[[ワタ]]の繊維)とは別のものである。[[神道]]の祭事に用いられるが、後に紙で作られた[[紙垂]]も用いられるようになった。 |
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==生産== |
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2020年6月11日 (木) 18:28時点における版
コウゾ | |||||||||||||||||||||
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コウゾ
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分類(APG) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Broussonetia kazinoki × B. papyrifera | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
コウゾ |
コウゾ(楮、学名:Broussonetia kazinoki × B. papyrifera)はクワ科の植物で、ヒメコウゾ(学名:Broussonetia kazinoki)とカジノキ(学名:B. papyrifera)の雑種である。
和紙の原料としても使われている。
但し、ヒメコウゾの別名をコウゾとする場合もある。
特徴
コウゾは、高さ2-5mの落葉低木で、樹皮は褐色。葉は短柄をもって互生する。核果はキイチゴ状に集まって6月頃に赤く熟す[1]。甘味があって食べられる。ただし、花糸部分が残っていて、ねば付き、舌触りが悪いので、クワの実のような商品価値はない。
厳密にはカジノキとは異なるものであり、楮の字を用い、カジノキには梶、構、榖の字をあてているが識別は容易ではない。
古代では、植物の名前も地方によって呼び名が異なり、混同や混乱が多い。『本草綱目』や『農業全書』でも両者の差は葉に切れ込みがあるのは楮、ないのは構(=梶、カジノキ)」とするだけで種別としては「楮」に纏められている。
「紙麻(かみそ)」と言う語の音便より「こうぞ(かうぞ)」という語が生まれたとする説も存在しているほど、古くから和紙材料として知られており、今日でも和紙の主要原料の楮としている。
楮の皮の繊維は、麻に次いで長く繊維が絡み合う性質が強く、その紙は粘りが強く揉んでも丈夫な紙となる。古くは、檀紙は真弓紙とされているが、平安後期以後の檀紙はダンシと読まれ、楮紙とされている。
楮の皮の繊維を蒸して水にさらし、細かく割いて作った糸を木綿(ゆう)と言う。同じ字の木綿(もめん。ワタの繊維)とは別のものである。神道の祭事に用いられるが、後に紙で作られた紙垂も用いられるようになった。
生産
山間地の傾斜地に栽培されることが多い。しかし、シカによる食害などがあるため、生産意欲が減退した地域もある。
日本国内では、高知県本山町・いの町、茨城県大子町・常陸大宮市などが主な産地であるが、越前和紙・美濃和紙・細川紙など、多くの漉き手から高い評価を得ているのが大子町産の「那須楮」である。世界各国の有力輸入先としてタイ王国・中華人民共和国・パラグアイなどが挙げられ、うち中国産とパラグアイ産の品質が高く、価格も比較的に安い。現在、日本国内で流通しているコウゾのおよそ半数はが日本国外産と見られている[2]。
耐用年数
日本では、平成20年度税制改正において、法人税等の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」が改正され、別表第四「生物の耐用年数表」によれば平成20年4月1日以後開始する事業年度にかかるコウゾの法定耐用年数は9年となった。
脚注
- ^ 渡辺資仲「コウゾ」『新版 林業百科事典』第2版第5刷 p225 日本林業技術協会 1984年(昭和59年)発行
- ^ 和紙原料の生産・流通状況、日本特用林産振興会。