「ストリートファイターIII」の版間の差分
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'''ストリートファイターIII'''(-スリー)は、[[カプコン]]が開発・発売した2D[[対戦型格闘ゲーム|対戦格闘ゲーム]]で、『[[ストリートファイターII]]』の正統続編である。通称『'''ストIII'''』。 |
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#REDIRECT [[ストリートファイターⅢ]] |
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主人公をリュウからアレックスに変更することにより、『II』および『[[ストリートファイターZERO|ZERO]]』の系列と別であることを印象づけた(アーケード稼動は『ZERO』のほうが先だったが、開発自体は『III』のほうが先だと言われている)。ガードの他に防御の選択肢として登場した'''ブロッキング'''という画期的な概念と適切なゲームバランスは[[ストリートファイター]]シリーズの完成形にふさわしい出来である。また、アニメーション、いわゆる[[ドット絵]]が『II』よりも格段に綺麗にそして滑らかになった。1秒間に60枚ものドット絵が使われているこのゲームは対戦格闘ゲーム中でも最高レベルだといえる。また、音楽面も従来のシリーズと差別化、一見格闘ゲームに似つかわしくない様なジャズ・ヒップホップ調のBGMが多い。特に『'''ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-'''』(通称『'''3rd'''』)は、今でもカプコン史上最高の対戦格闘ゲームと言う人も多い。 |
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==シリーズ== |
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日付はアーケード稼動時期 |
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*'''ストリートファイターIII -NEW GENERATION-'''(1997年2月) |
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*'''ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK-'''(1997年10月) |
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*'''ストリートファイターIII ダブルインパクト''' |
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*:[[ドリームキャスト]]向けの『初代』と『2nd IMPACT』のカップリング版。 |
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*'''ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-'''(1999年5月) |
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*'''ストリートファイターIII 3rd STRIKE THE LIMITED EDITION''' |
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*:『3rd STRIKE』の[[プレイステーション2]]版に特製ジグソーパズルなどを付けた、カプコンの通信販売サイト"e-CAPCOM"限定商品。 |
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==ゲームシステム== |
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;ブロッキング |
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:『ストIII』シリーズで最も有名かつ特徴的なシステムであり、このゲームを語るうえで外すことのできない重要ファクター。攻撃が当たる瞬間に前方もしくは真下にレバーを入れることで攻撃を受け止める。受け止めることにより、自分のキャラクターは普通にガードするより早く動く事ができ、反撃が行いやすくなる。さらにブロッキングは必殺技をガードしたときの"ケズリ"のダメージが無くなる。当然攻撃が予想に反して来なかったり、ブロッキングの方向が間違えれば、攻撃によるダメージを受けてしまう可能性がある。 |
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:これまで相手の攻撃に対するカウンター技としては、当て身投げなどの必殺技があった。しかしそれらは技の発動に際して独自のモーションがあり、相手に察知されてしまうことが多かった。一方ブロッキングは、それ自体のモーションは存在せず、又相手がどのような行動を取るのかと言う先読み重視の戦いができると言う点で[[対戦型格闘ゲーム|対戦格闘ゲーム]]史上革命的であった。また、『初代』と『2nd』では空中ブロッキングが→方向と↓方向の2種類存在したが『3rd』では→方向のみに改められた。 |
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;リープアタック |
