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別姓OKと通称OKを足せば約六割が現行法の改正に賛成。さらに興味深いのは『姓が違うと家族の一体感に影響があると思うか』という質問で、『影響ない』は前回より増えて59・8%。『弱まる』は減って36、1%。別姓反対論者が主張する『一体感の喪失』はすでに論拠を失いつつある。」と述べている<ref>東京新聞、『本音のコラム』、2013年2月22日</ref>。 |
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「改姓したくないために婚姻届を出さない夫婦がいると思うか」は「いる」が61・3%、「いない」は29・4%。 |
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「婚外子の不当な扱い」については「あってはならない」が60・8%、「やむを得ない」は15・4%。日本社会は多様な家族の形態に必ずしも不寛容とはいえないのだ。 |
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「家族の絆」が強調された震災の影響で多少の揺り戻しはあるにせよ、意識は確実に変化している。別姓の賛否だけで判断するは性急だろう。木だけじやなくて森も見ないと。 |
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*『L文学完全読本』(マガジンハウス 2002年) |
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*『一九七〇年転換期における『展望』を読む 思想が現実だった頃』[[大澤真幸]],[[橋本努]],[[原武史]]共編 筑摩書房 2010 |
*『一九七〇年転換期における『展望』を読む 思想が現実だった頃』[[大澤真幸]],[[橋本努]],[[原武史]]共編 筑摩書房 2010 |
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2013年2月26日 (火) 08:26時点における版
文学 |
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斎藤 美奈子(さいとう みなこ、1956年 - )は、日本の文芸評論家。新潟県新潟市出身。
父は新潟大学名誉教授の物理学者で、宮沢賢治の研究者としても知られる斎藤文一。
経歴
新潟県立新潟高等学校、成城大学経済学部卒業。児童書の編集者を経て、書き下ろし『妊娠小説』で文芸評論家としてデビュー。フェミニズム系の論客。『文章読本さん江』で小林秀雄賞受賞。『紅一点論』のようなサブカルチャー研究や、『実録・男性誌探訪』『戦下のレシピ』など風俗研究色の強い著作もある。
朝日新聞書評委員、文藝賞選考委員などを務め、2008年4月-2012年3月朝日新聞の文芸時評を担当。
発言等
- 選択的夫婦別姓制度導入に賛同する。「
内閣府が2012年12月に行った『家族の法制に関する世論調査』で、選択的夫婦別姓の法制化は必要ない(36・4%)が必要だ(35・5%)を上回ったが、この質問には本当はもう一つ選択肢があり『通称使用を認める法改正は可』が24・0%。 別姓OKと通称OKを足せば約六割が現行法の改正に賛成。さらに興味深いのは『姓が違うと家族の一体感に影響があると思うか』という質問で、『影響ない』は前回より増えて59・8%。『弱まる』は減って36、1%。別姓反対論者が主張する『一体感の喪失』はすでに論拠を失いつつある。」と述べている[1]。
興味深い数字はまだまだある。
「改姓したくないために婚姻届を出さない夫婦がいると思うか」は「いる」が61・3%、「いない」は29・4%。
「婚外子の不当な扱い」については「あってはならない」が60・8%、「やむを得ない」は15・4%。日本社会は多様な家族の形態に必ずしも不寛容とはいえないのだ。
「家族の絆」が強調された震災の影響で多少の揺り戻しはあるにせよ、意識は確実に変化している。別姓の賛否だけで判断するは性急だろう。木だけじやなくて森も見ないと。
著書
単著
- 『妊娠小説』(筑摩書房 1994年 / ちくま文庫 1997年)
- 『紅一点論 - アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』(ビレッジセンター出版局 1998年 / ちくま文庫 2001年)
- 『読者は踊る - タレント本から聖書まで。話題の本253冊の読み方』(マガジンハウス 1998年 / 文春文庫 2003年)
- 『あほらし屋の鐘が鳴る』(朝日新聞社 1999年 / 文春文庫 2006年)
- 『モダンガール論 - 女の子には出世の道が二つある』(マガジンハウス 2000年 / 文春文庫 2003年)
- 『文章読本さん江』(筑摩書房 2002年 / ちくま文庫 2007年)
- 『文壇アイドル論』(岩波書店 2002年 / 文春文庫 2006年)
- 『戦下のレシピ - 太平洋戦争下の食を知る』(岩波アクティブ新書 2002年)
- 『趣味は読書。』(平凡社 2003年 / ちくま文庫 2007年)
- 『実録・男性誌探訪』(朝日新聞社 2003年 / 改題『麗しき男性誌』文春文庫 2007年)
- 『文学的商品学』(紀伊國屋書店 2004年 / 文春文庫 2008年)
- 『物は言いよう』(平凡社 2004年)
- 『誤読日記』(朝日新聞社 2005年 / 文春文庫 2009年)
- 『冠婚葬祭のひみつ』(岩波新書 2006年)
- 『たまには、時事ネタ』(中央公論新社 2007年)
- 『それってどうなの主義』(白水社 2007年 / 文春文庫 2010年)
- 『本の本 1994-2007』(筑摩書房 2008年)のち文庫
- 『文芸誤報』(朝日新聞出版 2008年)
- 『ふたたび、時事ネタ』(中央公論新社、2010年)
- 『月夜にランタン』(筑摩書房、2010年)
- 『名作うしろ読み』(中央公論新社、2013年)
共編著
- 『21世紀文学の創造(7)男女という制度』(岩波書店 2001年)
- 『21世紀文学の創造(4)脱文学と超文学』(岩波書店 2002年)
- 『L文学完全読本』(マガジンハウス 2002年)
- 『一九七〇年転換期における『展望』を読む 思想が現実だった頃』大澤真幸,橋本努,原武史共編 筑摩書房 2010
脚注
- ^ 東京新聞、『本音のコラム』、2013年2月22日
外部リンク
- タクト・プランニング(斎藤美奈子のマネジメント事務所・公式サイト)
- 斎藤はいかにしてフェミ棚と出会ったか(斎藤美奈子が「女性学」の棚から25冊プラスαを選び寸評。紀伊國屋書店サイト)