「石井修 (国際政治学者)」の版間の差分

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1978年から広島大学平和科学研究センター客席研究員も務める。この間、[[国際大学]]大学院国際関係学研究科、[[東京大学]]教養学部教養学科、[[岡山大学]]文学部、[[明治学院大学]]法学部でも教鞭をとる。1996年から[[大阪外国語大学]]アジア太平洋研究会諮問委員会委員。この他にも[[日本アメリカ学会]]評議員・監事、[[日本国際政治学会]]理事等を歴任。1994年から1997年まで[[日本学術会議]]法学政治学教育制度研究連絡委員会委員を務めた。
1978年から広島大学平和科学研究センター客席研究員も務める。この間、[[国際大学]]大学院国際関係学研究科、[[東京大学]]教養学部教養学科、[[岡山大学]]文学部、[[明治学院大学]]法学部でも教鞭をとる。1996年から[[大阪外国語大学]]アジア太平洋研究会諮問委員会委員。この他にも[[日本アメリカ学会]]評議員・監事、[[日本国際政治学会]]理事等を歴任。1994年から1997年まで[[日本学術会議]]法学政治学教育制度研究連絡委員会委員を務めた。


国際政治史に関する様々な実証的研究で知られ、国内政治分析の概念であった[[55年体制]]を応用し、同時代の国際政治における現象だった[[冷戦]]についても、1955年を契機に「分断による安定」「(軍事)力による安定」の形で常態化が始まっていたとする「冷戦の55年体制」という視点を示した。近年は[[米国立公文書館]]所蔵戦後日米関係文書の編纂・刊行を行なっている。
国際政治史に関する様々な実証的研究で知られる。また、国内政治分析の概念であった[[55年体制]]を応用し、同時代の国際政治における現象だった[[冷戦]]についても、1955年を契機に「分断による安定」「(軍事)力による安定」の形で常態化が始まっていたとする「冷戦の55年体制」という視点を示した。近年は[[米国立公文書館]]などに所蔵されている戦後日米関係文書の編纂・刊行を行なっている。


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:22期:ニクソン大統領文書3
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*([[細谷千博]]・[[有賀貞]]・[[佐々木卓也]])『日米関係資料集――1945-97』([[東京大学出版会]], 1999年)
*([[細谷千博]]・[[有賀貞]]・[[佐々木卓也]])『日米関係資料集――1945-97』([[東京大学出版会]], 1999年)
*(小野直樹)『アメリカ統合参謀本部資料1953-1961年』(柏書房, 2000年)
*(小野直樹)『アメリカ統合参謀本部資料1953-1961年』(柏書房, 2000年)

2009年10月25日 (日) 12:42時点における版

石井 修 (いしい おさむ, 1936年10月25日 - )は、日本の国際政治学者一橋大学名誉教授。現在は帝京大学法学部教授。専攻は、国際政治史、アメリカ外交史、日米関係史。

1962年東京大学経済学部卒。1962年から1967年まで東京銀行勤務。1977年ラトガーズ大学大学院歴史学部博士課程修了(Ph.D、歴史学)。

1978年広島大学総合科学部講師、1979年同助教授。オーストラリア国立大学での在外研究を経て、1982年広島大法学部教授。プリンストン大学テキサス大学での在外研究を経て、1990年一橋大学法学部教授。1999年一橋大を定年退官し、明治学院大学法学部教授就任。2005年から帝京大学法学部教授。

1978年から広島大学平和科学研究センター客席研究員も務める。この間、国際大学大学院国際関係学研究科、東京大学教養学部教養学科、岡山大学文学部、明治学院大学法学部でも教鞭をとる。1996年から大阪外国語大学アジア太平洋研究会諮問委員会委員。この他にも日本アメリカ学会評議員・監事、日本国際政治学会理事等を歴任。1994年から1997年まで日本学術会議法学政治学教育制度研究連絡委員会委員を務めた。

国際政治史に関する様々な実証的研究で知られる。また、国内政治分析の概念であった55年体制を応用し、同時代の国際政治における現象だった冷戦についても、1955年を契機に「分断による安定」「(軍事)力による安定」の形で常態化が始まっていたとする「冷戦の55年体制」という視点を示した。近年は米国立公文書館などに所蔵されている戦後日米関係文書の編纂・刊行を行なっている。

著作

単著

  • Cotton-Textile Diplomacy: Japan, Great Britain and the United States, 1930- 1936, (Arno Press, 1981).
  • 『冷戦と日米関係――パートナーシップの形成』(ジャパンタイムズ, 1989年)
  • 『世界恐慌と日本の「経済外交」――1930-1936年』(勁草書房, 1995年)
  • 『国際政治史としての20世紀』(有信堂高文社, 2000年)

編著

共編著

  • 滝田賢治)『現代アメリカ外交キーワード――国際政治を理解するために』(有斐閣, 2003年)

共訳書

  • (米田巌)スチュアート・ブルシェイ『アメリカ経済史――人間と技術の役割』(日本経済評論社, 1980年)

監修史料

  • 『アメリカ合衆国対日政策文書集成(1期-)』(柏書房, 1996年-)
2期から7期まで小野直樹共同監修/8期から19期まで我部政明宮里政玄共同監修
1期:日米外交防衛問題1959年-1960年
2期:日米経済問題1959-1960年
3期:日本の国内事情1959-1960年
4期:日米防衛外交問題1957年
5期:日米外交防衛問題1958年
6期:日米外交防衛問題1955年
7期:日米外交防衛問題1956年
8期:日米外交防衛問題1964年
9期:日米外交防衛問題1965年
10期:日米外交防衛問題1966年
11期:日米外交防衛問題1967年
12期:日米外交防衛問題1968年
13期:日米外交防衛問題1968年・日本編
14期:日米外交防衛問題1969年・沖縄編
15期:日米外交防衛問題1970年
16期:日米外交防衛問題1971年
17期:日米外交防衛問題1971年・沖縄編
18期:日米外交防衛問題1972年・日本編
19期:日米外交防衛問題1972年・日本防衛問題および沖縄編
20期:ニクソン大統領文書
21期:ニクソン大統領文書
22期:ニクソン大統領文書3
23期:ニクソン大統領文書4
24期:ニクソン大統領文書5
25期:ニクソン大統領文書6