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:文字通り小ジャンプして攻撃する。コマンドは立ち状態で中P+中K同時押し(『2nd』まではレバー下×2+P)。中段技なのでしゃがみガードを崩すことができる。モーションがやや大きいものの、下り際を当てればガードさせても反撃を受けにくいし、ヒットすれば相手の条件如何では[[必殺技]]などにつなげる事ができる。 |
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;パーソナルアクション(PA) |
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:個々のキャラクター独自の特殊行動。コマンドは立ち状態で大P+大K同時押し。成功すれば攻撃力が上昇したり、防御力が上昇したりする。しかし見た感じは挑発そのものなので対人戦でむやみに連発するのは避けるべきであるが、ダッドリーやショーン、Qなどの一部キャラはPAを戦略的に用いる事が半ばプレイヤー間の中で常識化している。 |
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;スーパーアーツ(SA) |
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:『スーパー[[ストリートファイターII]] X』の[[スーパーコンボ]]を継承したもの。しかし『III』ではキャラクター選択時に3種類のうちから1つを選ぶのが特徴。『ZERO』ではそれぞれのキャラクターが出せるスーパーコンボが複数あるが、この点に関しても『III』が『II』の正統続編となっている。 |
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==キャラクター== |
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===『初代』(『NEW GENERATION』)からのキャラクター=== |
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;[[アレックス (ゲームキャラクター)|アレックス]](アメリカ) |
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:SA1:ハイパーボム SA2:ブーメランレイド SA3:スタンガンヘッドバット(スタン技) |
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:また3作を通じて全てステージ曲は『Jazzy-NYC』(曲名)が作品毎にアレンジされ、使用された。 |
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;[[隆 (ゲームキャラクター)|リュウ]](日本) 声:[[高木渉]](~2nd)、[[大川透]](3rd) |
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:SA1:真空波動拳 SA2:真・昇龍拳 SA3:電刃波動拳(ガード不能) |
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:また、全く新しい必殺技"上段足刀蹴り"が追加された。 |
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;[[拳 (ゲームキャラクター)|ケン]](アメリカ) 声:[[とべこーじ]](~2nd)、[[岸祐二]](3rd) |
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:SA1:昇龍裂破 SA2:神龍拳 SA3:疾風迅雷脚 |
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:なお『初代』では隆と、『3rd』ではアレックスと同一の(アレックスステージとは時間が異なる)ステージが使用されている。 |
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;ユン(香港) 声:[[伊藤健太郎]](3rd) |
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:SA1:揚炮(初代のみ転身穿弓腿) SA2:槍雷連撃 SA3:幻影陣(オリコン) |
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:中国拳法で戦うキャラクター。弟のヤンと共に元祖『[[ストリートファイター (ゲーム)|ストリートファイター]]』の李(リー)の親戚と言う設定になっている。 |
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;ヤン(香港) 声:高木渉(~2nd)、[[鈴木正和]](3rd) |
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:SAは『初代』ではユンと同一で、『2nd』以降は SA1:雷震魔破拳 SA2:転身穿弓腿 SA3:星影円舞(分身技) |
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:『初代』ではユンの色違い(Kボタンで選択できるキャラクター)という位置づけで、『2nd』からユンと差別化された。 |
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:ユン・ヤン兄弟のステージ曲も全作品において『Crowded Street』(曲名)が作品ごとにアレンジをされつつ使用された。 |
