「Thunderbolt」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m EugeneZelenko によってCommonsから削除された Example_of_Thunderbolt™_Storage_Products,_eg._drive_dock_and_rackmount_enclosure..jpg を除去。理由: commons:Commons:Licensing: Advertisement - Using [[co...
m EugeneZelenko によってCommonsから削除された Daisy_Chain_with_Thunderbolt™_Technology.jpg を除去。理由: commons:Commons:Licensing: Advertisement - Using VisualFileChange..
5行目: 5行目:
[[ホスト]]機器にさまざまな周辺機器を接続するためのバス規格である。同時期に登場した高速汎用外部バス規格である[[Universal Serial Bus#USB 3.0|USB 3.0]]の競合と認識されることがあるが、USBよりも多機能・高性能であり、ハイエンド向けの仕様となっている。
[[ホスト]]機器にさまざまな周辺機器を接続するためのバス規格である。同時期に登場した高速汎用外部バス規格である[[Universal Serial Bus#USB 3.0|USB 3.0]]の競合と認識されることがあるが、USBよりも多機能・高性能であり、ハイエンド向けの仕様となっている。



[[File:Daisy_Chain_with_Thunderbolt™_Technology.jpg|thumb|Daisy-Chain configuration can connect host with 6 devices(5 devices and 1 displayer)]]
[[File:USB & Thunderbolt™ Speed Comparison.jpg|thumb|Speed Chart Comparison of USB & Thunderbolt™]]
[[File:USB & Thunderbolt™ Speed Comparison.jpg|thumb|Speed Chart Comparison of USB & Thunderbolt™]]



2014年12月16日 (火) 15:24時点における版

Thunderbolt(サンダーボルト)は、インテルアップルと共同開発した[1]高速汎用データ伝送技術である。元になった技術はLight Peak(ライト ピーク)。コンピュータ周辺機器を接続するためのシリアルバス規格の1つで、技術的にはPCI ExpressDisplayPortを基盤としている。

概要

ホスト機器にさまざまな周辺機器を接続するためのバス規格である。同時期に登場した高速汎用外部バス規格であるUSB 3.0の競合と認識されることがあるが、USBよりも多機能・高性能であり、ハイエンド向けの仕様となっている。


Speed Chart Comparison of USB & Thunderbolt™


開発経緯
Thunderboltは開発当初、Light Peakと言う名前で呼ばれていた。このLight Peakは、単にデータの伝送路として設計されていたため、USBやEthernetDisplayPortIEEE 1394ファイバーチャネルなどの、どのようなプロトコルであってもLight Peak上でデータのやり取りを行うことが可能な、マルチプロトコル仕様であった。
しかし、Light PeakからThunderboltという名前に改名されて正式に規格策定されたとき、利用できるプロトコルはPCI Express 2.0とDisplayPort 1.1aだけとなった。
前身規格のLight Peakという名前のとおり、開発当初は光ファイバーを使ったデータ伝送をする予定であったが、電線を用いた規格が先に策定され市場に出荷された[2]。なお光ファイバー使用時は、ケーブル長を電線使用時の数メートルから、数十メートルまで延ばせるとしている。
ケーブル
ケーブル(電線)については、USBより強力な給電能力を持っており、最大10Wの電力の供給が可能である。また、接続方式は、SCSIIEEE 1394のようなデイジーチェーン方式に対応しており、ホスト側1ポートにつき最大で周辺機器を6台まで接続可能である。コネクタの形状はMini DisplayPortが用いられている。高速で伝送するために信号補正用のチップを組み込んでいる。このため比較的高価で発熱もある。
転送速度
データ転送速度は、上り線と下り線が共に10Gbps[3]の全二重通信であり、双方向で考えた場合2レーンで20Gbpsまでをサポートする。このため、同時に読み書きしながら使用しても、ストレスを感じない仕様となっている。
ThunderboltとUSB3.0の比較
規格名 仕様発行日 通信プロトコル 符号化方式 レーン数 最大転送速度 給電能力 最大ケーブル長 材質
Thunderbolt 2011年2月 PCI Express 2.0
DisplayPort 1.1a
64b/66b 全二重
2レーン
10Gbps ×2(双方向)
×2レーン
10W
(電線の場合)
3m
(電線の場合)
光ファイバー
電導体
Thunderbolt 2 2013年6月 PCI Express 2.0
DisplayPort 1.2
64b/66b 全二重
2レーン
20Gbps ×2(双方向)
×1レーン
10W
(電線の場合)
3m
(電線の場合)
光ファイバー
電導体
USB3.0 2008年11月 Universal Serial Bus 8b/10b 全二重
1レーン
5Gbps ×2(双方向)
×1レーン
4.5W
(5V, 900mA)
3m 電導体
USB3.1 2013年8月 Universal Serial Bus 128b/132b 全二重
1レーン
10Gbps ×2(双方向)
×1レーン
10W(5V, 2A)〜
100W(20V, 5A)
1m(パッシブケーブル) 電導体

インテルは、2013年末に2つのチャンネルを集約し転送速度20Gbpsを実現するThunderbolt 2を発表している[4][5]

アップルは、Thunderbolt 2を搭載したMacBook Proを2013年10月22日より発売し[6]Mac Proを2013年12月19日より発売している。

脚注

  1. ^ Thunderbolt™ Technology: The Fastest Data Connection to Your PC Just Arrived Intel
  2. ^ 2013年初に光ファイバーを用いたケーブルも出荷された
  3. ^ 信号レベルの転送速度は10.3125Gbpsであり、64b/66bで符号化されるため実データ転送速度が10Gbpsとなっている。
  4. ^ , AnandTech.com "Intel Confirms Falcon Ridge production in 2013, Ramp in 2014"
  5. ^ Video Creation Bolts Ahead – Intel’s Thunderbolt™ 2 Doubles Bandwidth, Enabling 4K Video Transfer & Display
  6. ^ Apple、Thunderbolt2搭載のMacBook ProとMac Pro

関連項目

外部リンク