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;オロ(ブラジル) 声:[[松山鷹志]](3rd) |
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:SA1:鬼神力(鬼神槌) SA2:夜行魂(夜行大魂) SA3:天狗石(天狗乱石) |
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:仙術をもとにして戦う。それゆえか、トリッキーな[[必殺技]]・スーパーアーツが多い。[[隆 (ゲームキャラクター)|リュウ]]を弟子にしようと思っている。 |
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:SAはどれもPボタン2つ以上同時押し発動で()表記の別バージョンが出せ(SA2はゲージを満タンにしていないと使えず、かつ全て消費する)、更にSA1は空中で相手を掴むことでも技が変化する。 |
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:『3rd』ではオロステージはショーンステージと同一(戦う時間が違う)。 |
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;ネクロ(ロシア) |
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:SA1:超電磁ストーム SA2:スラムダンス SA3:エレクトリックスネーク |
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:[[ギル (ストリートファイターIII)|ギル]]とユリアンが率いる秘密結社によって改造された人間。本名はイリヤ。女の子のエフィーと共に追っ手から逃走している。 |
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;ダッドリー(イギリス) |
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:SA1:ロケットアッパー SA2:ローリングサンダー SA3:コークスクリューブロー |
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;[[いぶき]](日本) 声:[[天野由梨]] |
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:SA1:霞朱雀 SA2:鎧通し SA3:破心衝(『3rd』では闇時雨に変更) |
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;エレナ(アフリカ) 声:[[翠美恵]] |
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:SA1:スピニングビート SA2:ブレイブダンス SA3:ヒーリング(体力回復技) |
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;ショーン(ブラジル) 声:[[千葉一伸]](~2nd)、[[岩田光央]](3rd) |
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:SA1:ハドウバースト SA2:ショウリュウキャノン SA3:ハイパートルネード |
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:ケンに押しかけ弟子入りしたブラジル出身の青年。リュウやケンの技を模した技とトリッキーな固有の技を用いる。日系三世で、フルネームはショーン・マツダ。『3rd』のEDで全米バトルトーナメントの予選突破を後一歩の所で逃してしまうように、実力はまだまだの様だ。 |
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:『初代』のみアメリカステージで、ステージ曲も『Jazzy-NYC』のアレンジ曲が採用されている。 |
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;[[ギル (ストリートファイターIII)|ギル]] |
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:『2nd』の一部のキャラを除き、全作品で最終ボスとして登場する。家庭用ではそれぞれ一定条件下で使用可能。 |
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:SAは選択せず、リザレクション・メテオストライク・セラフィックウィングの3つを使用する事が出来る。 |
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===『2nd IMPACT』からのキャラクター=== |
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;ユリアン 声:[[うえだゆうじ]](2nd) |
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:SA1:タイラントパニッシュ SA2:ユピテルサンダー SA3:エイジスリフレクター |
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:総統ギルの実弟。『2nd』のEDではギルを倒し総統の座に就くも直後に更に上に天帝がいる事が発覚し、その上天帝がギルであることも明かされる。『3rd』EDではカプセルで眠りにつくギルもろとも「組織の頭脳」を爆破、新たにこの年をAU(アフターユリアン)元年と定める。 |
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:『2nd』ではエジプトステージ、『3rd』ではメキシコステージで戦う。 |
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;ヒューゴー(ドイツ) 声:高木渉(2nd) |
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:SA1:ギガスブリーカー SA2:メガトンプレス SA3:ハンマーマウンテン |
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:『[[ファイナルファイト]]』のアンドレと同一人物の巨漢レスラー。AC版ではスタート、家庭版ではレバー上方向入力と同時にPAをおこなった時、またKO時には彼のマネージャーを務めるポイズンが登場する。 |
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:因みに『3rd』での対アレックス戦の演出はかのハルク・ホーガン対アンドレ・ザ・ジャイアント戦のパロディ。 |
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;[[豪鬼]] 声:[[西村知道]] |
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:SA1:滅殺豪波動(天魔豪斬空) SA2:滅殺豪昇龍 SA3:滅殺豪螺旋(滅殺豪旋風) |
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:()表記は空中で発動した場合のSAとなる。 |
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:全てのSA共通で、ゲージMAX時に瞬獄殺(コマンドは弱P弱P→弱K強P)、(『3rd』から)金剛國裂斬(↓↓↓+PPP)が出せる。 |
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:『2nd IMPACT』のみ、ボスキャラとして真・豪鬼が登場する場合がある。 |
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===『3rd STRIKE』のキャラクター=== |
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;[[春麗]](中国) 声:[[田中敦子 (声優)|田中敦子]] |
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:SA1:気功掌 SA2:鳳翼扇 SA3:天星乱華 |
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;レミー(フランス) 声:[[関口英司]] |
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:SA1:憤怒のシュペルノーヴァ SA2:ヴィエルジュに安息を SA3:傷心のノクテュルヌ(対[[当身]]技) |
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;[[まこと (ゲームキャラクター)|まこと]](日本) 声:[[津村まこと]] |
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:SA1:正中線五段突き SA2:暴れ土佐波砕き SA3:丹田練氣攻めの型(一定時間攻撃力1.75倍・ガード使用不能に) |
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;トゥエルヴ |
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:SA1:X.N.D.L. SA2:X.F.L.A.T. SA3:X.C.O.P.Y.(相手キャラを一定時間コピーする) |
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:ネクロステージと(時間が違うが)ステージが共用。 |
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;[[Q (ゲームキャラクター)|Q]] |
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:SA1:突進及び致死連続打撃(仮) SA2:腹部及び後頭部への痛打(仮) SA3:爆発を伴う打撃や捕獲(仮) |
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:鉄仮面とトレンチコートに身を包む謎の男。複数の猟奇事件に関わっているとされCIAにマークされている。また通常のCPU戦のテーブルには登場せず、一定条件下で乱入してくる。『3rd STRIKE』では同キャラ戦はないが、Q使用時でもQの乱入は発生する。余談だが戦闘時・勝利コメント時にも基本的には全く言葉を発しないが、SA3を相手に決めた時のみ「Danger!」と叫ぶ。 |
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== テクニック・裏技 == |
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;移動(スライド)○○ |
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:前方(または後方)に若干移動する通常・特殊技の出際(1~2[[フレーム|F]])を空キャンセル(スライド入力)して投げやリープ、必殺技を出すテク。投げのリーチを伸ばしたり、通常では技が当たらない状況でも移動する事で当てることが出来るようになる。 |
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;ガードブロッキング |
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:自キャラが連続ガード中にブロッキングで割り込むもの。通常ブロッキングは体が青く光るが、ガードブロッキングは赤く光るために赤ブロとも呼ばれる。ただしそのタイミングは通常ブロッキングより受付時間が短く設定されていて非常にシビア。 |
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;タメ分割 |
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:このゲームではタメ技を使用する際にタメを一度解除しても一定時間内に再度タメを入れなおすことができ、これによって普通では出すことの出来ないタイミングでタメ技を出すことが出来る。(後方)ダッシュ直後やタメ技の直後に再度タメ技を出したりなど。 |
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== 『3rd STRIKE』の旧基盤・新基盤問題 == |
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*ケンvsまこと戦でケンがニュートラル投げでKOした際にフリーズする |
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*自キャラの攻撃と、他に攻撃判定を持つもの(飛び道具や分身)で相手を挟んで攻撃するとガードが出来なくなってしまう(ブロッキングで回避可能) |
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など |
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== 『3rd STRIKE』のキャラバランス == |
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いわゆる3強とされるユン・春麗・ケンのうち、特にユンの非常に強力なSAの幻影陣がゲージ量が少ないために1ラウンドで何度も発動可能かつコンボ中にゲージの半分近くを回収出来てしまう点、春麗の判定やリーチが強すぎる通常技および簡単に確認が可能な屈中Kからの鳳翼扇のコンボで約4割程度のダメージを与えて、さらにゲージが2本もある点などがプレイヤー間で度々指摘されている。またそれとは逆に、弱キャラとされるトゥエルヴには強力な連続技が殆どない点、ショーンに至っては大半の必殺技が実戦レベルではとても使えないなどの問題もある。だがこのゲームのシステムの根幹をなすブロッキングやコンボのヒット確認の精度を高めることで弱キャラが強キャラを食うほどの活躍が出来るのもまた事実である。 |
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[[Category:アーケードゲーム|すとりーとふあいたー3]] |
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[[Category:ドリームキャスト用ソフト|すとりーとふあいたー3]] |
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[[Category:プレイステーション2用ソフト|すとりーとふあいたー3]] |
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[[Category:対戦型格闘ゲーム|すとりーとふあいたー3]] |
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[[en:Street Fighter III]] |
2006年1月4日 (水) 01:50時点における版
ストリートファイターIII(-スリー)は、カプコンが開発・発売した2D対戦格闘ゲームで、『ストリートファイターII』の正統続編である。通称『ストIII』。
主人公をリュウからアレックスに変更することにより、『II』および『ZERO』の系列と別であることを印象づけた(アーケード稼動は『ZERO』のほうが先だったが、開発自体は『III』のほうが先だと言われている)。ガードの他に防御の選択肢として登場したブロッキングという画期的な概念と適切なゲームバランスはストリートファイターシリーズの完成形にふさわしい出来である。また、アニメーション、いわゆるドット絵が『II』よりも格段に綺麗にそして滑らかになった。1秒間に60枚ものドット絵が使われているこのゲームは対戦格闘ゲーム中でも最高レベルだといえる。また、音楽面も従来のシリーズと差別化、一見格闘ゲームに似つかわしくない様なジャズ・ヒップホップ調のBGMが多い。特に『ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-』(通称『3rd』)は、今でもカプコン史上最高の対戦格闘ゲームと言う人も多い。
シリーズ
日付はアーケード稼動時期
- ストリートファイターIII -NEW GENERATION-(1997年2月)
- ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK-(1997年10月)
- ストリートファイターIII ダブルインパクト
- ドリームキャスト向けの『初代』と『2nd IMPACT』のカップリング版。
- ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-(1999年5月)
- ストリートファイターIII 3rd STRIKE THE LIMITED EDITION
- 『3rd STRIKE』のプレイステーション2版に特製ジグソーパズルなどを付けた、カプコンの通信販売サイト"e-CAPCOM"限定商品。
ゲームシステム
- ブロッキング
- 『ストIII』シリーズで最も有名かつ特徴的なシステムであり、このゲームを語るうえで外すことのできない重要ファクター。攻撃が当たる瞬間に前方もしくは真下にレバーを入れることで攻撃を受け止める。受け止めることにより、自分のキャラクターは普通にガードするより早く動く事ができ、反撃が行いやすくなる。さらにブロッキングは必殺技をガードしたときの"ケズリ"のダメージが無くなる。当然攻撃が予想に反して来なかったり、ブロッキングの方向が間違えれば、攻撃によるダメージを受けてしまう可能性がある。
- これまで相手の攻撃に対するカウンター技としては、当て身投げなどの必殺技があった。しかしそれらは技の発動に際して独自のモーションがあり、相手に察知されてしまうことが多かった。一方ブロッキングは、それ自体のモーションは存在せず、又相手がどのような行動を取るのかと言う先読み重視の戦いができると言う点で対戦格闘ゲーム史上革命的であった。また、『初代』と『2nd』では空中ブロッキングが→方向と↓方向の2種類存在したが『3rd』では→方向のみに改められた。
- リープアタック
- 文字通り小ジャンプして攻撃する。コマンドは立ち状態で中P+中K同時押し(『2nd』まではレバー下×2+P)。中段技なのでしゃがみガードを崩すことができる。モーションがやや大きいものの、下り際を当てればガードさせても反撃を受けにくいし、ヒットすれば相手の条件如何では必殺技などにつなげる事ができる。
- パーソナルアクション(PA)
- 個々のキャラクター独自の特殊行動。コマンドは立ち状態で大P+大K同時押し。成功すれば攻撃力が上昇したり、防御力が上昇したりする。しかし見た感じは挑発そのものなので対人戦でむやみに連発するのは避けるべきであるが、ダッドリーやショーン、Qなどの一部キャラはPAを戦略的に用いる事が半ばプレイヤー間の中で常識化している。
- スーパーアーツ(SA)
- 『スーパーストリートファイターII X』のスーパーコンボを継承したもの。しかし『III』ではキャラクター選択時に3種類のうちから1つを選ぶのが特徴。『ZERO』ではそれぞれのキャラクターが出せるスーパーコンボが複数あるが、この点に関しても『III』が『II』の正統続編となっている。
キャラクター
『初代』(『NEW GENERATION』)からのキャラクター
- アレックス(アメリカ)
- SA1:ハイパーボム SA2:ブーメランレイド SA3:スタンガンヘッドバット(スタン技)
- また3作を通じて全てステージ曲は『Jazzy-NYC』(曲名)が作品毎にアレンジされ、使用された。
- リュウ(日本) 声:高木渉(~2nd)、大川透(3rd)
- SA1:真空波動拳 SA2:真・昇龍拳 SA3:電刃波動拳(ガード不能)
- また、全く新しい必殺技"上段足刀蹴り"が追加された。
- ケン(アメリカ) 声:とべこーじ(~2nd)、岸祐二(3rd)
- SA1:昇龍裂破 SA2:神龍拳 SA3:疾風迅雷脚
- なお『初代』では隆と、『3rd』ではアレックスと同一の(アレックスステージとは時間が異なる)ステージが使用されている。
- ユン(香港) 声:伊藤健太郎(3rd)
- SA1:揚炮(初代のみ転身穿弓腿) SA2:槍雷連撃 SA3:幻影陣(オリコン)
- 中国拳法で戦うキャラクター。弟のヤンと共に元祖『ストリートファイター』の李(リー)の親戚と言う設定になっている。
- ヤン(香港) 声:高木渉(~2nd)、鈴木正和(3rd)
- SAは『初代』ではユンと同一で、『2nd』以降は SA1:雷震魔破拳 SA2:転身穿弓腿 SA3:星影円舞(分身技)
- 『初代』ではユンの色違い(Kボタンで選択できるキャラクター)という位置づけで、『2nd』からユンと差別化された。
- ユン・ヤン兄弟のステージ曲も全作品において『Crowded Street』(曲名)が作品ごとにアレンジをされつつ使用された。
- オロ(ブラジル) 声:松山鷹志(3rd)
- SA1:鬼神力(鬼神槌) SA2:夜行魂(夜行大魂) SA3:天狗石(天狗乱石)
- 仙術をもとにして戦う。それゆえか、トリッキーな必殺技・スーパーアーツが多い。リュウを弟子にしようと思っている。
- SAはどれもPボタン2つ以上同時押し発動で()表記の別バージョンが出せ(SA2はゲージを満タンにしていないと使えず、かつ全て消費する)、更にSA1は空中で相手を掴むことでも技が変化する。
- 『3rd』ではオロステージはショーンステージと同一(戦う時間が違う)。
- ネクロ(ロシア)
- SA1:超電磁ストーム SA2:スラムダンス SA3:エレクトリックスネーク
- ギルとユリアンが率いる秘密結社によって改造された人間。本名はイリヤ。女の子のエフィーと共に追っ手から逃走している。
- ダッドリー(イギリス)
- SA1:ロケットアッパー SA2:ローリングサンダー SA3:コークスクリューブロー
- いぶき(日本) 声:天野由梨
- SA1:霞朱雀 SA2:鎧通し SA3:破心衝(『3rd』では闇時雨に変更)
- エレナ(アフリカ) 声:翠美恵
- SA1:スピニングビート SA2:ブレイブダンス SA3:ヒーリング(体力回復技)
- ショーン(ブラジル) 声:千葉一伸(~2nd)、岩田光央(3rd)
- SA1:ハドウバースト SA2:ショウリュウキャノン SA3:ハイパートルネード
- ケンに押しかけ弟子入りしたブラジル出身の青年。リュウやケンの技を模した技とトリッキーな固有の技を用いる。日系三世で、フルネームはショーン・マツダ。『3rd』のEDで全米バトルトーナメントの予選突破を後一歩の所で逃してしまうように、実力はまだまだの様だ。
- 『初代』のみアメリカステージで、ステージ曲も『Jazzy-NYC』のアレンジ曲が採用されている。
- ギル
- 『2nd』の一部のキャラを除き、全作品で最終ボスとして登場する。家庭用ではそれぞれ一定条件下で使用可能。
- SAは選択せず、リザレクション・メテオストライク・セラフィックウィングの3つを使用する事が出来る。
『2nd IMPACT』からのキャラクター
- ユリアン 声:うえだゆうじ(2nd)
- SA1:タイラントパニッシュ SA2:ユピテルサンダー SA3:エイジスリフレクター
- 総統ギルの実弟。『2nd』のEDではギルを倒し総統の座に就くも直後に更に上に天帝がいる事が発覚し、その上天帝がギルであることも明かされる。『3rd』EDではカプセルで眠りにつくギルもろとも「組織の頭脳」を爆破、新たにこの年をAU(アフターユリアン)元年と定める。
- 『2nd』ではエジプトステージ、『3rd』ではメキシコステージで戦う。
- ヒューゴー(ドイツ) 声:高木渉(2nd)
- SA1:ギガスブリーカー SA2:メガトンプレス SA3:ハンマーマウンテン
- 『ファイナルファイト』のアンドレと同一人物の巨漢レスラー。AC版ではスタート、家庭版ではレバー上方向入力と同時にPAをおこなった時、またKO時には彼のマネージャーを務めるポイズンが登場する。
- 因みに『3rd』での対アレックス戦の演出はかのハルク・ホーガン対アンドレ・ザ・ジャイアント戦のパロディ。
- 豪鬼 声:西村知道
- SA1:滅殺豪波動(天魔豪斬空) SA2:滅殺豪昇龍 SA3:滅殺豪螺旋(滅殺豪旋風)
- ()表記は空中で発動した場合のSAとなる。
- 全てのSA共通で、ゲージMAX時に瞬獄殺(コマンドは弱P弱P→弱K強P)、(『3rd』から)金剛國裂斬(↓↓↓+PPP)が出せる。
- 『2nd IMPACT』のみ、ボスキャラとして真・豪鬼が登場する場合がある。
『3rd STRIKE』のキャラクター
- 春麗(中国) 声:田中敦子
- SA1:気功掌 SA2:鳳翼扇 SA3:天星乱華
- レミー(フランス) 声:関口英司
- SA1:憤怒のシュペルノーヴァ SA2:ヴィエルジュに安息を SA3:傷心のノクテュルヌ(対当身技)
- まこと(日本) 声:津村まこと
- SA1:正中線五段突き SA2:暴れ土佐波砕き SA3:丹田練氣攻めの型(一定時間攻撃力1.75倍・ガード使用不能に)
- トゥエルヴ
- SA1:X.N.D.L. SA2:X.F.L.A.T. SA3:X.C.O.P.Y.(相手キャラを一定時間コピーする)
- ネクロステージと(時間が違うが)ステージが共用。
- Q
- SA1:突進及び致死連続打撃(仮) SA2:腹部及び後頭部への痛打(仮) SA3:爆発を伴う打撃や捕獲(仮)
- 鉄仮面とトレンチコートに身を包む謎の男。複数の猟奇事件に関わっているとされCIAにマークされている。また通常のCPU戦のテーブルには登場せず、一定条件下で乱入してくる。『3rd STRIKE』では同キャラ戦はないが、Q使用時でもQの乱入は発生する。余談だが戦闘時・勝利コメント時にも基本的には全く言葉を発しないが、SA3を相手に決めた時のみ「Danger!」と叫ぶ。
テクニック・裏技
- 移動(スライド)○○
- 前方(または後方)に若干移動する通常・特殊技の出際(1~2F)を空キャンセル(スライド入力)して投げやリープ、必殺技を出すテク。投げのリーチを伸ばしたり、通常では技が当たらない状況でも移動する事で当てることが出来るようになる。
- ガードブロッキング
- 自キャラが連続ガード中にブロッキングで割り込むもの。通常ブロッキングは体が青く光るが、ガードブロッキングは赤く光るために赤ブロとも呼ばれる。ただしそのタイミングは通常ブロッキングより受付時間が短く設定されていて非常にシビア。
- タメ分割
- このゲームではタメ技を使用する際にタメを一度解除しても一定時間内に再度タメを入れなおすことができ、これによって普通では出すことの出来ないタイミングでタメ技を出すことが出来る。(後方)ダッシュ直後やタメ技の直後に再度タメ技を出したりなど。
『3rd STRIKE』の旧基盤・新基盤問題
- ケンvsまこと戦でケンがニュートラル投げでKOした際にフリーズする
- 自キャラの攻撃と、他に攻撃判定を持つもの(飛び道具や分身)で相手を挟んで攻撃するとガードが出来なくなってしまう(ブロッキングで回避可能)
など
『3rd STRIKE』のキャラバランス
いわゆる3強とされるユン・春麗・ケンのうち、特にユンの非常に強力なSAの幻影陣がゲージ量が少ないために1ラウンドで何度も発動可能かつコンボ中にゲージの半分近くを回収出来てしまう点、春麗の判定やリーチが強すぎる通常技および簡単に確認が可能な屈中Kからの鳳翼扇のコンボで約4割程度のダメージを与えて、さらにゲージが2本もある点などがプレイヤー間で度々指摘されている。またそれとは逆に、弱キャラとされるトゥエルヴには強力な連続技が殆どない点、ショーンに至っては大半の必殺技が実戦レベルではとても使えないなどの問題もある。だがこのゲームのシステムの根幹をなすブロッキングやコンボのヒット確認の精度を高めることで弱キャラが強キャラを食うほどの活躍が出来るのもまた事実である。